janjanさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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労使間トラブルを未然に防ぐ! 問題社員の取扱説明書
田北百樹子 / PHPビジネス新書
この視点は、アリだと思います。
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問題社員を更生するというよりは、どう処理するか、という観点で書かれた本です。
こういう視点は、逃げ場のない中間管理職にとって、いい意味でのガス抜きになると思います。
本書内でも詳しく述べられていますが…、教育では改善は難しい局面もあります。真面目な管理職の方ほど、一人で背負いこまないで頂きたいと、思うのです。
問題社員は確実に存在するので、「被害を最小限にする」という考え方は他部門とも協力でき、前向きなアクションです。
本書内に、従来型の管理職と、問題社員の両方の言い分が併記されている箇所があります。この問題社員の言い分の中に、共感できてしまう所もあります。これは自分でも知らないうちに、自分が問題社員化している可能性を示唆する物で、自分を戒めるのにも役立ちます。 続きを読む投稿日:2014.12.27
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池上彰の「日本の教育」がよくわかる本
池上彰 / PHP文庫
「お父さんの若い時」と「今の教育」は、ホントに違うのが、よくわかりました!
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教育の事を考える時、自分の経験を基に考えがちです。
この本は、今どうなっているかが解り易く書いてあるので、一度リセットして考えてみるのに最適だと思います。
また、今の制度ができた背景を知ると、制度設計…した方の思いも判り、単純に否定すれば改善する物では無い事が良く解ります。
PTAや教育委員会の話は、私には目からウロコでした。
良かれと思ってやったことが、いつの間にか押し付けになってしまうことも、よくある事だと思います。
なるべく中立的な見方をする上で、本書は大変多くの示唆を与えてくれます。 続きを読む投稿日:2014.08.04
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苦手なタイプを攻略するソーシャルスタイル仕事術
室伏順子 / クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
「気遣い」を理論化すると、こうなるのではないでしょうか?
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人の性格を4つに分類して、コミュニケーションを円滑にする、という手法が説明されている本です。
ソーシャルスタイル理論を、日本人に馴染み深い戦国武将にあてはめて、判りやすく説明しています。 会話例は現代…のビジネスシーンになっているので、判りやすく、使いやすいです。
人を分類する、というと何だか高圧的で冷たい感じがしますが、内容を読むと、まだ付き合って日が浅かったり、性格の合わない人と、いかにコミュニケーションするか、という事に注力されています。
つまり、如何に相手を理論的に気遣うか、という事で、面白いアプローチだと思います。
イライラしている人や、冷たい人にも、その人なりの理由があるのだと思いますが、それを論理的に予測して、望まれている方法でコミュニケーションをとろう、という姿勢はあらゆる局面で有効だと思います。
人間関係に悩んだら、おすすめです! 続きを読む投稿日:2014.08.06
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嫌われる勇気
岸見一郎, 古賀史健 / ダイヤモンド社
確かに、人生がシンプルになりますけど、これって滅茶苦茶キビシイですよ・・・
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とにかく何かに悩んでいる人に、オススメです。
考え方が欧米的な印象ですが、実践すれば、確かに人生がシンプルになり、多くの悩みが解消すると思います。
人生観が変わります。
是非、試される事をお勧めします…。
本文は「哲人」と「青年」の対話形式で進行しますが、これが飲み込みやすくてとても良いです。
「哲人」が訳知り顔で、到底受け入れがたい事を語るのは、正面から捉えると非常に腹が立ちます。
しかし、読者の代わりに「青年」が十分怒って(悩んで)くれるので、第三者目線で考え方を見る事ができ、最終的に腑に落ちてきます。
反対意見も述べられるのも、理解の助けになります。
夢を追っている人、充実している人、新しい事を始めた人には、もしかしたら冷や水かもしれません。
結果よりも内面的充実に重きを置く考え方のようなので、成果を求める人は、落ち着いて足元を見直す時に読まれた方が良いと思います。
読んだら癒されるような、甘い本では無いです・・・。
続きを読む投稿日:2015.03.18
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俺、ツインテールになります。(イラスト簡略版)
水沢夢, 春日歩 / ガガガ文庫
思いを貫く事は、これ程までに、眩しい物なのか
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まず、面白い!とにかく笑ってしまいます。それに格好良い!バトルに胸が熱くなるなんて、何年ぶりでしょうか…
バカ小説の形を取っておられますが、好きな物を好きだと主張する、登場人物達の真摯な姿は、眩しく、…羨ましく映ります。
これ程の心の力があったら、色々なことが、今とは違った結果だったかもしれないです。会議にしろ、事業計画にしろ、製品開発にしろ、中途半端にしないためには信念が必要ですが、中々そんな心の力にはお目にかかれませんし、私にも足りていません。
思わぬ所から、一つの理想形を見せられて、クラクラしています。
ラノベが好きで無い方にも、一読をお薦めします。 続きを読む投稿日:2014.04.26
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マネジメント信仰が会社を滅ぼす
深田和範 / 新潮新書
ひょっとして、オレもかよ!
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マネジメント手法に囚われて、実際にはマネジメントできていない!という状態を鋭く指摘する、良書です。
会社の経営陣の矛盾を指摘して痛快だあ、とおもいきや、自分自身も同じだと気づいてションボリです。
基本…に立ち戻らせてくれます。オススメです。 続きを読む投稿日:2013.09.24