【感想】孤独のグルメ【新装版】

久住昌之, 谷口ジロー / SPA!コミックス
(148件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
58
50
23
4
1
  • 素敵な五郎さんの食べっぷりが見所

    既に2回もテレビドラマ化された人気作品。

    気取っていない、どこにでもありそうな食堂にふらっと入っていく五郎さんと、その後の食べっぷりは読んでいて愉快。たまに注文した料理が被ってしまっても、あまり気にせずに食べてしまういい加減さも良い。

    それにしても読んでいるとお腹の空く作品である。

    ただ難点がいくつか。
    Reader Storeで配信されている孤独のグルメは、ファイル容量が小さくその分画質が悪い。そして細かい字がつぶれて読みづらい。

    この点を早急になんとかしていただきたいと思う。
    作品が良いのにこれでは勿体ないの一言なのだから。
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    投稿日:2013.09.24

  • 食べるだけでなぜこんなに面白いのか

    グルメと言いつつ、舞台は高級料理店ではない。
    しがない街角の飲食店で、五郎さんの食事とそのモノローグを楽しむ漫画。
    食材がかぶったことを心底悔んだり、店主の横暴な振舞に腹を立てたり・・・。
    誰もが欠かさない食事というものに対して、こんなにも全力を傾ける人が居るだろうか。
    今度はどんな店なのか?五郎さんは満足するのか?
    とにかく早く続きが読みたくて仕方がない、不思議な魅力を持つ漫画です。
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    投稿日:2014.04.13

  • 大人の愉しみ方

    主人公、井之頭五郎が街の中を練り歩き、B級グルメを見つけて食べる。物語の大筋はたったこれだけ。店に入ってからは、延々と五郎の食事風景が続く実に渋いマンガです。何を注文するか、どの順番から箸をつけるか。それら1つ1つを熟考し、「うん、うまい」「失敗した」などと一喜一憂する五郎の姿に、おかしさを覚えるとともに、涎がたれてきて、ちょっとうらやましく感じてしまいます。五郎の「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ、独り静かで豊かで…」という言葉は、このマンガの神髄を巧みに表現していると言えるでしょう。(I)続きを読む

    投稿日:2013.09.20

  • 男のグルメ観

    偶然を頼りに、普段は縁のない場所で、周囲の意外な雰囲気を楽しみつつ、掘り出し物的な美味に驚く。
    (上記プロットに違和感の無い設定として、孤独な個人貿易商が主人公に選ばれたのだと理解)

    「通」である必要は無いが、各話は短めで、ゆっくりと噛み締めないと味が分からない漫画。

    仲間とおしゃべりしながら楽しむのが女性のグルメとすれば、一人思考に耽りながら黙々と食べるのが男のグルメ。グルメの基準が異なれば、何がいいのか意味が分からない方も相当数いらっしゃると思います。

    評者は、カンボジアの雑誌でクメール語(と日本語)で「イタリア語で10万部超え」と紹介されているのを見て、どうしても読みたくなりました。(変なきっかけですね)

    読後、最初は前評判ほどではないと思ったのですが、あとからジワーと良さが出てきました。
    味が分かって、自分の運の良さを祝福したくなりました。

    万人受けではないだろうということで、あまり期待値を高めないよう、☆1つ減にしておきます。

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    投稿日:2015.04.21

  • 祝2巻発売!

    ドラマ化されて有名な作品ですが、実は原作未読でした。
    今度ようやく2巻が出ると聞いて、てっきりロングシリーズ物なのだと
    思っていただけに驚いて思わず1巻を購入。一気に読みました。

    メリット:どの話も美味しそう。そして酒を飲まないタイプの人はゴローちゃんに非常に共感できる。
    デメリット:飯テロ

    青年漫画の画風には好き嫌いが発生しやすいため、苦手じゃない方にお勧めです。
    あと青年漫画にありがちなくどいエロはありません。あくまでご飯の話です。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.10

