tasogareさんのレビュー
いいね!された数7
終わらざる夏 上
浅田次郎
集英社文庫
太平洋戦争の終戦詔勅のその後
天皇陛下の終戦詔勅を聞いても信じられず、太平洋戦争は続いてと信じ死闘を続けた兵隊さんは随分居たと父に聞いていた。 そんな思いからこの本を三冊読んでみた。戦中は日本の領土の最北端とされるカムチャッカ半島と近接したシムル島。ここにいた陸軍の 精鋭の戦車旅団、それも無傷の状態で・・・・ 読んでいるうちにその島に配属された兵隊になったような気になる展開にのめり込んで しまった。最後の結末は戦死、捕虜となるのだか、搭乗人物となる三人の個性にも注目される戦争小説でないかと思う。みなさんも是非 ご一読を。
0投稿日: 2014.05.08