冬のフロスト 上
R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
東京創元社
中毒性あり
幼女誘拐殺人に連続娼婦惨殺事件、枕カバー強盗に、コンビニ強盗事件…。 相変わらず事件てんこ盛りの中、マレット署長の経費引き締め運動を躱しつつ事件捜査に邁進するフロスト警部の何と愛おしいことか!
0投稿日: 2013.12.23フロスト気質 下
R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
東京創元社
おもしろかった
上巻で立続けに起こった事件がどたばたと片付いていく下巻。 いつも通りのパターンなんだけど、どうしてこうも楽しめるんだろう? そしてどうして下品でいい加減で不潔なフロスト警部を愛せてしまうんだろう? 今回は子供の誘拐事件がメインになっていたせいか、フロストがいつもよりいい人になっていて、なんか知らないうちに一部の部下からも受け入れられていて、なんかしみじみしてしまった。 上司を適当にあしらって、彼らに受けが悪いのは相変わらずなんだけど、あまりにも不当な扱いにフロストに同情してしまったり。 それがフロストらしさなんだけど、読んでるこちらが歳を取ったのかな? 何せ新刊は7年ぶりだもの。 作者の訃報は後書きで知ったのだけど、残り2作を大事に大事に楽しみたいと思う。 次作の出版が楽しみでもあり、寂しくもあり。
1投稿日: 2013.12.23フロスト気質 上
R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
東京創元社
相変わらずです
相変わらず事件てんこ盛のデントン。 ぼやき&下ネタ絶好調のフロスト警部。 面白すぎる。 積もり積もった事件が下巻でどうなるのか想像もつかないけれど、このままずっとフロスト警部を読んでいたいよ。
1投稿日: 2013.12.23フロスト日和
R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
創元推理文庫
愛すべき警部
フロストの適当さに目を奪われがちだけど、結構重いことも含まれてるよね。 それがさらりとしているのがこのシリーズのいいところなんだと思う。 やっぱりフロストは愛すべきキャラだ。
0投稿日: 2013.12.23夜のフロスト
R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
創元推理文庫
やっぱりフロスト!
フロスト警部3作目。 今回は流感でいつにも増して人手不足のデントン署で、下品で適当で騒がしくて無責任なフロスト警部が独自のひらめきを頼りに捜査に当たる。 目の上のたんこぶであるアレン警部が流感で登場しない分、さらにフロストを忌み嫌うマッレット署長とのバトルが激しい。 いくつもの事件が入り組んで大混乱の本作も十分に笑わせてもらえる。 被害者がほとんど女性で、しかも子供と老人というあたりがちょっと切ないけど。 やっぱりフロストはいいなぁ。
2投稿日: 2013.12.23クリスマスのフロスト
R・D・ウィングフィールド,芹澤恵
創元推理文庫
適当親父の魅力満載
デントン警察の名物警部フロスト。 けちで下品でツキがなくて役立たずな直感を持ち、更に事務仕事、特に数字が苦手で人の期待を裏切ることにかけては天下一品。 そんな男が織り成す警察小説。 最新刊を読んだら最初から読み返したくなって何度目かの再読。やっぱり面白い。 立続けに起こる事件に悪態をつきながらも一応解決に向けて奔走するフロスト。仕事中毒かと思わせるその姿は、まさに”間抜けな勤勉者”そのもの。 己の精度の低い直感に従い、無駄足を果てしなく踏みがら、時には運に恵まれて、でも大半は空振りで、上に疎まれ、下に呆れられながら、適当に捜査に邁進する。 その姿はイギリスの無責任男。 作を進めるにしたがって適当度が上がっていくのだけれど、第1作でも既に十分適当だ。 派手で捻った謎はないけれど、ページを捲る手が止まらない。 何度読んでも面白い。そして本作はラストが秀逸。
2投稿日: 2013.12.23