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jukeiさんのレビュー
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  • 福家警部補の挨拶

    福家警部補の挨拶

    大倉崇裕

    創元推理文庫

    コロンボというより古畑に近い感じ

    と言ってもコロンボも古畑も小説では読んだ事ないですがw 一見、刑事に見えない福家警部補が鮮やかに事件を解決する小説。 まず事件が起こり、読者は犯人も手口も知っている状態でスタート。 それから福家警部補が追い詰めていくって感じです。 推理もいいし辻褄も合っていて福家警部補のキャラも立っているんですけど、もうひとつパンチが足りないかな。 短編というのもあって謎解きが急ぎ足で犯人が諦めるのも早いし・・・ これからもっと面白くなるかなーと期待も込めて続編も購入しました! 出来れば長編にチャレンジして欲しいですね。

    5
    投稿日: 2013.11.20
  • 鉄道員(ぽっぽや)

    鉄道員(ぽっぽや)

    浅田次郎

    集英社文庫

    久しぶりに再読!

    普通の本も持っていますがリーダーで持ち歩きたいので購入。 短編集ですがどれも読みごたえがあっていいですね。 初読の時は"ラブレター"が一番泣けたんですけど再読してみると表題の"鉄道員"が一番泣ける。 この人の小説は私の中では江戸前小説って位置づけで粋で不器用な生き方をしている人達を描かせると天下一品ですね。 無粋で俗な私とは真逆。 だから浅田次郎の小説が好きなんでしょうねぇw

    3
    投稿日: 2013.11.20
  • 桐島、部活やめるってよ

    桐島、部活やめるってよ

    朝井リョウ

    集英社文庫

    中高生独特の感性を描く、青春群像劇!

    桐島が部活をやめる事を発端として、 ある程度距離のある登場人物達が少しづつすれ違うストーリー。 序盤は全く引きがなく、こ、これは・・・と思ったものの、後半にいくにつれぐいぐいと引き込まれました。 桐島が部活をやめる事は全く重要ではなく(実際、作中全く明らかにならないです)、 校内カーストや部活、恋愛、進路なんかで悩む登場人物をさらりと描いてます。 このさらり感を物足りないと感じるか、読者に想像させる余韻と捉えるかで大きく評価は変わると思います。 情景の表現など蛇足感はあるものの、私はさらり感にリアリティを感じました。 それにしてもこの作品にこの題名を付けたのは天才的だと思いました^^ 秋の夜長に気楽に読みたい時にお勧めです!

    0
    投稿日: 2013.10.26
  • ステップ

    ステップ

    重松清

    中公文庫

    大人と子供の話を書かせればピカイチ!

    いいですねぇ。この人の小説は。 出来る子供とダメな大人の話が多いですが、今作は大人も結構出来るw それでも子供が年齢の設定の割にはしっかりした台詞言ってますけどね。 一気に読めてしまうのはやはり自分に置き換えてしまうからなんでしょうかね。 特に子育ての部分は何気ない日々を、 オレってどうだったかなぁ~って振り返れるのがいいと思います。 去る者は辛いが残される者も辛いっ! 悲しい話になりがちな設定だけど、 全体が温かく包み込まれる様な物語に仕上げるところはさすがの重松節ですね! 全てのファミリーにお勧めです^^

    0
    投稿日: 2013.10.18
  • おのぞみの結末

    おのぞみの結末

    星新一

    新潮社

    やっぱり面白い!

    なんだか久しぶりに読みたくなったので購入。 ショートショートの達人だけあって、オッサンになった今、読んでも面白い。 少しの時間でちょっとづつ読んだり出来るし、一気に読んでもサクっと読めるのがいい! 結末もバラエティに富んでてお勧めです^^

    1
    投稿日: 2013.10.17