janjanさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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萌え家電 家電が家族になる日
大和田茂 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
愛される物作りとは・・・?
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物を作る上で、やっぱりユーザーに愛される製品を提供したい!でも、スペックを追っても、既存品を調査しても、外観を凝っても、ユーザー視点に立てない!どうすりゃいいの?という悩みに、一つの可能性を提示してく…れる本です。
本書で提示されている成功例は、初めからユーザーが"萌える"事を想定していたとは思えないです。しかし、ユーザーとのコミュニケーションを通して、"萌え"が醸成されていくプロセスが非常に勉強になります。
興味深い所は、最終的にアニメ調の絵がついた製品になったとしても、アニメ調の絵がついているから製品がユーザーに愛されているのでは無い、という点です。
狙って出来る製品設計では無いのかもしれませんが、こういった状況を目指したいですね。
"萌え"に関係無い分野の方にも、一読をオススメします。
続きを読む投稿日:2016.01.01
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あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
日野瑛太郎 / 東洋経済新報社
俺は社畜じゃないぞ!と思ったら社畜でした。トホホ。
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この本、筋が通ってます。著者の主張する「脱社畜」は確かに理にかなっています。認めたくは無いですが、多分言っている事は正しいです。
ただ、最後に大変重要なことが書いてあって、そこまで読まないと、労働者…の権利を履き違えてしまいます。 必ず、途中を読み飛ばさずに、最後まで読まれることを強くお薦めします。
今の日本の会社システムでは、この考え方は容易には受け入れられないでしょうが、改善が必要なのは確かです。一つの意見として、重要だと思います。 続きを読む投稿日:2014.05.27
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思考停止社会 「遵守」に蝕まれる日本
郷原信郎 / 講談社現代新書
「みんなが言ってるから、あいつが悪いと思ってた」って事、ありますよね?
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"建築不況、食品偽装、市場混乱、メディアスクラム、裁判員制度"について、正式に調査・提言してきた方が、マスコミが報じなかった実態を書いています。
始めは、騙されていたのか!と腹が立ちますが、よく考え…ると、自分で考えず、マスコミのバッシングに乗っかって、根拠も無く「社会の悪者」を批判していた事に気付かされます。正に思考停止状態です。
恐ろしいのは、社会の風潮に流されて、自分が実態を知らない事に気付くチャンスが大変少ないことです。
日常生活でも、(規模は小さいですが)似たような事が起こっていると思います。
現代は匿名で簡単に、個人や会社をバッシング出来る時代ですが、取り返しのつかない批判をしてしまう前に、是非読んで頂きたいです。
続きを読む投稿日:2014.06.25
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外交の大問題(小学館新書)
鈴木宗男 / 小学館新書
ネバーギブアップ!逆境にある方に読んで頂きたい!
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メディアとは別の視点で語られる外交の裏話は、それだけで読みごたえがあります。
ただそれ以上に、逆境に陥った時にどう行動したか、という点に含蓄があります。
外交もスキャンダルも、外部からは何が真実かは知…る由もありません。ですが、少なくとも糾弾される側の主張にも耳を傾ける事は、視野を広げるという意味で非常に意義深く、また限られたチャンスであると思います。
特に、今逆境にある方には、強力に背中を押してくれる本だと思います。
オススメです。
ただし、裏情報を読んで知ったかぶりたい人には不向きです。そういう視点で読むと、ゴシップ記事のような扱いになってしまい、逆に恥をかくことになると思います。 続きを読む投稿日:2015.12.31
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池上彰の「日本の教育」がよくわかる本
池上彰 / PHP文庫
「お父さんの若い時」と「今の教育」は、ホントに違うのが、よくわかりました!
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教育の事を考える時、自分の経験を基に考えがちです。
この本は、今どうなっているかが解り易く書いてあるので、一度リセットして考えてみるのに最適だと思います。
また、今の制度ができた背景を知ると、制度設計…した方の思いも判り、単純に否定すれば改善する物では無い事が良く解ります。
PTAや教育委員会の話は、私には目からウロコでした。
良かれと思ってやったことが、いつの間にか押し付けになってしまうことも、よくある事だと思います。
なるべく中立的な見方をする上で、本書は大変多くの示唆を与えてくれます。 続きを読む投稿日:2014.08.04
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労使間トラブルを未然に防ぐ! 問題社員の取扱説明書
田北百樹子 / PHPビジネス新書
この視点は、アリだと思います。
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問題社員を更生するというよりは、どう処理するか、という観点で書かれた本です。
こういう視点は、逃げ場のない中間管理職にとって、いい意味でのガス抜きになると思います。
本書内でも詳しく述べられていますが…、教育では改善は難しい局面もあります。真面目な管理職の方ほど、一人で背負いこまないで頂きたいと、思うのです。
問題社員は確実に存在するので、「被害を最小限にする」という考え方は他部門とも協力でき、前向きなアクションです。
本書内に、従来型の管理職と、問題社員の両方の言い分が併記されている箇所があります。この問題社員の言い分の中に、共感できてしまう所もあります。これは自分でも知らないうちに、自分が問題社員化している可能性を示唆する物で、自分を戒めるのにも役立ちます。 続きを読む投稿日:2014.12.27