ふわふわさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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GO
金城一紀 / 角川文庫
こんな時代もあったよね
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複雑な国籍問題を絡めながらの、Boy meets Girl 小説
若い時の、好きという感情は、何もかも超えていくのだ!
さり気に、杉原のオトンがかっこいいのが、いいんだけど、
桜井のオトンの…いいところが出てないのが、悲しい。
こんな素晴らしい彼女を育てた家庭なんだから、何かいいものがあったはず。
この小説のすばらしさは、軽いフットワークとスピードです。
読者も、一気に読んでしまおう。
続きを読む投稿日:2017.11.17
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水鏡推理4 アノマリー
松岡圭祐 / 講談社文庫
気象ミステリというよりは、
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気象ミステリというジャンルは知りませんでしたが、
地球をねつ造した後なので、気象もねつ造するのか、
と思いながら、読み始めたら、いつもの通り、ぐんぐん引き込まれて行って、一気に読んでしまいました。
…お話は、ハラハラドキドキしながらの、時間との闘いの縦糸と、
イライラじりじりしながら、瑞希とともに怒る横糸を、
軽妙な会話や、テンポの良さで、まとめ上げている、面白いミステリです。
Qシリーズ以来、割と細かなマメ知識的なことや、トリックのうまさに目を奪われていましたが、
今回は、臨床心理士としての、作家の面が大きく出てきたような気がします。
人とのかかわり方、自分がどうして今の自分になったのか、そんなことも考えさせられる作品です。
瑞希さんは、目的をしっかりと持った、ヒロインとして成長していっていますね。
助ける人も、だんだん増えていくといいですね。
次回作も楽しみです。
地球、気象ときたら、宇宙をねつ造する勢いかな?(^^)
続きを読む投稿日:2016.12.11
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アマニタ・パンセリナ
中島らも / 集英社文庫
薬物について知るために,発禁になる前に読んでおこう
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ダメ!絶対!
と、薬物はダメなものと、思考停止をしてしまっていたけど、
この本を読んで、目から、鱗が1枚も2枚も落ちていきました。
どうして、薬物やアルコールに依存してしまうのか、
幻覚や快楽を、求…めてしまう人間の本質など、
依存物質にまつわるあれこれが、著者の体験の下!展開されています。
こんな本が一般に売られてていいのか、と思うほどに、
知らない世界が広がっています。
薬物というものについて、知ろうとするきっかけになります。
違法な体験記でもあるので、清浄な現代では、もう出かもしれません、
発禁になる前、今のうちに読んでおきましょう!! 続きを読む投稿日:2016.10.30
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グリーン・レクイエム
新井素子 / 講談社文庫
みずみずしいSF短編
2
新井素子さんの、超初期の作品です。
当時の新井素子さんの作品は、ほとんど読みましたが、
グリーンレクイエムだけは、ほかの作品と少し違う感じがあり、好きでした。
ほかの作品が、わりとコミカルでハッピーエ…ンドで前向きな読後感があるのですが、
(それが新井素子の本来の魅力と思います。)
この作品は、ちょっと冷たくて悲劇的です。
それが、なぜか若い感性ピリピリとしたところがあって、素晴らしい輝きを持った作品になっています。
ラノベをよく読んでいる若い世代の方に、こんな作品もあったんだよ、と、、読んでほしい小品です。 続きを読む投稿日:2016.10.25
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探偵の鑑定II
松岡圭祐 / 講談社文庫
終わりは、やっぱり悲しい
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Qシリーズの終了というよりは、やっぱり探偵の探偵の完結編ですね。
内容が、ハードボイルドな様相が濃くて、Qシリーズのふわっとした、とぼけた感が薄いですね。
でも、ハラハラしながら、読み続けてしまうので…、松岡さん、うまいな、と思います。
Qちゃん(莉子)は、今回かなりつらい思いをしますが、一皮むけて大きくなるのかな。
莉子さんは、もっと幸せになってほしいなぁ。
でも、松岡筆によるヒロインが集合して、協力し合って事件を解決していくところは、ワクワクしますね。
最新ヒロインの水鏡さんの活躍が、もっとほしかったですね。
Qシリーズは、まだ続くようなので、新たな展開で、期待します。
いろんな意味でも、この作品は、押さえておかなければならないですね!
続きを読む投稿日:2016.10.25
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探偵の鑑定I
松岡圭祐 / 講談社文庫
探偵の探偵の続きとして読んでみたら
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探偵の探偵、一応の決着で終わってたかと思ってたけど、いろいろ残っていた謎の部分が、明らかになっていきます。
須磨社長の物語、といった方が、いいのかもしれませんね。
Qちゃんは、巻き込まれていって、え…ーっ感じで、つづくです。
2巻を読まずにはいられません!!
続きを読む投稿日:2016.10.25