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三森雪さんのレビュー
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  • 寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

    寝る前に読むだけでイヤな気持ちが消える心の法則26

    中村将

    中経出版

    心理学を専門用語なしにエッセンスだけ抜き出して書くとこの本になります。

    噛み砕いた説明と比喩が読みやすくも、「あれ?」とデジャヴュを感じてアドラー心理学やNLP系の本を読み返したら、近しい理論が随所に。でもこっちの本が断然読みやすく沁みやすい。欲しいのは理論ではなく解決策、ですしね。 週間子供ニュースで「わかりやすい説明」という新機軸を生み出したジャーナリスト、池上彰氏。あの人が心理学を勉強してわかりやすい説明をしたらこんな本になるのかな、と思いました。 他人は変えることはできない、自分が変わるのは難しい、でも物の見方に「気づき」を得て、ちょっと心の緊張を緩める位なら案外容易なものです。ちょっとだけ苦々しい日常を楽しくするための「気づき」の科学、かもです。

    9
    投稿日: 2014.09.13
  • あなたの仕事に革命を起こす! 「しつもん」リスト

    あなたの仕事に革命を起こす! 「しつもん」リスト

    中島孝志

    ゴマブックス

    賢く見られたい、でも傲慢には見られたくない、そんな時はありますか。

    上から目線は嫌われます、わかってる。でも、下手に出て、舐められるのも困るんです、当然ながら。というわけで、謙虚に自分のデキル感を演出する手法としての質問力。そのための本です。 自慢話はウザがられる。でも、話を理解した上での「刺さる質問」なら、「こいつわかってるなぁ」と自分の評価を上げつつ、「質問する位良く話を聞いてくれてたんだなぁ」と相手の満足感も上げることができます。さらにお互いの思い込みが取っ払われてサードバリューが見えたなら、それに越したことはありません。これこそまさにWin-Winな関係と言うものです。質問力の必要性とコツと場面が散りばめられて、お値段以上のお得感。 読了してこれから意識しようと思ったのは、クローズド(Yes/No形式)な質問とオープン(記述式)な質問の使い分け。場面で上手く使い分けできれば、誘導と問題解決がスムーズにいけます。

    5
    投稿日: 2014.09.13
  • 流血王の初恋

    流血王の初恋

    宇津田晴,増田メグミ

    ルルル文庫

    疲れた身体にじゅわっと沁み渡る甘さ、あります。

    例えて言うなら、バタバタ仕事してようやく落ち着いた午後4時、まともにお昼も食べられなかった日にご褒美で買って食べた、大好物のとろとろプリンの一口目? つまり、甘いです。さらっとあっさり目ではなくて、黒糖的な深めの甘さ。砂吐くくらい、甘い。でも疲れた身体が驚くほど癒される感、あります。 没落して辺境暮らしだった姫と、流血王と呼ばれる王の政略結婚前夜の物語。明るく切り替えが早く逞しい姫に引っ張られて、変わっていく王が非常に良いです。格好可愛い。しかも二人とも、外政・内政には長けているのに、初恋はまだでした感満載でお互いの感情をぶつけあうので、床ゴロゴロしたくなる甘酸っぱさ。 あと、俄然強めで前向きな姫がとっても好ましい。「私はもう、あなたとの出会いをこの手で運命の出会いにしてみせると決めました」とか言うんですよ!これで恋に堕ちないならそれ男じゃない。だからこそ姫を苦しめる敵役にイラッムカっとくるんですが。でもハッピーエンドだから良かった!素敵な恋物語です。

