
ビックリするほど素粒子がわかる本 クオークはどうして姿を見せないのか? ニュートリノはなぜ地球を突き抜けるのか?
江尻宏泰
サイエンス・アイ新書
素粒子の秘密
ハイペロン、ラムダ、シグマ、デルタ、オメガ。 ファンタジーのキャラクタみたいですが、粒子の名前です。 反物質の話はなかなか不思議でした。 うーん不思議。 役に立つにで、星5つ。
1投稿日: 2019.08.09
マンガでわかる超ひも理論 宇宙のあらゆる謎を解き明かす究極の理論とは?
荒舩良孝,大栗博司
サイエンス・アイ新書
大栗先生はすごいなあ・・・
というのがなんとなくわかる入門本です。 エッセンスはおおむね網羅してあるし、細部にはどことなく本物の光を感じます。 漫画だから、気楽に読めますしね。 ブラックホールは蒸発するのでしょうか? 反量子は実在するのでしょうか? 余白が狭すぎてこれ以上の疑問と推測は書けませんが、宇宙について深い知見を得ることができる作品です。 星は5つ。
0投稿日: 2019.07.28
私たちは時空を超えられるか 最新理論が導く宇宙の果て、未来と過去への旅
松原隆彦
サイエンス・アイ新書
タイムマシンの項はあまりに斬新!
ですね。 ディヴィット氏のタイムマシンは相対論的にも矛盾がなく、実現可能性があり、これは、既に米軍が開発しているのでは、と疑いたくなりますね。いや、恐ろしいことです。 そこだけでも、見る価値はあります。 カーター氏が人間原理の提唱者とは知りませんでした。 ワインバーグ先生が提唱していると思い込んでいました…。 まあ、そういう物理についての豆知識と大胆な切り口が読みたければ買いです。 星5つ。
0投稿日: 2019.07.21
ゲーム開発が変わる!Google Cloud Platform 実践インフラ構築
橋口 剛,野下 洋,芝尾 幸一郎,シリコンスタジオ株式会社,長谷川 祐介
NextPublishing
新時代…
資本家は固定資産を持つために資本家となる時代でした。 クラウドというのはその流れを変えるのでしょうか? ゲーム業界ではどんどん変化が起こっていますが、これからどうなることでしょう。 いまいち内容は理解できなかったのですが気にはなります。 何事も時代です。 星5つ。
0投稿日: 2019.07.12
暗黒宇宙で銀河が生まれる ハッブル&すばる望遠鏡が見た137億年宇宙の真実
谷口義明
サイエンス・アイ新書
いや、かっこいい。
暗黒宇宙で銀河が生まれるのです。 ダークマターについての顕著な研究成果につながるまでの歴史的な天文学の流れがよくわかります。 ドップラー効果は高校物理がテキトーなので、少し勉強になりました。 宇宙の構造がよくわかります。 本を読んでいていくつかアイディアを思いつきました。 そのアイディアを現実に結実させるのが、研究というものでしょう。 宇宙は広い。無限に広くて、そして人類の探求は無限にも思えますが有限なのです。 有限である革新的な仕事を成し遂げた著者の力に感銘します。 星5つ。
0投稿日: 2019.07.09
狼と香辛料IX 対立の町<下>
支倉凍砂,文倉十
電撃文庫
よくわからない…
政治ゲームの経済小説は結局権力の話になるのでよくわからないとしかいいようもありません。 この後は王様とかでるんですかね? 作者の一神教と多神教の知識の使い分けがよく利かせた香辛料のようで、そこには、一種の垢ぬけた、若年層の青年を思い上がらせる例のあれがあります。イエスキリストが神の子かどうかは歴史が審判するでしょうが、多神教は人神崇拝なので恐怖政治に近すぎるので作者の微妙な多神教押しは、一神教の側にたったことがないと危なくはあります。一神教と多神教では一神教の方が間違いは少ないことは確かでしょうが…。 ホロ、活躍しないなあ。以降の花魁節と活躍に期待。 星は5つ。
