わせみかん。さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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ストライク・ザ・ブラッド1 聖者の右腕
三雲岳斗, マニャ子 / 電撃文庫
厨二設定が心地よいです。
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最強の吸血鬼〝第四真祖〟、ホムンクルス、西欧教会、獅子王機関などなど専門用語が目白押しです。
先行作品で言えば、「ヘルシング」に似ていると思います。主人公の古城は新米警官のセラスで、敵キャラはアンデル…セン神父ですかね。
内容に関しては、古城が戦うことを決意する王道ストーリーで、読んでいて面白いです。
ただ、魔族が歴史にいつ出現したのかが不明なのが残念でした。特に吸血鬼は、最弱の吸血鬼でも現代の戦車や戦闘機並に強いらしいので、出現時期によっては人類は滅ぼされていたに違いないと思います。
あと、紘神市は西欧教会のアレを、どうやって手に入れたのか?日本にある別のもので代替できなかったのか?等が気になりました。
続きを読む投稿日:2014.05.18
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バカとテストと召喚獣
井上堅二, 葉賀ユイ / ファミ通文庫
ギャグが面白いです。
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主人公の明久がひたすら前向きで面白く好感が持てます。
しかしながら、「試招戦争」という設定はフィクション性が強く、私にはなじみませんでした。
クラスごとに教室の設備が異なっており、教室の設備を賭けて…クラスマッチをする点は面白いと思いました。しかし、その勝負方法が召喚獣を使った戦いであり、召喚獣を召喚するシステムや、召喚獣が物に触れることができる設定など、物語を展開するための、いわゆる設定のための設定が多く、読んでいて白ける場面も多々ありました。
展開が面白い分、不自然さが気になってしまったのが残念でした。
続きを読む投稿日:2014.02.26
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BLACK BLOOD BROTHERS1-ブラック・ブラッド・ブラザーズ 兄弟上陸-
あざの耕平, 草河遊也 / 富士見ファンタジア文庫
衝撃の結末が面白いです。
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この巻は全てがラスト4ページに書かれた結末のためにあると言っても過言ではない作品でした。
膨大な設定が述べられる割に、吸血鬼兄弟の兄で主人公のジローがなぜこれほどまでに強いのか、そして、ストーリーにあ…まり絡んでこない弟のコタロウの役割・必要性は一体何なのかという点が最後の最後まで説明されず、ずっと気になっていたのですが、ラスト4ページにスッキリとまとめられていて面白いです。
しかしながら、ストーリー自体に目立った起伏はなく、敵である『クーロンチャイルド』の正体にも意外性は感じませんでした。
さらに、人間と吸血鬼の共存する特区という設定にリアリティがありませんでした。というのも、国際法・シンガポール協定で吸血鬼は見つけ次第殺さなければならないと説明される一方で、日本の国内法では吸血鬼の共存を認めている場所があるなど、明らかに法律に関して説明不足か設定の不備があるように感じました。そのため、吸血鬼の権利や、共存を進める公的組織のミミコの立ち位置や、各キャラクターの信念などが分かりづらかったです。 続きを読む投稿日:2014.01.22