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kaznachさんのレビュー
いいね!された数17
  • スカウト52

    スカウト52

    ニック・カッター,澁谷正子

    ハヤカワ文庫NV

    気持ち悪い

    人形使いとか寄生獣とかはまだ理性的。さすがホラーだけあって、思わすず「うぇー」と言いたくなるような怖さがあり、あまりホラー小説は読まないけどどんどんページが捲れます。ボーイスカウトが孤島で遭遇という状況が面白くしてます。

    0
    投稿日: 2015.02.07
  • 犬は勘定に入れません(下) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

    犬は勘定に入れません(下) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎

    コニー・ウィリス,大森望

    ハヤカワ文庫SF

    コニー・ウィリスらしい

    最初から"何やら"分からない物を探しまくるお話。コニー・ウィリスが独特の時空理論で独自の世界を作り上げ、その中で歴史の齟齬を修正しようと主人公達がドタバタと走り回る。いつもは子供のところ、今回は犬と猫がストーリーを盛り上げる。結局、時空は崩壊するのか、歴史は変わるのか、それとも・・・・。SFのような、推理小説のような、ともかく読むしかないね。とにかく、犬好き、猫好きなら飽きません。

    1
    投稿日: 2015.02.04
  • 航路(上)

    航路(上)

    コニー・ウィリス,大森望

    ハヤカワ文庫SF

    人間の弱さが切ない

    臨死体験は何を語るのか? 死後の世界の存在を証明するものか、それとも死線をさ迷う昏睡の中の只の夢なのか? 主人公は、自ら実験台になりながら、その謎を論理的に解明しようとする。共に研究する仲間や友人、実際に臨死体験をした様々な患者。中でも何度も死線をさ迷う経験をしている子供の患者はなんとも個性的で、コニー・ウィリスの別の作品でも子供が重要な役割をしていたが、最初は可愛いげのないワガママなガキだったがのが、最後は愛らしく、泣かせる存在となる。 物語の中盤の事件で、死後の世界を否定し、臨死体験を論理的に解明する立場で在りながら、そこでとる行動は人間の根底にある期待というか願いというか、作者は人間の弱さをさりげなく見せているように思う。 そして物語のエンディングは、非常に切ない。 色々なSF小説を読んできたが、コニー・ウィリスの作品はちょっと異質で、中でもこの作品は秀逸。出逢えて良かったと言えます。

    4
    投稿日: 2013.12.29