
空の冒険
吉田修一
集英社文庫
作者が「悪人」の作者とは気付きませんでした。(笑)
時折利用したANAの機内で「翼の王国」を楽しみに読んでいました。 もちろんお目当ては吉田先生のエッセイです。 もちろん毎回読んでいたわけではありませんので文庫化で購入しました。 一編自体が長くはないので読みやすく、舞台も国内から海外と物語りごとに場所が異なり楽しめます。 内容は小説だったり、エッセイだったり・・・ 最後の最後に小説「悪人」に関するエッセイが2編あり、「え~っ!?」あの作家さんだったの・・・って気付きました。(自分の中では共通認識してませんでした。) そんなくらい、気負い無く,明るく読み進められる一冊でした。
0投稿日: 2013.10.29
ホルモー六景
万城目学
KADOKAWA
鴨川ホルモーのスピンオフ。 かな・・・?
鴨川ホルモーを読んでいないと分からないかも。 ただ鴨川ホルモーのように本編が盛り上がって行きクライマックスを迎えるわけではなく、それに纏わるショートストーリーが短編集のように集められています。 そう言う意味では期待するようなストーリー展開はなく、少々不満かも・・・ 鴨川ホルモーの事後談で、「そういえば関連して、こんな話もあったよ」的な作品です。
1投稿日: 2013.10.29
白ゆき姫殺人事件
湊かなえ
集英社文庫
「人ってコワイね。」って痛感した作品
小説は「告白」のように登場人物単位で構成され、「あーっ、湊かなえさんだー。」って感じで展開します。 この物語が、犯人逮捕に向けての警察の捜査活動だったら警察不審に陥るかも・・・雑誌記者でヨカッタ! それにしても、人間の口と想像力は本当に身勝手だなーって痛切に思いました。 もともと呟いたり、Web投稿とかって興味は無かったのですが、絶対に見たくないなーって思いました。
0投稿日: 2013.10.29
クリスマスを探偵と
伊坂幸太郎
河出書房新社
やさしい気持ちのクリスマスプレゼント
流れ的に、結末はこうなのかなー・・・・ でも、まさかねー・・・ なんて思いながら読み続けました。 驚く結末ではありませんが、期待はずれ感はさせません。 伊坂さん風に表現された結末かも。
7投稿日: 2013.10.08
新しい靴を買わなくちゃ
北川悦吏子
幻冬舎文庫
映画の結末を確かめたい方にオススメ。
映画を見てから読みました。 映画のラストシーン。 たぶんその後は・・・・と思われた方。 この本で確かめてみては如何でしょうか。 ほとんどセリフまでが映画と同じですが、爽やかに読むことが出来ました。 映画で知っているシーンでも活字にするととてもいい感じですね。
3投稿日: 2013.10.08
死国
坂東眞砂子
角川文庫
ちょっと四国が怖くなる・・・カモ。
単なるホラーと思いきや・・・ ちゃんとした小説でした。(笑) 古事記の時代にまで遡り、陰と陽が混在た時代から 人知れず守り続けられたこととは 舞台は四国の小さな村から、最高峰の石鎚山に広がり 想像を超えた展開が待ち受けます。 って、ちょっと言い過ぎかな?
0投稿日: 2013.10.08
道化師の蝶
円城塔
講談社文庫
まさに「睡眠導入剤」(笑)
読み始めて、「しまった!芥川賞じゃなく、直木賞にすべきだった!」と後悔。(笑) 覚悟して読み始めましたが、内容を読み取ろうとすると同じ所を何回も読んでいたり・・・ で、雰囲気を楽しもうと読み流す方法に変えると不思議にすーっと頭に入ってきて、フワーッとひろがり、またスーッと消えてゆきました。 不思議なタッチの小説です。 読み終えてからでも、時々思い出したりします。これって小説と言うより・・・何だろう?
1投稿日: 2013.10.01
向日葵の咲かない夏
道尾秀介
新潮社
読み終えると背筋がゾー・・・
はじめて道尾さんの作品を読みました。 好き嫌いがハッキリする作品です。 「こんな小学生、いないだろー。」ってくらいしっかりした小学生が主人公。 文章は流れるようなタッチではなく暗く,硬い感じで書き綴られています。 最後のインパクトが強すぎて、道尾さんの作品に手を出せなくなりました。 キライではないのですが、インパクトありすぎです。 もう少し印象が薄れたら、また別の作品を読むかも・・・
1投稿日: 2013.10.01
ペンギン・ハイウェイ
森見登美彦
角川文庫
読み終わると・・これってSFじゃん
名前の不思議さに釣られて講読。 町に突然出現したペンギン? 主人公の小学生と対峙するワンパク・グループ 主人公に絡むやさしいお姉さん。 何処の町にもある光景を描いた小説。 だだ・・なんでペンギンが出てくるの? さらりと読める小説です。 途中からこれってSFなのなーんて・・(笑)
0投稿日: 2013.10.01
海の底
有川浩
角川文庫
有川浩のノンストップ・パニック小説
海の底とは言いながら、舞台は海面と湾岸部の陸上。 そう、海の底から何かが大挙して、人間を襲いに来るんです。 生きるか死ぬか、警察の銃器では全く歯が立ちません。 たまたま潜水艦に避難した少年少女と二人の自衛官。 息をつかせぬ勢いで押し寄せるモノから無事逃げ切ることが出来るのか・・湾岸部の住民は大丈夫なのか・・・ ・・・でもやっぱり有川さんらしい「恋愛小説」でもあるんです。
2投稿日: 2013.10.01
