にゃんちゅう王子さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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水族館ガール
木宮条太郎 / 実業之日本社文庫
TVドラマにすると映える作品
1
作者の想いが・・・「あれも書きたい、これも織り込みたい、こういう問題提起もしておきたい。でも恋愛小説でもありたい・・・それとそれと・・・」
って感じで盛り込みすぎかも・・・・とは言いながら、結構楽しく…読み切っちゃったんですけどね~(笑)
一つ一つのエピソードに対して主人公の心の動きがもっと明確にあればよかったかな~ってことで、TVドラマ向けのシナリオ的な作品かな。
全体としては読みやすく、水族館に対する認識も変わりますし、「何かをサラッと読みたいな~」なんて方にはおすすめかも。
なんて酷評しながら、「水族館ガール2」の続編もきっと買って読むのでしょうねー(笑)
「2」も読みたくなる。そんな作品ですよ。 続きを読む投稿日:2016.02.17
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体育館の殺人
青崎有吾 / 東京創元社
密室殺人ミステリーというより・・・
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青春ミステリー・学園編って感じかな?
事件発生から解決までの期間が短く、中だるみがない分
楽しめます。 密室の謎に関しては、作者はかなり考えて本作を執筆したと
読み取れますが、読者側としてはそれほど大…きな感動はなかったです。
むしろ、結論に至るまでの推理の展開の方が楽しめました。
通常は事件解決後に”どんでん返し”を用意しているものですが、
本作も案の定、用意されていました。
でもこれは・・・あってもなくても良かったような気がします。
逆に言えば、最後の最後「えーっ!!」っていうオチがなくても、
満足できる内容ですってことになっちゃいます。
軽ーい感覚で学園ミステリーを読みたくなったら、迷わずコレですかね。 続きを読む投稿日:2014.02.17
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私を知らないで
白河三兎 / 集英社文庫
子どもの頃にこんな女の子、いたかも・・・
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チョット変わった寂しげな少女。周囲に流されず自分を懸命に生きる彼女。
「そう言えば昔こんな女の子がいたよなー」なんて思わせる一冊です。
だんだん話が大きくなりクライマックスにさしかかる頃、どうやって収…集つけるの?って思ったんだけど・・・・
うーん・・男子としては、嬉しいけどチョット複雑な結末かなーなんて・・・(笑) 続きを読む投稿日:2013.11.18
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赤×ピンク
桜庭一樹 / 角川文庫
非現実なバトルの中に生きる女性たち
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夜な夜な開催される都会の廃校でのバトルショー。
設定自体が非現実で、架空の設定がエスカレーションするのかと思いきや、
その中で生きることにもがく3人の女性たちのそれぞれの物語り。ケッコー切なかったりな…んかして・・・
設定自体はチョットなーって思いましたが、女性達の生き様は丁寧に表現されており、生き方に共感を覚える女性もいるかと・・・
男子より女子にお勧めな1冊かも。 映画化も決定しキャストも発表されています。ひいきの女優さんが出るので読んでみました。 続きを読む投稿日:2013.11.05
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ホルモー六景
万城目学 / KADOKAWA
鴨川ホルモーのスピンオフ。 かな・・・?
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鴨川ホルモーを読んでいないと分からないかも。
ただ鴨川ホルモーのように本編が盛り上がって行きクライマックスを迎えるわけではなく、それに纏わるショートストーリーが短編集のように集められています。
そう言…う意味では期待するようなストーリー展開はなく、少々不満かも・・・
鴨川ホルモーの事後談で、「そういえば関連して、こんな話もあったよ」的な作品です。 続きを読む投稿日:2013.10.29
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道化師の蝶
円城塔 / 講談社文庫
まさに「睡眠導入剤」(笑)
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読み始めて、「しまった!芥川賞じゃなく、直木賞にすべきだった!」と後悔。(笑)
覚悟して読み始めましたが、内容を読み取ろうとすると同じ所を何回も読んでいたり・・・
で、雰囲気を楽しもうと読み流す方法に…変えると不思議にすーっと頭に入ってきて、フワーッとひろがり、またスーッと消えてゆきました。
不思議なタッチの小説です。
読み終えてからでも、時々思い出したりします。これって小説と言うより・・・何だろう? 続きを読む投稿日:2013.10.01