    5
    投稿日: 2014.09.12
  • クジラのソラ01

    クジラのソラ01

    瀬尾つかさ,菊池政治

    富士見ファンタジア文庫

    私が知りうる、至上最高に主人公な女の子。

    主人公チートもの流行ってるじゃないですか、俺TUEEEE系?クジラのソラの主人公・雫は、それとは真逆の主人公です。天才に囲まれた努力の人。才能を与えられず、自分の真横にスポットライトが当たる人。渦中にいながら必要な情報を隠され、ピエロのように踊らされる人。 でも、なんかですねー。主人公・雫は、私が知りうる史上最高に主人公な女の子です。打ちのめされて、這い上がって、口では悪態つきながら大切なモノたちと真っ向からやり合う、その生真面目さと健気さが最愛な主人公。 「異星人から提供された、国の威信と利権を賭けた艦隊バトルゲームの大会。その大会の優勝者であった兄を追って、大会優勝を目指す15の少女と周りのスペース・ファンタジー」。せっかくの女主人公、なのに恋愛のギミックすら用意されない。だけど4巻のシリーズ、終わってみれば天才どもは脇役で、どう考えたって雫が主役の物語です。この感無量感が凄い。 ちなみに号泣した雫の台詞、「一般人代表として、一般人を見下す天才様へ」。傲慢に聞こえるじゃないですか、でもね、幸せになれって祈りながら言うんですよ、この台詞。

    13
    投稿日: 2014.09.10
  • 30代は仕事に狂いなさい!

    30代は仕事に狂いなさい!

    中島孝志

    ゴマブックス

    今の私にだけ、聞こえる周波数がある。

    老化に伴って高い周波数の音は聞こえなくなるんだそうな。若者にしか聞こえないモスキート音がその代表例ですね。そんな感じで、その時その私だけが必要とする助言や後押しってあるわけです。若手抜けした中堅、そこそこ手慣れて仕事ができて、なのに焦っている30前後の自分にはドンピシャな本でした。 見えない世界が見える人。自分で問題を発見、解決の処方を考え、行動して解決に当たる"プロアクティブ"が今求められている人"財"。言われると当たり前ですが、ヘリコプター・ビュー(俯瞰)を心がけてブルーオーシャンを探す、は普段の日常に埋没して忘れることが多い。知らぬ間にレッドオーシャンで溺れてる訳です。気をつけねば。 文中の「失敗しても、その失敗のしかたを周りはじっくり見ているんだ」も、自戒として手帳の見えるところに張っときたいくらい必要な言葉だなー。この著者のシリーズの中で、一番言葉が好きな本かもしれません。

    6
    投稿日: 2014.09.01
  • できる社会人はココが違う! クセのある上司を華麗にかわす技術

    できる社会人はココが違う! クセのある上司を華麗にかわす技術

    ビジネス集団エグゼ

    impress QuickBooks

    恋愛SLG並みの繊細さを持って上司を攻略する。

    苦手な上司と上手く信頼関係を築くのは、攻略本のない恋愛シュミレーションゲームでクセのあるヒロインを攻略するようなもの。つまり必要なのは、相手の思考や状況を読み取る洞察力と、それにあわせた適切な選択肢。間違っても、野球部女子マネな彼女を、図書館デートに誘わないのと一緒です。 話し方、好きな話題、外見、コミュニケーションの取り方、趣味のパターン別上司の取扱説明書で、やや乱暴な分け方と言う気もしないですが、パターンを身につける、と言う意味ではこれくらいでいいのかな。物事は守離破な訳で、とりあえずテンプレートを身につけて、そこから自分なりの経験や知識を蓄積していけばいいのだと思います。金額も、お得感も諦めもつく価格帯ですしね。 個人的に、言われれば当たり前だけどはっとしたのは、外見別上司の取扱い。靴を見ろ、時計を見ろは定番ですが、ハゲの隠し方でわかる上司の取扱いは必見。その発想はなかった。

    7
    投稿日: 2014.08.31
  • 人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人

    人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人

    楠木新

    東洋経済新報社

    それは、ビジネス書と言う名のホラー(恐怖)でした。

    若い頃どんなに優秀でも、会社と言う組織上、8割の人は「働かないオジサン」になるのです、という、人事評価系ビジネス書の皮を被ったホラーもの。 10年、20年先に必ずやってくる未来、若さでもって目を背けていたその事実を、目の前にどんと置かれると、恐怖以外の何者でもない。ただ、恐れを持って気づけるのは幸運かもしれない。響きもしなくなったら、この本のタイトルをスルーするようになったら、その状況こそが真に恐怖な気もします。 ノウハウ系じゃない意識改革系のビジネス書。自分が嫌悪し冷めた目で見ている職場の「お荷物」社員になるリスク、それは誰もが持つもの。そこに至る、組織で働くことの意味に悩む状態「こころの定年」への対策はオーダーメイドな自分仕様で、自分ひとりの戦い。だからこそ、「こころの定年」を迎えるまでにどう考え何をして備えていくべきかの7か条です。別名、イキイキ働くための7か条。イキイキ働くオジサンの事例が豊富で、自分はどうなりたいか、の指針にしやすい構成で、結構考えさせられる。

