oka_1008_jさんのレビュー
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アレックス・ファーガソン自伝
アレックス・ファーガソン, 小林玲子 / 日本文芸社
淡々と綴られる激闘の日々
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淡々と、マンチェスター・ユナイテッドで過ごした年月を語るファーガソン監督。
勝負に勝つ為に、いつ何を考えていたか?
選手をどんな目で見ていたか?
人生で大切なことは何だとおもっているか?
27年間、超…一流の監督がいつも勝つ為に考えていたことは何なのかが淡々と綴られている。
ベッカムや、クリスティアーノ・ロナウド、香川真司などの選手をどう分析していたか?
ジョゼ・モウリーニョのことをどう思っていたか?
選手の移籍をどう考えているか?
そういった具体的な内容を通して、勝負哲学のようなものが滲み出ている本だと思う。 続きを読む投稿日:2016.06.01
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池上彰の「日本の教育」がよくわかる本
池上彰 / PHP文庫
分かり易く日本の教育制度を分析した本
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一人一人の親が教育の事を考える時に必要な事は何か?
それを考える時に、必要なデータのありかと池上さんの見解を教えてくれる。
自分の子供にどんな教育を受けさせたいか?を考えた時に、今の日本の教育制度の歴…史を振り返り、今までどんな考え方の元、教育制度が設計されてきたのかを知れたのはよかった。
世界と日本の教育の対比、過去の教育と現在の教育の対比、それらを通して今の教育の問題点が良く分かる。
こんなに面白く、教育に関するデータを分析している本は無いと思った。
特に、世界の中で教育機関への公的支出が国内総生産に占める割合が比較可能な30カ国中最下位というのは衝撃的な内容で、対策が必要だと強く感じる。 続きを読む投稿日:2016.06.07
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七つの会議
池井戸潤 / 日本経済新聞出版
ノンフィクションではないかと思うくらい身近に感じる登場人物
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不正に巻き込まれ、人生が狂っていく主人公たち。
果たして自分がそこに立っていたら、不正に加担しないでいられただろうか?
いや、いられなかったに違いない。
そう思わせるリアリティがあった。
登場人物の…生い立ち、会社内でのキャリアが語られる事で、
仕事のスタイルが、如何にして確立していったかがが分かり
組織の闇がどうやって生まれたかがより具体的に感じられる
本当はそんな事はしたくなかったに違いない主人公達
本当に仕方がなかったのか?
他にやりようは無かったのか?
組織の中で生きる者として多くを考えさせられた 続きを読む投稿日:2016.06.10
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池上彰が世界の知性に聞く どうなっている日本経済、世界の危機
池上彰 / 文藝春秋
対話形式なので、どうしても分析が少ない。
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池上氏が、戦後の日本経済を担ってきた人物たちにインタビューしていく本。
対話形式なので著者による分析、考察が少なく感じた。
10のインタビューをしている為、一つ一つの内容が薄くなっている様に感じた。…
ピケティ氏へのインタビューなど期待していたが思っていたよりも面白くは無かった。 続きを読む投稿日:2016.06.28
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かがみの孤城
辻村深月 / ポプラ社
いじめで辛い思いをした人に寄り添う物語
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学校へ行けなくなった主人公が、学校に行くという普通の事を達成できないがために苦しみ、今までできていたはずの事が出来なくなっていく。
誰も信じられず、家の外に出るだけでも,精神的、身体的苦痛になやまさ…れるその姿がつらい。
学校でのいじめ。まともに取り合ってくれない教師。壊れていく自分自身の心
その心の動きが本当にリアルで、辛い経験をしたものであれば大いに共感できて自分だけが辛い思いをしていた訳では無いんだと妙な連体感を感じることができた。
孤独感に寄り添ってくれる本だと思う。
かがみの中の世界で、そんな主人公が段々変わっていくのだけれどそれが魔法みたいな方法で変わっていくのではなくて、現実的にありうるであろう仲間たちとの信頼関係や、親との関係の変化、現実の友人とのかかわりで変わっていくのが良かった。
絶望的な状況から、這い上がっていけるかも知れないと信じられるのが良かった。 続きを読む投稿日:2018.03.31
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大統領の演説【電子特別版 スピーチ全文訳付き】
パトリック・ハーラン / 角川新書
大統領のスピーチは人の心を掴む
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アメリカの有名な大統領のスピーチを歴史的背景、大統領の功績、キャラクターを踏まえて分析した本
今が旬のトランプ氏、ヒラリー氏のスピーチについても分析されているが、やはり既に任期を終えた大統領たちがどん…なスピーチを行い、その後どんな偉業を成し遂げたのかについての内容が非常に興味深い。
偉業を成し遂げる大統領は、人の心をツカむ術に長けている。
今作でもエトス、パトス、ロゴス、を軸にトークテクニックを分析している。
前作に引き続き非常に読みやすい 続きを読む投稿日:2016.12.03