  • 共感できる部分も多いと思います

    テレビドラマを観たあと原作もとても評価されていたため読んでみました。ドラマと原作では五郎さんの雰囲気が少し違うように感じましたが、その分共感できる部分が多いように思いました。
    派手な演出、見たこともないような豪華な料理が出てくるわけでもなく、ひたすら食事風景が続く漫画がこれだけ支持されるのは、心のどこかで思っていることを五郎さんがズバリ言い当ててくれるところにあると思います。続きを読む

    投稿日:2015.04.04

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ブクログレビュー

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  • Maipen Raita

    Maipen Raita

    テレビドラマで知った口だが、
    いまになって、谷口ジローさんから
    漫画に入っていったら、これまた素晴らしい。
    ドラマから、飲食店紹介漫画かと勝手に思っていたのだが、どちらかといえば、ゴローという1人の男を描いた人間ドラマのように感じる。
    自分も1人で歩き、1人で食べるから親近感が湧く。同世代だがあの歳で、あれだけ食べられるのは
    少し羨ましい。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.18

  • cookingresearch

    cookingresearch

    有名な孤独のグルメの第1巻
    テレビの実写版は何回かみたのだが漫画は初めて。
    初老の男の一人飯の漫画である。何か時間が起こるわけでもなく、ストーリーもない。
    輸入雑貨の貿易商を営む井之頭五郎は下戸ではあるが、食欲は人並み以上に旺盛である。ミシュランの星の店や行列のできる店を避けつつ、自分の胃袋と嗜好を満たす店を探していろんな街を徘徊し、食べ物に対峙する。
    日本人が外食する時に直面する、店選びの苦悩と喜びを漫画という形で表現することに成功した作品である。食べ物を美味しそうに描くこと、美味しそうに食べていることを描くことは相応の画力がないと難しいのだが、谷口ジロー氏の劇画風の画風がそれを可能にしている。店選びの一助になっているのかもしれないが、ウォークマンやガラケーが出てくるのでまた流石にグルメ情報としては時代遅れかも。!
    続きを読む

    投稿日:2023.12.30

  • 佐京

    佐京

    絵とか漫画の雰囲気が良すぎる。元カノとの思い出が時々挟まれるのが哀愁を感じた。人生だなあ…
    食後に一服するのもハードボイルドでかっこいい。ご飯を残す回もあったのがびっくりした。

    投稿日:2023.10.28

  • 文音こずむ@『はじめての』文芸部1期生

    文音こずむ@『はじめての』文芸部1期生

    ハードボイルド飯テロ!和洋折衷甘、語りすぎないのに味の想像ができる。無言なのにゴローさんが言いたいことが分かる。顔の表情、行動、空気、全てが語り掛けハードボイルド過ぎない。親戚のかっこいいおじちゃんの魅力。私も腹が減った続きを読む

    投稿日:2023.07.07

  • dai-4

    dai-4

    タイトルは馴染みのある本作。どこかの漫画特集か何かで目にして、一度読んでみようと思ったもの。タイトルの時点で当たり前なんだけど、食に対する興味の低い自分などに、本作を楽しんで味わえる訳もなく。

    投稿日:2023.07.05

  • 高野

    高野

    90年代の漫画で東京近郊からは失われた風景も多いけど、地方にはまだまだこういう雰囲気の食事処も多い。自炊イヤすぎて食べ歩きばかりしている自分に刺さった。食べたかったメニューがやってない日だったりちょっと不完全燃焼なところがリアル。どんな1日でもお腹が空くから人間、ご飯を食べなきゃいけないし、ちょっとでもその時間を有意義にしたいしね。大阪屋台回のゴローさんがまんま大阪出張に行った時の自分みたいで原作:自分だった!?と一瞬びっくりしちゃった。

    第11話の夏の日の懐かしい雰囲気めっちゃ好き
    ゴローさんの意外と?濃い設定とか、食べてる時の表情とかもツボ
    続きを読む

    投稿日:2023.02.06

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