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にゃんちゅう王子さんのレビュー
いいね!された数36
  • いとみち 三の糸(新潮文庫)

    いとみち 三の糸(新潮文庫)

    越谷オサム

    新潮文庫

    「三の糸」サイコー!!

    1,2作目を読んでたからこそ言えることですが、この最終完は最高の完成形かと・・ あの「いとっち」が青森を一人離れるなんて1作目では想像できないほどの成長ですよね~。ホント「いとっち」の成長が嬉しく思える1冊でした。 故郷を離れるってなると、普通は東京とかですよね。その選択も結構感動したりなんかして・・。 「いとっち」ありがとね。

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    投稿日: 2021.11.10
  • 砕け散るところを見せてあげる(新潮文庫nex)

    砕け散るところを見せてあげる(新潮文庫nex)

    竹宮ゆゆこ

    新潮文庫nex

    砕け散ったのは私の方でした(^^;

    文章自体は読みやすくコミカルな部分も多々あって吹き出したり、ラノベ感覚で読み進めました。これって単純な恋愛小説?なんて思いながら・・・途中からサスペンスが加わり(と言ってもバレバレじゃん!とか思いながら・・)なにこれ、ホラーまで加えるの?なんて思いながらの結末。・・・・・えっ?・・えっ、えっ・・・え~っ!!! いろんなことを想像しながら読んでいたのですが、作者の狙いはそういう次元の話ではなかったです。「やられた!、完全に作者の罠にハマったー!!」 というのが私の感想でした。 砕け散らない自信のある方は、是非ご一読されては如何でしょうか。

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    投稿日: 2021.05.12
  • 最後の医者は桜を見上げて君を想う

    最後の医者は桜を見上げて君を想う

    二宮敦人,syo5

    TO文庫

    これは医師ではなく、患者の物語です。

    物語の主人公は同期で考え方の異なる医師たちですが、主役は医師ではなく患者です。 普通は患者の病気をきっかけとして医師の思考,決断,行動と展開するストーリーが多いのですが、この物語は医師たちの意見を聞き、患者自らが考え決断してゆくストーリーでその分読んでいて共感,感動も新鮮で大きいです。

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    投稿日: 2020.11.30
  • ウツボカズラの甘い息

    ウツボカズラの甘い息

    柚月裕子

    幻冬舎文庫

    あまりサスペンスは読まないのですが・・

    読書のジャンル的にはサスペンスは極端に少ない時分ですが、楽しんで読むことが出来ました。 色々と想像する中で「何っ?! そう来たか!!」でどーするのよ?? なんて展開もあったりして。 この作品は、映画かドラマにするとすごく映える作品だと思いました。

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    投稿日: 2020.10.13
  • 青くて痛くて脆い

    青くて痛くて脆い

    住野よる

    角川文庫

    痛くて脆く、しかも重いです。

    中盤あたりまではテンポ良く読み進めましたが、後半・・・ 「えっ?! そうだったんだ」って分かると重いな~ でも青春って・・あるよね、そういう事なんて思いました。 杉崎花さん、好きなので読み終わったら映画に行こうと思ってましたが、行けそうにありません。 なんかの映画で『青春って時に凶暴で・・』なんて言ってましたよね。

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    投稿日: 2020.10.13
  • 鬼ガール!! ツノは出るけど女優めざしますっ!

    鬼ガール!! ツノは出るけど女優めざしますっ!

    中村航,榊アヤミ

    角川つばさ文庫

    児童書ジャンルではありますが・・・(笑)

    とにかく児童書なので読みやすいです。 漢字にはフリガナが打ってあるし、凝ったストーリー展開もないですし。 逆に言えば、それだけ素直に物語が進んで行きます。 現代の日常社会の中で『鬼』って何だろう? また『鬼』と呼ばれる人たちはどう思っているんだろう? なんて考えました。 児童書ですが大人がちゃんと読み、理解してから子供に与える児童書だと思います。

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    投稿日: 2020.10.13
  • 水族館ガール5

    水族館ガール5

    木宮条太郎

    実業之日本社文庫

    ん・・・?! 作風、変わった?

    以前から好きなシリーズで発売されるとすぐに購読させていただいております。 今までは水族の業務を背景にした恋愛小説っぽさが強くなってきた感がありましたが、「・・・ガール5」は原点に戻った感じしかも海浜環境の問題もちゃんと問題定義され内容的には恋愛小説とは呼ばせない完成度の高い作品になっているかと・・・ウミガメの話の中で何度も胸にこみ上げるものがありました。 素晴らしい作品だと思います。

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    投稿日: 2019.04.05
  • 水族館ガール

    水族館ガール

    木宮条太郎

    実業之日本社文庫

    TVドラマにすると映える作品

    作者の想いが・・・「あれも書きたい、これも織り込みたい、こういう問題提起もしておきたい。でも恋愛小説でもありたい・・・それとそれと・・・」 って感じで盛り込みすぎかも・・・・とは言いながら、結構楽しく読み切っちゃったんですけどね~(笑) 一つ一つのエピソードに対して主人公の心の動きがもっと明確にあればよかったかな~ってことで、TVドラマ向けのシナリオ的な作品かな。 全体としては読みやすく、水族館に対する認識も変わりますし、「何かをサラッと読みたいな~」なんて方にはおすすめかも。 なんて酷評しながら、「水族館ガール2」の続編もきっと買って読むのでしょうねー(笑)  「2」も読みたくなる。そんな作品ですよ。

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    投稿日: 2016.02.17
  • 左京区恋月橋渡ル

    左京区恋月橋渡ル

    瀧羽麻子

    小学館

    左京区七夕通東入ルの勢いで読んじゃいました。

    元理系男子としては「七夕通」よりこの「恋月橋」の方が好きです。 「七夕通」は彼女が東京出身の文系女子だったのに対し、「恋月橋」は京都女性だからでしょうか。 ストーリーも一層ゆるやかに流れて行きます。前者は彼女目線の展開ですが、本作は主人公の山根目線で 展開してゆきます。 後半、「えっ?!そこまで話を広げるの?」っと思いましたが、予想通りのまとめになりました。 予想は出来ていても、がっかりさせることもなく、読み切らせるってヤッパいい作品なんでしょうね。 どちらかというと、私は「たっくん」タイプじゃなく、「山根」タイプだったので、「七夕通」が羨ましいですね。 もっとも、「恋月橋」も読んだから言えることなのですが・・・(笑)

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    投稿日: 2016.02.09
  • 左京区七夕通東入ル

    左京区七夕通東入ル

    瀧羽麻子

    小学館

    これを読むと理系男子が理解できるカモ・・あと、京都に憧れのある方にも・・・

    青春当時、秘かに憧れたフツーの恋愛物語が加茂の流れのようにサラサラと流れてゆくような小説です。 若い頃に京都で生活されていた方にはイイかも・・・ 中心部を離れた京都の町並みが目に浮かんできそうな作品です。 作者の学生時代の思い出なのでしょうか? 確かに内容には大きな山も谷もありません。 というより、この作品には山も谷も要らないでしょ。タブン・・・ 読み終わると「左京区恋月橋渡ル」も読みたくなるカモですよ(笑)。 個人的には恋月橋のストーリー展開の方が好きですが・・・(笑)

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    投稿日: 2016.02.09