nanさんのレビュー
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魔法使いの嫁 2巻
ヤマザキコレ / 月刊コミックブレイド
「―― これから十年じゃきかない時を過ごすのに?」
18
人ではない魔法使いに、「嫁」にする為に買われた少女。
「人」には見えないものが見えるがために、親からも疎まれた少女は
魔法使いの傍らに居場所を見つけ、その能力を解き放ち始めた。
1巻では、魔法使いの…傍らに身を置くことで起きる事柄や
彼女に関わる人や「人外」のものが好意をもって接することに困惑してる様子ですが、
(当然か、現代からいきなり中世の香りすらする英国で暮らすなんて、留学ですらあり得なさそう。)
2巻ではちょっと落ち着いてきましたか?
いろんなことを学び始めました。
虐げられてきたであろう生い立ちの中でも、彼女は優しい心根を失わなかったのだと感じます。
彼女が与えられ選んだ場所で、その能力を認め、求め、守り、大切に育もうとする彼らとともに
成長していく様子を垣間見ることが出来るのは、とても楽しみです。
そして彼女が彼に与える「力」以上のものが、彼に生じさせるであろう変化も、
とても楽しみ、です。
(他誌に連載中で、アニメ化もされた少年とタヌキ猫のお話が英国が舞台だとこんな感じになるのかな)
各篇の題名は英語のことわざになっているのでしょうか。
調べてみて、ふむふむと思ったり、直球過ぎない?と思ったり。
・・・楽しい。
知識の豊富な方が描かれているのだと思います。
もともとイギリスやアイルランドの伝承に興味のある私にはおもいっきりツボでした。
マンドレイクは即わかりましたが、綿虫、知りませんでした。(羊かと思った。)
g-valkyriaさんのレビューを読まなければ、手にすることすらなかったであろう作品。
( 1巻のg-valkyriaさんのレビュー、是非読んで頂きたいです。)
感謝です。
紙媒体から電子化の期間が非常に短かったようで、この点非常に高く評価できますが、
何故、EPUBでありながら reader,android以外で読めないのかが残念です。
細かいところまで描かれた作品のようなので、大きいカラーの画面で楽しみたい。
ご検討願います。 続きを読む投稿日:2014.09.12
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海の底
有川浩 / 角川文庫
・・・しばらく、エビは、いいです。
10
「自衛隊三部作」 最後の作品。
前の2作に比べて、ちょっとグロいかな? 我が家の食卓から、しばらくエビチリが遠ざけられました。
少年少女の精神的な成長と、見守る「大人」の立ち位置は、「大人」と呼ばれ…慣れてしまった年齢の者には、懐かしいような嬉しいような気恥しいような思いを抱かせますが、登場人物と同じくらいの世代の方には、共感出来るものがあるのではないでしょうか。
有川さんは私くらいの世代ですよね。色々忘れていないのが、凄い。素敵。
今朝、電車の中でこの作品の文庫版を読みふけっていた高校生、貴女は今、どんな風に感じながら読んでいるのかな?貴女が「大人」になった時、どんな風に感じるのかな?どうぞまた読み返してみて下さいね。 続きを読む投稿日:2013.11.14
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ごはんのおとも
たな / 実業之日本社
ごはんのおとも、こころのおとも
3
白いごはんのおとも、
たくさんたくさん。
簡単で
手軽で
懐かしくて
明日
今夜
今度のお休みに
作ってみようかな
美味しいお顔に
逢えるかな
投稿日:2017.04.26
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〈新装版〉 「経験知」を伝える技術
ドロシー・レナード, ウォルター・スワップ, 池村千秋 / ダイヤモンド社
20代、30代のうちに読みたかった本です。
3
経験「知」とは、一般に余りなじみのない言葉だと思うのですが。(私は、この本で初めて知りました。)書籍説明には「モノ作りに携わる組織はもちろん、若手人材育成や組織内の知識共有を課題とするビジネスパーソン…必携の書」とあるけれど、「組織」で仕事をしている人には、職種や経験年数、年齢や性別に関係なく、是非一度読んで頂きたい。自分の経験を後輩にどうしたら伝えることが出来るか。先輩の仕事の「こつ」や「技術」をどうすれば得ることが出来るか。「組織」を次の世代に引き継ぐには自分たちは何を考え、行動するか。その答えを導き出す一助になるのではないでしょうか。わかりやすく分類され具体的な事例が示されているので、読みやすいと思いますが、ひとつだけ悔やまれるのは、もっと早くもっと若いうちに、この本を読みたかった、ということです。 続きを読む
投稿日:2013.11.14
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カボチャの冒険
五十嵐大介 / バンブーコミックス 4コマセレクション
猫好きさんにはお薦め!
3
都会では、こんなワイルドなネコの飼い方はできないけれど、だからこそ「猫って獣だったわ」と改めて感じ入ってしまうこの作品が大好きです。
お宅の猫さま(我が家の猫達も)、実はこれが本性?!投稿日:2013.11.01
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セフィロト 1巻
篠原烏童 / 朝日新聞出版
輪廻転生、集合的無意識・・・「オカルト」なんでしょうけれど、ね。
2
「不法救世主」の続編です。
どちらを先に読んで頂いても良いとは思うのですが、
出来れば先に「不法救世主」をお読み頂きたいです。
そして、「純白の血」がきっかけで生まれた作品と
篠原烏童先生が述べておい…でです。
是非、そちらもお読みください。
初掲載の雑誌が「ハロウィン」ですから、「オカルト」に分類されるとは思います。
確かに「オカルト」なのですが、
これはしっかりでっかいラブストーリーです。
「不法救世主」に登場した人物達の
誰が、誰に転生したのか。
転生して何をなそうとしているか、
何をなすか。
そして、「セフィロト」とは何か。
たかが漫画です。でも、されど漫画です。
癒される、のは大切です。
最近、こういう根っこが深い作品って、
少なくなったような気がするなぁ。
でも
「明日刈られるからといって自ら成長をやめる麦はない」のです。
どうぞ、御一読下さい。
続きを読む投稿日:2014.05.16