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お肉美味しいさんのレビュー
いいね!された数27
  • 甘々と稲妻(9)

    甘々と稲妻(9)

    雨隠ギド

    good!アフタヌーン

    つむぎちゃんの成長っぷりに涙

    巻を重ねるたびに、ああ…つむぎちゃん成長したなぁ、としみじみと思うんですが 気付けばすっかり小学校にも慣れ、友だちとの付き合いに悩み、楽しみ、 そしてちゃんとまわりの人のことを大切に考えられる子に育ったなぁ…と思うと毎回だけど本当に泣けます。 この巻では新キャラも登場しますが、ますますつむぎちゃんの成長に磨きがかかり、お姉さんっぷりを発揮する姿が可愛いのなんの! そしてレシピも、おうちカレーとはまた違ったフィッシュカレーや、焼きそばなど 真似したくなる料理ばかり。 さて何から作ろうかな…。

    0
    投稿日: 2017.07.17
  • アレンとドラン(1)

    アレンとドラン(1)

    麻生みこと

    Kiss

    お前は俺か!とツッコミたくなる

    待ってました!麻生みことの新刊!と楽しみに読んでみたら 「学生時代の自分か?!?!」と思うくらい身に覚えのある点がいくつも…。 そう、これは「サブカルクソ女」を描いた痛快ラブ(あんの?)コメディだ。 『天然素材でいこう。』でも映画好きの女の子が主人公だったが あちらを翻訳家を目指す正統派とすれば、こちらはひたすらマニアックな映画を好み、マイノリティでありながらも己の道を突き進む異端派。 「あーいるいる、こういうサブカルオタクwww」と思わずツッコみたくなる箇所や、マニアックな映画ネタが仕込まれているので 映画好きなら楽しく読めるのでは。 サブカルを愛し、マイノリティを突き進むリンダに友だちはできるのか、はたまたラブに進展するのか…。 続刊を楽しみに待ちたいと思う。

    0
    投稿日: 2017.07.15
  • ゴールデンカムイ 10

    ゴールデンカムイ 10

    野田サトル

    週刊ヤングジャンプ

    逃げる白石、追う杉元!

    第七師団に囚われてしまった白石。 金塊の在り処を知るためには白石の存在は不可欠だが 救出には危険が伴い、そして白石自身も杉元に合わせる顔がなく…。 なんだかんだで行動を共にすることになった彼らに 果たして“仲間意識”はあるのか――? 相変わらず雑な扱いを受ける白石に対し まっすぐな杉元に心打たれます。 そして戦争に行く前と変わってしまったことに負い目を感じる杉元に アシリパさんがかけた一言。 最後にちょっとウルっとさせられました。 しかしそこでも笑わせてくる白石…愛らしい。 アクションあり、涙あり、笑いあり… 待ちに待った10巻、面白かったです!!

    2
    投稿日: 2017.04.19
  • BEASTARS 2

    BEASTARS 2

    板垣巴留

    週刊少年チャンピオン

    動物たちだからこそ描かれる独特の世界観を持つ学園モノ

    肉食動物(狼)で図体も大きく見かけもコワモテだが、中身はとっても繊細なレゴシ。 1巻では同じ演劇部のアルパカのテムが殺されたことで、肉食動物としての本能に気付き、生き方に悩み始めました。 2巻では異性への意識、学園ヒエラルキー、草食動物への捕食本能 と、学生生活を謳歌しながらも 肉食と草食の関係性がうまく絡み合っていき 普通の学園モノでは味わえない独特の世界観を作り出しています。 この世界のタブーを犯しても学園で目立ちたい、と思う演劇部部員の肉食動物に対し 過ちを許さないと強く思いながらも、己の本能を否定しきれないレゴシ。 苦しみながらも真面目で芯を貫く姿勢のレゴシ、かっこよかったな~~。 そして草食動物ながらも演劇部の部長、そして舞台で主役を演じる 学園ヒエラルキートップに君臨するアカシカのルイ。痺れます! ところで1巻冒頭でアルパカのテムを殺した犯人とは一体だれなのか――? 時間も楽しみです!

    2
    投稿日: 2017.04.18
  • アリスと蔵六(1)

    アリスと蔵六(1)

    今井哲也

    COMICリュウ

    魔法少女モノ?いいえ、家族愛モノです

    一言でいってしまえば、魔法少女モノですが 「萌え」ではなく「家族愛」要素がとても強い良作です。 施設で育てられ、家族も友人も少なく外の世界を何も知らない そして不思議な超能力を持つゆえに非常識な言動をとる少女・紗名。 ひょんなことから出会った蔵六という頑固爺と行動を共にすることになるが 初めて出会った幼い子どもにも「悪いことは悪い」とキッパリ叱る蔵六。 そんな蔵六に上から目線で反発しながらも惹かれ、懐いていく紗名。 施設で育ったゆえに非常識で動物的だった少女が 施設の外で出会った大人や友人と接することで人間性らしく、成長していく物語です。 絵は少し特徴があるので最初は読みにくいところもあるかもしれないけれど 大ゴマの使い方や、1巻の終盤に出てくる未来の紗名ちゃんであろう人物のモノローグの入れ方など 人物の感情の変化やストーリーの展開がうまい作家さんだなぁ…と思います。 絵柄や1巻の表紙で「幼女とおじいちゃんの日常系?」と思いがちですが 表紙で嫌煙してるともったいない作品なので一読してみることをオススメします!

