緑を見ようさんのレビュー
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インド人の頭ん中
冬野花 / 中経の文庫
そうなんだ、インド
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海外旅行、海外滞在は、若い頃は実行もし、憧れもした。
団体旅行はきらい。ひとりがいい。
イギリスに1年滞在、パリに1週間、台湾に1週間、など。
20代30代前半は今晩寝るホテルが決まってなくても、
食…べ物が変わっても平気だった。むしろせっかくの「世界、現地」を
経験しないでどうするというスタンスだった。
歳取ったらあれもこれも自分の基準に合わないと
受け入れられなくなってしまった。
不衛生ダメ、予定未定ダメ、ハプニングダメ、
以前ならむしろ面白がって歓迎してたことが
不安でダメになった。(あくまで筆者の場合。)
となってしまったので、世界を知るのは今はもっぱらメディアから。
海外経験ルポものは大好き。自分ではもう無理なので教えてください
と思っている。
読書は普通は目次から選び読みすることが多い、筆者は。
が、本書は、上記理由により全部知りたいと思ったので
頭から読み始めた。が、読み終えられるかなという気分になった。
笑いを取ろうとする文章が内容より気になっちゃって、
いちいち、「え、え」、「いいよいいよもう」、となり、
内容に集中できない。
これも歳取ったせいかと思う。
しかし、読み終わりました、最後まで。だあんだん慣れたみたい。
そして、そうなんだインドと思った。著書の経験、思索に納得できる
ことは私にとっては大切。
1970年代に読んだ某添乗員の海外ルポは、「ほら、ヨーロッパって
こんなに素晴らしい。それに引き換え日本は…‥」だったので
大いに私は反感を覚え、それがイギリスに1年滞在させたのだった。
あるいは、世界の十数ヵ国を旅したひとが、日本を100としたら
A国のレベルは120、B国は60、C国は‥…などと。一部だけを見て、
それも生活しない旅人がよく言うよと。国も内容も忘れたけれど
反感を持った20代の自分は今でも覚えてる。
企業の駐在員奥様ものも、ごめん、つまらなかった。
現代は、女が一人でインドだろうとどこだろうと好きに経験
できる時代。奇異でもないし、本人が自分変わってるなどと
卑下してみせたり自慢げに語ることでもない。
だから淡々と語って欲しい。
経済力、体力、セキュリティ感覚あってやっているのだから
他人がどうこう言おうが構わないじゃないか。
納得し心に響いた海外ルポものではいまのところ「深夜特急」が一番かな。韓国の徴兵制度についての本、タイトル忘れた、レビューは書いたかも、も、へええ、と思って読んだ。
筆者はカラチに2泊3日したことがあるが、ボンベイにはとても住めそうにないので、本書で疑似経験させていただきました。
ありがとう。
高齢になっても元気一杯に海の外行かれる方々もあり
うらやましいと思わないでもないが、筆者的には
いま、ここ、でが運命なので、また、そのうち
海外ルポを楽しみましょう。 続きを読む投稿日:2017.02.17
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逃げるは恥だが役に立つ(8)
海野つなみ / Kiss
テレビドラマなりましたね
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俳優の皆様が演じるテレビ放映見ました。ドラマはドラマで面白かった。
沼田さんはあの役者さんがやるか、そうきたかって感じ。
さて、今巻の表紙は風見さんです。前巻で百合さんと風見さんが、というところで…終わっていて、
その後どうなるかと思いましたが、やっぱり、きちんと言葉にするんですね。
風見さん「けっこう、言葉の端々に入れていってたんですけど、やっぱりはっきりと言わないと、一生伝わらないんだな」と、
百合さんに「僕が絶対あなたに欲情しないと思っているでしょう」と。
百合さん、そう思っていたんだよね。そして。
みくりさんは、商店街の青空市を手伝うことになり、その才能を発揮。新たな就職先が見つかるかも。
というわけで、作者の海野つなみさんの後書きによると、「いよいよ最終コーナーに入ってきました。
それぞれの考えて出した結論が、どうか皆様のお役に立ちますように」とのこと。
私的にはこうなるといいなあというのがあるが、どうなるのかな。
続きを読む投稿日:2016.10.15
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逃げるは恥だが役に立つ(7)
海野つなみ / Kiss
みくりさん平匡さん別居。百合さん風見さん心通う。
3
平匡さんは転職する。それに伴って引っ越しを計画。平匡さんから、住民票を移すのを機に「未届けの妻」でなく「籍をいれませんか」。みくりさんは気持ちに正直な人だから、整理がつかないまま流されての婚姻届けはし…たくない。平匡さんと期限を区切って一か月の別居に入り、百合さんのマンションに居候することに。平匡さんとみくりさんは、別々に住み、週末は一緒という恋人生活を送ることになる。ほんと、こういうところが、このコミックの良さ。とことん悩んでください。話し合ってください。言語化してください。いい解決策を見出してください。
一方、独身で子供もいないが楽しく暮らしていると自負している叔母、百合さんだが、家事上手な姪に全部やってもらってもっと快適を発見。「これもいいかも」と。みくりさんは、「危ない危ない」。この快適さにはやっぱりはまりたくない。
百合さんは、「結婚しないと子供がいないと不幸っていう強迫観念から若い女の子たちを救ってあげたい」と思っていて、それを風見さんに言うと、「そんなこと言わないで」という反応が返ってくる。それを聞いた百合さんから制御不能の感情と涙があふれてくる。あるよね、あるよね、こういうこと。あるよね。まったく意図しない、思いもかけない感情の高ぶりに揺すられること。身体は頭より正直だってことだと思う。自分のコントロール不能だった感情が思い出された。
さて、二組のこの後はいかに? 続きを読む投稿日:2016.07.18
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奇食珍食 糞便録
椎名誠 / 集英社新書
お久しぶりです、シーナさん。
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40年近くも前、翻訳関連の雑誌で椎名誠氏を知りファンになった。が、私の生活が変化するにつれご無沙汰していた。久しぶりにあの文体に出会えて懐かしかった~。スカトロジー話は実は読むのが怖くて、どうしようと…思ったけれど、エイヤと読んでみた。小心者の私にはとても経験できないようなあれやこれやを、辺境冒険家・男シーナさんに見せてもらってドキドキした。読書も映画も、共感するか、あるいは逆に絶対決して自分では経験できないことを知るメディアだわと改めて思った次第です。 続きを読む
投稿日:2016.05.12
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嫌われる勇気
岸見一郎, 古賀史健 / ダイヤモンド社
この苦しみから救われるかも
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今苦しい。いつも対人関係、人間関係は難しい。
アドラー心理学の教えるところに従えば、
もしかしたら、この苦しみと永遠に決別できるかも。初めてそんなふうに思える考え方に出会った。
この「嫌われる勇気」だ…けでなく、他のアドラー心理学の本深く読みたいと思っている。
続きを読む投稿日:2016.04.11
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日本人の知らないアフリカの真実31【要約版】
ボブ・ラントヘール / BUYMA Books
要約版じゃなく
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要約版だからか、ところどころ、つながりがおかしかったり、日本語としてあれ?というところがあった。フルに翻訳してある版から単に抜き取っただけの日本語かなあと、フル版を探すもない。原文ならあるかとRead…er Storeを検索したがない。でも、内容をもっと知りたい。こういうときはkindle。ありました‼ 英語もすごく平易。詳しく知りたい内容にたどり着いた。生活者の目から見たアフリカ。日本人とは異なる着眼点。面白く読んでいる最中です。 続きを読む
投稿日:2016.02.26