
神去なあなあ日常
三浦しをん
読楽
思わずGOOGLEマップで三重県の神去村を探しちゃいました。....見つからなかった。
三浦しをんさんの作品で「舟を編む」が面白かったのでこの本も読んで見ることにしました。 この本もいいですね。「舟を編む」と同様登場する人物がいきいきしています。 主人公が本人の意思とは関係なく三重県の山奥にある村で林業研修にいきなり放り込まれるって現実にはありそうにもない展開ってのはどうなのって 思いましたが読み進むうちに作者が描く神去村ワールドに引き込まれました。 主人公やヨキを始めとする中村班の人達や山太やノコといった登場人物等が楽しい世界を作ってくれます。 登場人物もいいのですがこの神去村が、携帯の電波は届かず、川の水は冷たく夏にはホタルが飛んで、縁側でスイカを食べ、冬には樹木が雪で折れる音を聞くという すごく田舎らしい田舎が表現豊かに描かれています。自分がこの村に住みたいかというと?ですが、主人公が神去村をだんだん好きになるのは理解できます。 読んでいて楽しいです。なあなあとした神去村ワールドに浸れます。
4投稿日: 2014.06.18
舟を編む
三浦しをん
光文社文庫
2012年の本屋大賞なんですね。読んだ後から知りました。納得。
最近TVで映画になった「舟を編む」を観ました。とても良い映画だと思いました。 映画に登場する松田龍平さんや宮崎あおいさん、オダギリジョーさんたちがとても良かったです。 で、このReader'Storeにてこの本を見かけて、読みたくなって買っちゃいました。 辞書を編纂して完成させる話なのですが、登場する人物たちがとてもいきいきしています。 主人公のまじめな馬締(まじめ)君がいかにもまじめ君です。もうこの人の描写につきると思いました。 少々個性的である主人公を支える香具屋さんや西岡君たちが、ほんとにまじめ君のことをを好きなのことが伝わってきます。 2012年の本屋大賞なんですね。納得です。読んでいてとても楽しい本でした。
4投稿日: 2014.06.11
ルーズヴェルト・ゲーム
池井戸潤
講談社文庫
ちょっと目頭が熱くなりました。
池井戸さんの小説を何冊か読まさせていただきましたが、他は銀行をテーマとしたものだけで、今回の一般企業と野球部のような話は初めてでした。 青島製作所という企業のピンチと同社野球部のピンチが平行して語られていきます。それはタイトルにあるようにルーズヴェルト・ゲームだったりします。 特定の主人公ではなく、みんながゲームを作っていきます。それは社長だったり、野球部の部長だったり、暗い過去を持つピッチャーだったり みんながそれぞれ悩みを持ちながら前進していく姿がカッコ良いです。当然、小説的に盛り上がる場面もあり目頭が熱くなりました。 とても楽しませていただきました。
7投稿日: 2014.04.26
新装版 不祥事
池井戸潤
講談社文庫
なかなか面白い。結構スカッといきますね。
主人公はシャイロックの子供たちでも舞台にもなっている東京第一銀行に勤める花咲舞。ちょっと弱気な上司相馬調査役とともに支店に対し臨店による業務指導を行います。支店ではそれぞれ業務に関するトラブルを抱えており、主人公たちが原因を究明し解決していきます。言いたいことをはっきり言う主人公の活躍が読んでいて、「よく言った」って思えちゃうところがこの本の面白いところかな。でも銀行内でそれをやるとやっぱり敵の元締めのような立場になる人たちもでてきますが、短編集なのであまりドロドロとしたところまではいかない展開で、結構スカッとします。通勤の電車内で読むにはちょうど良い感じです。
1投稿日: 2014.04.19
交響詩篇エウレカセブン(1)
片岡人生,近藤一馬,BONES
月刊少年エース
アニメより簡潔だったんですね。
アニメも面白かったですが、コミックも面白いです。 読んでからわかったんですがずっと簡潔な展開なんですね。 むしろこちらの方が好きかも。読んでてワクワクさせられました。
