水力発電が日本を救う―今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる
竹村公太郎(著)
/東洋経済新報社
作品情報
ベストセラー『日本史の謎は「地形」で解ける』の著者、待望の書き下ろし。
日本のエネルギー問題は、
世界でもまれな「地形」と「気象」と「既存ダム」で解決できる!
未来に希望が持てる、目からウロコの新経済論。
新規のダム建設は不要!
発電施設のないダムにも発電機を付けるなど、既存ダムを徹底活用せよ
――持続可能な日本のための秘策。
☆著者の言葉
「日本のダムは、ちょっと手を加えるだけで、現在の水力発電の何倍もの潜在力を簡単に引き出せる――。
この事実を、今、日本の人々に伝えることが、数少なくなった「水力のプロ」としての私の義務であると考えています」
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商品情報
- 著者
- 竹村公太郎
- ジャンル
- サイエンス・テクノロジー - 工学
- 出版社
- 東洋経済新報社
- 書籍発売日
- 2016.09.01
- Reader Store発売日
- 2016.08.19
- ファイルサイズ
- 7.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.7 (14件のレビュー)
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国土の7割を占める、山間地を利用してのエネルギー発生は理に適ったソリューションだ
環境問題を考える上で、単に自然を守ろうという言葉は、すでに時代遅れの考え方であろう。
と言うのも、少なくとも高度経済成長期においても、自然環境破壊は理解され、それと経済的メリット発展のバランスをとろ…うとしていたのである。残念なことに、その時代は経済発展を優先することが多かったのである。
上記も軽く触れられながら、本誌では何よりも日本の地形を最大限活用するためには、水力発電を活用することが望ましいことを、様々な面から説いている。
説明されている内容は実に納得がいくもので、国土の約7割が山間地域で有り、年間降水量が3000mmmという条件は正に水力発電に向いているといえる。
水力発電を広げていくためには2つの課題があると思える。
1.水は誰のものでもなく共有財産であるという理解を構築すること
2.共有利用できるための法整備
3.これまでのダムの改修
これらが一部でも解決出来ると、そこからできる改善策を打つことができるはずである。これから、永遠には無いと分かっている、地下埋蔵資源に頼り切るのではなく、どこにでもある水力発電を活用することが良いと考えています。
続きを読む投稿日:2016.10.01
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池井戸潤さんが小説化しそうなアイデアがいっぱい
本書で詳しく紹介されている小水力発電の取り組みは、水源地域の地元自治体に活力を与える良いモデルプランだと思う。
池井戸潤さんに小説で取り上げてもらえば、さらに全国の注目を集めそう。
少しダム技…術者の就職斡旋的な面も感じないわけではないが、先日の新潟での観光放流での事故のニュースを聞くと、こうしたOB人材のノウハウや経験がうまく次世代に継承されていくことは愁眉の急だと感じた。
ダムは壊れず半永久的に使えると太鼓判を押していたり、人口はエネルギーによって決まるといった少し強引な仮説など、鵜呑みには出来ない面もある。
治水と利水という2つの矛盾する目的から、多くのダムで発電に適した満水の半分くらいしか水を貯めておけないのは、次世代のエネルギー活用を考えると理不尽で、それなら河川法の条文を変えればよいというのは、いかにも元建設官僚らしい発想だ。
昨今はダムを観光資源として見直す動きが進んでいるが、そうした中で新潟のような放水事故が起きてしまうのだから、よくよく自治体の職員は注意してかからなければならない。
単純に資源開発だ、これだけ儲かると前のめりになっても、地域の人々の「我々の川」という意識の前では、慎重な配慮が必要だ。続きを読む投稿日:2017.12.09
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