こいもさんのレビュー
参考にされた数
69
このユーザーのレビュー
-
誰も書かなかった 清少納言と平安貴族の謎
川村裕子 / 中経の文庫
一問一答の本
3
清少納言や平安の世の風俗について一問一答で説明している本です。高校の古典を学んでいればそんなこと知っている!という内容から、そうだったのか!という内容までさまざまです。いくつか短歌を説明しているのです…が、その短歌の表示がおかしいです。下の句がへんなところで切れて短歌を説明するのに3行に渡っています。 続きを読む
投稿日:2013.12.23
-
土佐日記
紀貫之 / ゴマブックス
現代人が読んでもおもしろい
3
土佐日記は1000年前の日記なわけですが、現代人が読んでも充分に楽しめます。このゴマブックスの本は原文がそのまま載っているだけで現代語訳はありません。高校古典の知識を総動員すれば読めると思います。まず…はビギナークラシックを読んでみて、その後こちらを読むのもいいかもしれません。縦書きです。 続きを読む
投稿日:2015.06.30
-
四畳半神話大系
森見登美彦 / 角川文庫
薔薇色のキャンパスライフを目指して
3
ノイタミナ枠でアニメ化されていました。アニメと原作では細かい設定が違いますが両方おもしろい作品です。時間があるかたは原作も読み、アニメも見てみるといい思います。
主人公は薔薇色のキャンパスライフに…あこがれる大学生の「私」。小津と出会い、私の大学生活はこんなはずじゃなかったと後悔する日々。あのとき、ああしておけば・・・
アニメを先に見ていたので内容を知っていましたが、それでも、なかなか楽しい作品でした。回収された伏線が気持ちいいです。 続きを読む投稿日:2014.05.10
-
超訳百人一首 うた恋い。3
杉田圭 / KADOKAWA
-
超訳百人一首 うた恋い。2
杉田圭 / KADOKAWA
文屋康秀なんて知らなかった。
2
高校生のときは六歌仙といわれても丸暗記するしかなかったのですが、この漫画を読んで、初めて六歌仙(百人一首では大伴黒主はのぞく)ってこういう人だったのか~と思いました。在原業平や小町、文屋康秀、僧正遍照…、喜撰法師らの横のつながり。古典の授業だけでなく、歴史の授業にもいいかもしれません。 続きを読む
投稿日:2013.11.22
-
城(上)
カフカ, 谷友幸 / グーテンベルク21
現代の全ての作家が影響を受けているといっても過言ではない
2
読もうが読むまいがほとんどの作家に影響与えているのがカフカです。カフカは『変身』が有名ですがこの『城』はより不条理さがパワーアップしています。チェコにあるプラハ城がモデルとしてかかれています。カフカは…その城下町で仕事をしていました。3年ほど前、プラハに行き、実際にこのお城を見てきました。黒くでかっこいいお城でした。話のあらすじは城から仕事の以来があった技師が城に行こうとすると、城に入れないというもの。技師が出会う人、城下町の人々など、みんな出鱈目に見えます。技師はあの手この手で城に入ろうとします。
ノーベル文学賞をとった南アフリカの作家クッツェーなどもろに影響を受けています。現代文学を知る上でカフカの『城』は必ず通らねばならない道なのです。
続きを読む投稿日:2014.06.09