【感想】緑の黙示録

岡崎二郎 / アフタヌーン
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • SFショートの名手の連作長編

    植物が襲ってくるというとウィンダムの「トリフィドの日」が有名ですがそこまで荒唐無稽な話ではない。作者らしい「植物ホルモン」や「ネットワーク」など現在判明している科学的根拠を基にした結構ありえそうなネタで各エピソードを纏めている。植物は人間の知らないところでコミュニケーション手段を持っており、それが連携して一つの意思を持つなど古くから使われていSF的設定ですが、この本や藤崎慎吾の「蛍女」などを読むとあながち嘘ともいえない気になってくる。話自体は完結はしていないのでいくらでも続けられそうで続編もありかと。続きを読む

    投稿日:2013.11.27

  • タイトルが意味深

    樹木と意思疎通ができる少女というメルヘンチックな導入から始まる本作ですが、SF漫画の第一人者である岡崎氏だけあって、物語はどんどん広がっていきます。

    植物に疎通できる「意思」が存在するということは、それが人類に友好的とは限らないわけで、さらに全ての樹木は人類を殺傷する能力が秘められていることが判明。その上、樹木の「意思」とは単一の樹木に宿るのではなく遠く離れた複数の樹木が共有することが示され……。

    連作短編として2001年から2003年にかけてアフタヌーンに4本が不定期掲載された本作が、不人気で打ち切られたのか、これ以上は蛇足だから作者の意思で筆を置いたのかは定かではありませんが、この巻に収録された4本だけでも作者が今後描こうとしていた展開がある程度想像できますし、何よりも「緑の黙示録」というタイトルがこの後の人類の行方を暗示しています。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.18

ブクログレビュー

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  • ryu4

    ryu4

    岡崎二郎のSF漫画。
    この人の作品は、藤子のSF漫画に通じるところがあり、暖かだがどこか皮肉じみていることもある。

    投稿日:2009.02.28

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