    2
    投稿日: 2017.04.18
  • 龍の花わずらい 1巻

    龍の花わずらい 1巻

    草川為

    LaLa

    二人の男による姫の争奪戦

    砂漠のオアシスの地を統べる龍の一族の次期当主の娘・シャクヤ。 彼女には幼い頃からルシンという許嫁がいたが、行方不明になってしまう。 そんなルシンの代わりに婚約者になったのが、警察局の役人・クワン。 年上でクールで仕事ができて優しいザ・イケメンのクワンにシャクヤも好意を寄せていた。 しかしある日、行方不明だった元・婚約者のルシンが戻ってきて…。 といった三角関係の中華ファンタジーです。 婚約者が二人になってしまったシャクヤ。 気持ちに呼応して模様が増える刺青によりどちら婿になるかを決めることになり 二人の男による姫の争奪戦が始まります。 黒髪のクワンがマス〇ング大佐っぽくてかっこいい。 ちょっとヘタレだけど(あと記憶喪失)シャクヤのことを想ってるルシンもかわいい。 どっちも捨てがたいんだよな~…と悶絶できます。 シャクヤが最終的にどっちを選ぶのか…そんなドキドキする三角関係を楽しみたいならオススメ!

    0
    投稿日: 2017.02.27
  • 海辺のエトランゼ

    海辺のエトランゼ

    紀伊カンナ

    onBLUE

    心が洗われるようなボーイズラブ

    帯やポスターやらにでかでかと書かれた「心が洗われるようなボーイズラブ」 このコピーに恥じない、透明感のある雰囲気とピュアな想いが描かれたラブストーリーです。 年下の天涯孤独のノンケ少年×年上のゲイ小説家。 この年下少年・実央、最初はツンツンしてたり島を出て行っちゃったりしてたのに 戻ってくるなりデレデレで、なかなか自由人なワンコ君…。 そんな年下ワンコに振り回されつつも、惚れた弱みで受け入れてしまう年上の小説家・駿(しかし年上に見えない若さ) 作者の紀伊カンナ先生は元アニメーターらしく、人物から背景まで描き込みがハンパないです。 しっかりとした筆致で描かれる登場人物の心情は感情移入しやすく BL初心者にもオススメできる作品です。 あと南国行きたくなる…。

    0
    投稿日: 2017.02.27
  • うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】

    うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち 【電子書籍限定 フルカラーバージョン】

    田中圭一

    角川書店単行本

    うつだと思ってない人にも読んでほしい

    最近書店やニュースで話題の本。 田中圭一と言えば、手塚治虫のひどいパロディをするギャグ漫画家というイメージだったので きっと破天荒な人生を送っていると思っていたら まさかご本人がうつで悩まれていたとは驚きです。 うつになるとやる気が出ず薬や時間に頼らざるを得ないと思っていたんですが 田中先生はグラフ化して自分なりにうつを分析するなど、かなり冷静にうつに向き合っています。 きっと症状は人それぞれで、田中先生も大変苦しまれながらのことだったと思いますが。 ご本人以外にもうつを経験した人のインタビューが満載ですが 作家や芸能人など、有名な方もちらほら。 あまり世に知られてなかったけど、悩まれていたんですね…。 自分はうつだと思っていない人でも、症状に当てはまるところがあったり 身近に同じような症状の人がいるかもしれない。 そういう時にどうして回避すればいいか、どう接すればいいのか ヒントになるかもしれません。

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    投稿日: 2017.02.23
  • BEASTARS 1

    BEASTARS 1

    板垣巴留

    週刊少年チャンピオン

    ルールを破ったのは誰か…動物たちの学園サスペンス

    登場人物は二足歩行して言葉を話す動物の少年少女たち。 肉食動物も草食動物も同じ学び舎で学ぶが、この世界では「肉食は草食を喰ってはいけない」というルールがあった。 しかし、ある草食動物の少年が殺されたことで学園内の雰囲気が変わり始める。 誰が、草食動物を襲ったのか――。 寮(ギムナジウム)、スクールカースト、いじめ、恋愛…定番の学園モノに“動物社会”が入ることで これまで読んだことのない世界が繰り広げられている。 そして主人公のレゴシ(狼)が、肉食動物で外見も怖いのに実はとっても繊細というギャップが! “ダークなズートピア”と称される本作。まだ新人作家が描いてるのが一番の驚き。

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    投稿日: 2017.02.23
  • LIMBO THE KING(1)

    LIMBO THE KING(1)

    田中相

    ITAN

    軍人マッチョ青年×色白おっさんの近未来SFバディもの

    『千年万年りんごの子』で古来から伝わる風習に振り回される夫婦の切ない恋物語を描き、 『その娘、武蔵』では多感な女子高生たちのバレーボール漫画を描いてきた田中相先生の最新作は、アメリカが舞台の近未来SF! しかも軍人マッチョ青年×色白おっさんのバディもの! 振り幅が広すぎる……。 多くの犠牲者を出した奇病“眠り病”。 撲滅したはずのこの病が、再び流行り始める。 この病には「ダイブ」と呼ばれる“コンパニオン”と“ダイバー”による治療が効果的だった。 しかし新たに流行り始めた眠り病は、熟練のダイバーでも死と隣り合わせの危険があった。 任務中の事故で片足を失った軍人・アダムは、“コンパニオン”の素質があったため とある元“ダイバー”とバディを組まされるが、彼には復帰したくない理由があり…。 絵もうまいし漫画もうまいし、本当にこの先生はすごい。 『パプリカ』『攻殻機動隊』のような電脳世界好きな人なら読むべき!

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    投稿日: 2017.02.22