近親殺人―家族が家族を殺すとき―(新潮文庫)
石井光太(著)
/新潮文庫
作品情報
日本の殺人事件の半数が、家族を主とした親族間で起きている。「まじ消えてほしいわ」と罵倒し、同居していた病弱な母親を放置、餓死させた姉妹。夫の愛情を独占すると憎しみをつのらせ、我が子をマンションの高層階から突き落とした母親。人はどんな理由から最も大切な存在であった家族を殺すのか。事件が起こる家庭とそうでない家庭とでは何が違うのか。7つの事件が炙り出す、家族の真実。
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商品情報
- 著者
- 石井光太
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 新潮文庫
- 書籍発売日
- 2024.01.29
- Reader Store発売日
- 2024.01.29
- ファイルサイズ
- 1MB
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この作品のレビュー
平均 3.3 (9件のレビュー)
-
文庫本の帯に記載された言葉そのものの世界が描かれていました。
「今、殺さなければ、殺される」
本を読むまでは、遺産相続で揉めたとか、欲にまみれた人間たちの愛憎劇かと思っていましたが、全く異なります…。むしろ、やるせない気持ちで一杯になりました。
この本には7つの事例が紹介されていますが、どれも傍からは殺人とは無縁に見えるご家庭なのです。そんな一家でなぜ殺人が起きたのか。
それらをまとめたものがこちらの本になります。
全てを読み終えた後で、これは簡単に「わかる」とは言えないよなぁ、と思いました。
この本に書かれていることは体験した者にしかわからない苦しみと辛さだと思いました。
事情を知らない私たちが簡単に「ああすればよかったんじゃない?」とか口出しできることではないのです。
著者の石井さんが事件が起きた原因を大きく2つにまとめてくださっています。簡単に抜粋します。
”一つ目は、事件を起こす当事者には、困難な事態を自分で解決する能力が失われているという点だ。”(抜粋)
”二つ目が、事件が起こる場合、ほとんどのケースで介護や育児の困難といった主な問題とは別に、その家族固有の伏線があるということだ。”(抜粋)
特に「二つ目」を踏まえたうえで、私が今から改善しなくては!と思ったことがあります。
「1 まじ消えてほしいわ<介護放棄>」に特に関係しているのですが、子どもとの接し方についてです。
(ご興味ある方は本をお読みください)
厳しさと八つ当たりを一緒にしてはいけないですね。
人間なのでいつでも子育て本に書かれているように子供に接することはできませんが、少なくとも子供に親のイライラ(八つ当たり)をぶつけるのだけはやらないようにしようと心に誓いました。(子どもはそういうのをよく察知できる)
今は親の方が子よりも立場が上かも知れませんが、それは健康であることが前提です。
しかし、健康は永遠には続きません。
自分が老いて、身体にガタがきた時に立場は逆転します。
親の私たちが子供達の助けを必要とする日が来るかも知れないのです。
その時に、その時にですよ。
毎日のように八つ当たりしていた親のお世話を子どもが快く引き受けてくれますかね。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものです。
「1 まじ消えてほしいわ<介護放棄>」のような惨事が起きても不思議ではないと思うのです。
ブクログのおすすめ本で登場したので、興味本位で読んでみましたが、想像を超えてました。
自分にも起こる可能性があるという事を念頭にいれて生きていかねば、と思った次第です。続きを読む投稿日:2024.05.09
知らないだけで残酷で悲しい事件があるコトを思い知らされた。被害者、加害者、家族の心境は計り知れない。
投稿日:2024.05.27
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