h-mさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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生きていてもいいかしら日記
北大路公子 / 毎日新聞出版
サラリーマンやOLと対極にある公子さんの日常
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読みながら、ときどき思わず笑ってしまいます。
この人の本は気分転換によいです。
40代で親と同居している者の、妙な余裕みたいなものがこの楽しい文章を作り上げるのだと思います。文筆業で生計を立てているよ…うな作家には、このような雰囲気のよい(?)作品は書けないように思います。
お勧めです。 続きを読む投稿日:2016.11.18
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空中ブランコ
奥田英朗 / 文春文庫
漫画チックなのりのよさと、見事な心理描写
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軽く読める楽しい作品です。
そして、にも関わらず、全編「人が素直な心や初心に戻る過程」を見事に描いています。これは立派な文学だと思います。
登場人物(患者)は、どれも仕事に行き詰まった人たち。
少し前…に買ったのですが、仕事に追われ読む暇もなく、ふと移動中に読んだのですが、すがすがしくて泣けてくるというか、仕事に対しても生活に対しても、なにか勇気がわいて来たような読後感です!
各話につながりはありませんので、出だしを少し読んで面白そうな話から読んでも大丈夫です。
伊良部のこのシリーズは他にもあるそうで、また購入して楽しもうと思っています。
内容については、読むほうが早いです。お勧めです!
続きを読む投稿日:2016.07.03
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記憶力が上がる!ゴロ覚え英語術 似て非なる英単語―同音語編―
日本アイアール(株)英語研究会 / スマートゲート
発音記号つき!
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cent セント(通貨単位)
scent 香り、香気
sent sendの過去・過去分詞
ごろ覚え
「"香り"つきのパンティーが1"セント"で"お届け"します!」
「早くセント、売り切れだ!」
・・…・というようなのが延々と続きます。いかがなものか。
ごろ覚えに英訳があれば、もう少し勉強になったかもしれない。惜しい。
この書籍をいくらで買ったかによって、評価は変わると思います。
続きを読む投稿日:2016.06.18
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税務調査がやって来る!
桐山友一, 武田秀和, 結木圭太, 服部誠, 佐伯草一, 板倉京, 見田村元宣, 天野隆, 遠藤純一, 松嶋洋, 田邊政行, 村田顕吉朗, 週刊エコノミスト編集部 / 週刊エコノミスト
さらさら読める
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そんなに深い内容の本ではありませんが、さらさら読めて電子書籍にはちょうどよいです。
贈与税の「時効」は6年(悪質な場合は7年)だが、時効は「贈与という事実が認定されてこそのもの、というような案外役立つ…こと(?)が書かれていたりします。
「外れ馬券訴訟」についても、ちらりと書かれています。 続きを読む投稿日:2016.02.20
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悪い夏 悪い旅 【五木寛之ノベリスク】
五木寛之 / 講談社
昭和時代のキザな感じがよい
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1975年ごろの作品だそうですが、よかったです。
この時代は、この作品に登場するヒッピー風の娘のような女に人生の手ほどきを受けた男も多いのだと思います。主人公の大学生は、それ以前にもいくつか経験がある…ようなことを書いていますが、つまみ食いのようなまねをしてそれで済むような時代でもありません。全編通して、この男に昭和時代のキザな感じが漂っています。
長編作品だったらもっと面白そうだし、この続きを読んでみたいと思いました。
素質が無い男は頭の中にヒマワリが咲いたりしませんから、主人公にとって、早い段階でこの娘に出会ってよかったに違いありません。 続きを読む投稿日:2014.11.19
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ギャンブル人生論
阿佐田哲也 / 角川文庫
どちらかというと、阿佐田ファン向けか
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阿佐田哲也氏の作品が読んでみたいと思い購入しました。阿佐田氏といえば、麻雀小説や持病の睡眠障害(ナルコレプシー)で有名のようですが、麻雀を知らない私のようなものにとっても、彼の愛される人柄には惹かれる…ものがあります。
「人生論」というタイトルですが、「こう生きるべき」ということが書かれているのではなく、どこか弱い所があってごく普通に生きていくことが難しいと感じている著者が、自分に対し「不良」だとか「アウトロー」だとかいう表現をしつつ、生い立ち、思い出などについて思うまま綴ったものです。
著者、作品ともに、暴力的なものではもちろんありません。
全編を通して麻雀がらみの話が多いのですが、特に後半は麻雀雑誌に連載した軽い麻雀エッセイの寄せ集めのようです。この辺は各登場人物(昭和の有名人たち)を知っていたほうが楽しめそうです。
「人生論」ということからは外れている部分がかなり多いです。(正確には、全部)
どちらかというと、ふと阿佐田氏に目が留まり、興味を持った人の「副読本」的な1冊かと思います。
彼が遺した人生論的な書籍は他にあるようですが、電子書籍としてこのStoreでまだ販売されていないのは残念です。
が、この人の感性に共感できるところがある私には前半がおもしろく、他の書籍も読んでみたいです。
続きを読む投稿日:2014.10.04