    12
    投稿日: 2014.08.31
  • 王室教師ハイネ 1巻

    王室教師ハイネ 1巻

    赤井ヒガサ

    月刊Gファンタジー

    ロイヤルな感じの子犬のワルツ、あります。

    ちびっ子王室教師と4王子が、共に学び、共に成長するロイヤルコメディ。ちなみに4王子は当然のごとくにイケメン。教師は陰があるちびっ子万能派です。 コメディの軽さと伏線張ってます感が程よいバランス。顔見せ巻ながら、王子たちの一癖あるキャラクターが最初から突っ走っていて、楽しい。ロイヤルとは真逆な形容詞かもですが、わちゃわちゃ感が凄く和みます。絵は非常に美麗、舞台設定もカチッと衣装な軍人さんがいっぱい出て来てカッコイイ、なのに子犬が戯れあっているような微笑ましさ全快の4王子にきゅんきゅん来る。萌ゆる。 無口のほほん、知的眼鏡クール、体力おバカなツンデレ、チャラい系聡明、そして、ちびっ子クールな苦労性。これだけ全方位に網を張れば、どれかのキャラには引っ掛かる訳で。可愛い?その形容詞は全員にタグ付けされてます。そんな私は次兄派です。

    8
    投稿日: 2014.08.30
  • 悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)

    悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)

    小野不由美,いなだ詩穂

    ARIA

    きっと何年経ったって、愛しているのは変わらない。

    何この満漢全席気分!もう幸せ。きっと何年経ったって、私はこのシリーズが好きで、関連作が出たら買うんです。言うに及ばずの名作ゴースト・ハントシリーズ。その続編待望の漫画化、の電子書籍化です。紙で買った?だから何。勿論どんな媒体だって買う。 「怪奇現象を科学的に解明する」というスタンスが、レトリックとしてとても好き。その振り幅分、説明がつかない怪奇が怖いんです。原作も怖いのに、漫画的利点である視覚効果を生かして再描写する怪奇は、やっぱり怖い。小野不由美先生×いなだ志穂先生のゴールデンコンビによる相乗効果で、怖いのにページを繰る手が止まらない感、マジぱねぇっす。 本編のレギュラー陣大体総出演で、キャラのわいわい感も最高に高まる。 この巻から初読でも楽しいですが、本編の壮大なネタバレがあるので、本編から読むのをおススメ。だって、この続編読んで本編読まずに我慢できる人、早々いるとは思えない。要は、それだけ面白いってことです。

    8
    投稿日: 2014.08.30
  • できる社員は「やり過ごす」

    できる社員は「やり過ごす」

    高橋伸夫

    文藝春秋

    ビジネス書に泣いた。

    2003年に出た本なんです。その時々の社会情勢やブームで流行っては廃れる賞味期限の短いビジネス書界隈で、色褪せない本。何度も読み返す本。そして最後は号泣する本。 上司の指示を「やり過ごし」、部下の不始末は「尻ぬぐい」、さらに「泥をかぶって」働く。それでも辞めない企業の「係長」たちには何があるのか?・・・そう、見通しがあるのです。この企業には見通しがあることを肌感覚で知っている、そういう企業の係長は辞めない。ではその見通しとは何なのか?から展開する想定外に壮大なビジネス理論に、なぜか最後、救われた気持ちになって泣きます。 ちなみに、著者が「未来傾斜原理」の前提説明として取り上げるアクセルロッドの「反復囚人のジレンマ」の研究成果はそれだけで読む価値あり。読了以降、私の行動原理の1つになってます。同じ相手と「囚人のジレンマ」を反復して繰り返す時、最適行動は何か?その結果は結構衝撃というか、心打つ感動というか。ぜひ本文で確かめてみてください。 本文中エピソードで、六五年図書館で眠っていた本を手に取った著者の感慨を、私は今、この本に感じます。

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    投稿日: 2014.08.27
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