0投稿日: 2014.03.22
清須会議
三谷幸喜
幻冬舎
たぶん史実とは少し違うんだろうけど、秀吉とかこんなこと言ってそうだよねって思っちゃいました。
映画になった清洲会議の小説版ですね。映画ではよくお名前を拝見する三谷さんですが、お書きになられた本は初めて拝見させていただきました。 三谷さんのイメージどおりの軽くて読み安い展開です。史実とは言っても本当のところはもうわかんないわけで、そこを三谷さんがおもしろおかしく埋めておられます。 織田家の重臣である秀吉と勝家が、パワーバランスをかけた跡目争いに勝利するための会議の準備と本番のわずか数日間の話です。 読み終わってみると、なんとなくきっと史実的にもこうだったんじゃないかと思えてきてしまうのが不思議です。 かる~く読めますのでちょっとした空き時間に読むにはちょうど良い感じじゃないでしょうか。
0投稿日: 2014.03.22
福家警部補の挨拶
大倉崇裕
創元推理文庫
ドラマより面白いかも。ドラマの檀れいさんはちょっとイメージが違うかな。
刑事コロンボ好きの著者が書かれたようで、刑事コロンボと同じように最初に事件が発生し犯人が明らかになります。 そこを主人公福家警部補が追い詰めていくという刑事コロンボと同じスタイルがとられており、本作には4編が集録されています。 主人公は若くして警部補なんだけど初見では刑事には観られない福家警部補。 犯人が固めた事故に見せかけるためのストーリーを福家警部補が崩していく様子は痛快です。ドラマにもなってるだけあって面白いですね。 少し残念なのは主人公福家警部補のキャラというか人となりはあまり描かれておらず感情移入は少な目ですね。 福家警部補が、あなたは○○○ですね。的に犯人の周囲の人から脅し気味に情報収集するんですけど福家警部補、あなたはなんでそんなに知ってるだよ。と突っ込みたくなります。 それでも楽しく読ませていただきました。刑事コロンボ的手法は成功しているんじゃないでしょうか。
1投稿日: 2014.03.22
親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】
五木寛之
講談社文庫
面白かったけどちょっと..
上巻の頃は親鸞がどう成長していくだろうという期待感もありわくわくと読ましていただきました。 下巻になるとなんだか、下手な時代劇のチャンバラみたいな展開がが入ってくるのはどうなんでしょうか。 もっと念仏を中心とした精神的な世界を書いてもらった方が私には楽しめたかも。
2投稿日: 2013.10.26
ロスジェネの逆襲
池井戸潤
ダイヤモンド社
いやぁ面白かった。続きのシリーズ読みたいなぁ。
ドラマになった半沢直樹シリーズで今回は銀行の子会社である証券会社へ出向した主人公の仕事ぶりというか戦いの話です。 窮地から始まる前2作と類似な構成にはなっておりますが、今回は証券会社を舞台としており味付けが違うため楽しく読ませていただきました。 池井戸さんの作品は銀行や証券会社という堅苦しいイメージの世界を舞台として書かれてますが変に小難しくなくそのまますっと頭に入ってくる書きぶりがとても好きです。 まだ文庫化されてないためか少々お値段はあれですが、数日で読み終えてとても満足しております。早くこのシリーズの続きがよみたいなぁ。
3投稿日: 2013.10.26
解錠師
スティーヴ・ハミルトン,越前敏弥
早川書房
解錠に天賦の才能を有する主人公の物語
天才的解錠の技を身につけた主人公。 思いをよせる少女のために悪事とわかっていながら手を染めてしまう少年。 少年には秘密の暗い過去もあったりと最後まで飽きずに読めました。 人にはない天才的才能を持つということはそれだけでワクワクさせてくれます。 解錠に成功するときは、まるで自分が主人公になったように嬉しくなりますね。
1投稿日: 2013.10.21