0投稿日: 2019.07.08
狼と香辛料VIII 対立の町<上>
支倉凍砂,文倉十
電撃文庫
香辛料はアジアの香り…
聖書には東方の三博士が出てきますが、これはパルティアやペルシャあたりでしょう。アレキサンダーが到達したのもインドまでで、アジアというのは徹底的に辺境で、そして、未開のモンゴロイドの地上の楽園であったわけです。更にその東に至るまで。さて、香辛料からはアジアの香りがしますが、香辛料の対価に東南アジアは何を手に入れたのでしょう? さてさて、剣の話は庶民には重すぎますが…。 狼と香辛料も話題が困難になっては来ていますね。 最初は貨幣、次が密輸、そして先物、その後は、もう経済学の夢はないのでしょうね。陰謀はなかなか読ませますが、さて、続きはどうなるものでしょうか? 星は5つ。
0投稿日: 2019.07.07
狼と香辛料VII Side Colors
支倉凍砂,文倉十
電撃文庫
人間文明
狼は人間に負けるのです。犬だけが身近な獣として生き延びます。人類もいつかそうなるのでしょうか。AIが人間を負かせて、犬のようにして身近な獣として飼うのでしょうか? もちろんその時はAIのボディには人間の成分が使われてはいるのでしょうが…。 ホロは色々アリンス…的な閑話休題の巻でサイドストーリーですね。読まなくてもシナリオが繋がるので、お財布と相談するのがよいでしょう。 自分は基本的に読めればそう低い評価をしないので、あれですが、まあいつも通り、星は5つ。
0投稿日: 2019.06.30
邪宗門
北原 白秋
ゴマブックス
邪宗門
名高い作品なので読んでみました。 明治初期の欧米文化に対する愛憎まじりあった奇怪な表現が興に乗るとはまります。ポエムが入ってきた影響か、和歌の詩格を利用しつつ、表現に苦心した苦労が見て取れます。 現代人から見ると何ということもない表現ですが、当時は斬新だったのでしょう。 詩人というものは自然を歌い上げるものです。 邪宗門の名の通り、北原白秋のキリスト教文化への期待と挫折がつづられた作品です。受験の失敗なども色濃くこの詩に反映されているのでしょう。北原が華族ではないことも影響している痕跡があるように感じます。 市民階級よりも上だとは言いたいけれど、華族ではない。 欧米文化を親しむが、日本人の価値観は譲れない。 衒学を楽しむが、本心が惹かれるキリスト教には邪宗と呼ぶ。 日本人の欧米文化への愛憎混じった複雑さが垣間見える一作です。 まあ、偉そうに書きましたが、結局、私も日本人の欧米文化への愛憎からは抜け出せないような気もしますが…。 星は5つ。
0投稿日: 2019.06.26
狼と香辛料VI
支倉凍砂,文倉十
電撃文庫
経済知識は実践しないと…
意味がないわけですが、若いころ株で損して以来やってないので、自分の知識は無駄知識かなあとも思わないではないです。大体100万うごかして一日で十万値動きするのだから全くどうにもなりませんね。人間が疲労するというか、摩耗します。でも、そちらの方が普通に働くより儲かるような気がしないではないです。 ですが、まあ、日本は加工貿易の国ですから。 まあ、作者は物理学部の上に経済ライトノベルを書いているから、比較的簡単に勝てるのでしょう。 さて、狼と香辛料は一話完結形式だったのですが、ここからは続巻が増えてくるようです。続きをどうするか迷いますね。 ホロとロレンスにキャラが新加入してどうなるのやらと気にはなりますがね。 電撃文庫が押しているだけあって内容は良いです。 ですが、キリスト教社会と多神教社会をちょっとばかり綱渡りで描いているのでかぶれてはいけないかなあとは感じますね。 支倉って、支倉常長と関係あるのでしょうか? キリスト教知識も深いですし…。 まあ、ライトノベルに家柄は基本的には関係ないですけど…。 星は5つ。
0投稿日: 2019.06.23
