教養としてのヨーロッパの王と大思想家たちの真実
副島隆彦(著)
/秀和システム
この作品のレビュー
平均 3.0 (1件のレビュー)
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平成元年に社会人になってからずっとお世話になっている、副島氏の本です。今年(2024)3月下旬発刊の本ですが、彼は一年に何冊もの本を書くので、これが最新本では無いかもしれません。彼の本は記録によれば、…これで71冊目となります、最もお世話になっている著者の一人だと思います。
この本は私が今まで読んできた本とは少し毛色が変わっていて、欧州王と大思想家達がどのように関わっているのか、さらには一般には知られていないこと、知られていてもタブーとなっていることを紹介しています。情報量が多すぎて一度では解釈しきれない部分もありましたが、今まで読んできた添島氏の本なので最後まで読み進めました。
以下は気になったポイントです。
・本当はシェイクスピアは、フランシス・ベーコンである。Wikipediaでも描いてあるが、正式には認められていないとある。しかし、どうして革職人の息子で、ちょろっと役者をやっていた程度の人間があんな作品群を描けるのか、と疑問を出すと、誰もが知らん顔をする(p17)
・イギリスのドレイクは指揮をしてスペイン無敵艦隊を破った、ドレイクは極めて有能な海賊の親分でこの男が強かった。ドレイクはスペイン領の西インド諸島まで襲撃しにいった、スペインはイギリスに負け始めた、それでもその後100年間は、スペイン帝国がまだまだ強かった。(p30)ウィリアム・アダムス(のちの三浦按針)はアルマダ海戦(1588)から12年後に日本の大分に流れ着いた、オランダ東インド会社に雇われて世界一周の貿易海路を開拓するためにシンガポールからメキシコのアカプルコに渡ろうとして、ハリケーンに巻き込まれた大分に漂着した。この時にリーフで号に積んでいた、当時最高級のカノン砲20門を家康に全て引き渡した。それが関ヶ原の戦いで4門使われた。これで石田三成の軍隊を粉砕した。西軍の際精鋭部隊が1000人も殺されて東軍の家康が勝った、これが真実(p30)
・アルマダ海戦において、大事なのは、オランダの新教徒達(スペイン帝国の領土)の商船隊と、北ドイツのハンザ同盟の商船隊も背後から必死でスペイン艦隊を攻めた、この歴史事実が需要で、挟み撃ちにされてスペインは負けた。この時、オランダと北ドイツの諸侯達は、ウィーンの神聖コーマ帝国と戦っていたから、イギリス同様に死ぬ気で戦った。このことが、それから200年後にアメリカ独立戦争の時に復讐となって現れた、ワシントン独立軍に対してイギリスが大艦隊をアメリカに送った時に、スペイン艦隊がその隙にロンドンを襲撃しようとした。その時アメリカ独立勢力に屈服して停戦してイギリス艦隊を引き返させた。(p42)
・1534年にヘンリー8世が、ローマ教会とは別にイギリス国教会を作ると宣言した、単に離婚したいと言ったのではなく、正確には最初から元々その結婚はなかった、無効だとH8世は主張した。ローマ法王には王達の結婚を認める権限があるとされていたからだが「それを認めない」とヘンリー8世はいった(p65)
・1517年のルターが暴れ始めた年に、ローマでも(北ドイツと同様に)「利子をとっていい」の宗教会議の決議をした、ローマ協会では「男女の性行為の自由と、利子を取ることは絶対に許さない」が、ラテラノ宗教会議決議であった(p76)
・イタリアのミラノは、ドイツ系、だから真面目によく働いてファッションブランドやフィアットなどの自動車のブランドを作った、フィレンツェはフランス系、ベネチアは、12世紀からユダヤ商人の街である(p80)
・フランスには王家は3つしかない、カペー朝、ヴァロア朝、ブルボン朝で、最後のルイ16世は、フランス革命の時にギロチンで死んだ(1793)、あとは王様のいない共和国である(p103)
・フランスが今でもイギリスを見下すのは、1066年にフランスの北岸ノルマンディー地方にいたフランス王の隠し子みたいな人がノルマン人(ヴァイキング)として、イギリスに上陸して制圧したから、ウィリアム征服王から250年間は、イギリスの王宮ではフランス語が使われた、これで英語にたくさんのフランス語が混入した(p103)
・1571年にスペインがレパントの海戦でオスマントルコ帝国を打ち破った、この時初めて、地中海の西半分の欧州側の海を欧州白人がようやく安全に通れるようになった、それまで600年間はオルマントルコが強かった(p106)
・オランダの独立が達成されたのは、1648年にウェストファリア条約である、この時に宗教の自由が認められるようになった、領主様が信じている宗教に従えば良いという協定が生まれた、もう、ローマン・カソリックに従わなくて良くなった(p107)オランダの南部の今のベルギーはカトリックで、フランスに取り戻された(p107)
・イギリスは、ドイツを背後からけしかけて、操って、フランスとロシアとウィーンを互いに大喧嘩させる、こうやって欧州大陸を常に戦乱状態に持ち込むのが大戦略である。今でもそうである(p220)
・1714年にヴォルテールが北ドイツの国(ハノーバー国)からドイツ人を連れてきて、イギリス国王=ジョージ3世に据えた。英語が話せなかった。アメリカ独立戦争の時に、アメリカの独立を許してしまうという大失態を招いた。この娘がエリザベス2世である。ドイツ系だとまずいので、ウィンザー朝と名前を変えた(p223)
・第一次世界大戦で欧州は焼け野原となったが、アメリカの生産設備は残った、世界覇権は100年ごとに移動していく、そして今年2024年にアメリカのニューヨークで金融崩壊が起きて、世界覇権は中国に移っていくだろう、この見方を私は20年前からしている(p226)
・創価学会が1991年で綺麗さっぱり日蓮政宗の総本山の大石寺から完全に分裂した、僧侶達から追い出された。このことが創価学会には幸いして、もう職業的坊主はいらないという思想になった(p245)
2024年6月10日読破
2024年6月10日作成続きを読む投稿日:2024.06.10
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