大人の国のための戦争学
日下公人(著)
/PHP文庫
作品情報
今、世界には約200の国が存在するが、それらの国すべてが、必ずしも良識ある国家ばかりではない。他国の領海を平気で侵し、その国の人間を拉致していく国もあれば、戦争責任を口実に、50数年経った今でも賠償を求めてくる国もある。まさに山賊、強盗の如き「国」がひしめく国際社会だが、それだけに日本にはしっかりとした外交戦略が求められている。本書は、「自国の国益をハッキリさせたほうが戦争は減る」という著者が書いた、戦争設計学である。とかく平和慣れした我々日本人は、“自国の国益を主張しすぎると、相手を刺激してしまって戦争がおこってしまう”と考えがちだ。しかし現実は「仕掛けるぞ、仕掛けるぞ」と脅すくらいの外交手段が、結局は互いに手を殺しあうことになり、戦争を起こさせないための抑止力になるのだ。強盗国家のやり口に屈せず、相手に戦争を起こさせない方法を明快に説いた一冊。『戦争が嫌いな人のための戦争学』を改題。
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商品情報
- シリーズ
- 大人の国のための戦争学
- 著者
- 日下公人
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文庫
- 書籍発売日
- 2004.08.02
- Reader Store発売日
- 2023.11.24
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.2 (5件のレビュー)
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ワシントンには国会と大統領と最高裁とシンクタンク、マスコミがあって、それぞれに対立している。そして産業と農業はないという特別な街だから、…マスコミは「アメリカが怒っている」などと大雑把な言い方をしてはいけない。(…)ワシントンへ行くと、日本攻撃を受けて不愉快な気持ちになることが何度かあった。しかし、その帰りにニューヨークやロサンゼルスへ寄って商社・銀行・企業の人たちと会うと、日本礼讃論や日米協力論が花盛りで気持ちが明るくなった。日本のように国民意識が一つだと考えるのは間違いなのである。73
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日本人はフタの方は分かったが、瓶の方は誰も考えなかった。瓶とは経済封鎖のことだろう。文化的にも封鎖して、国際機関でも包囲する。特にはっきりしているのは自主エネルギーを持たせないということで(…)それだけでは心配だから金融封鎖を始めた。最後の仕上げの「蓋が」、日米安保条約による駐留米軍の存在である。日本人は、そもそも自分たちが瓶の中で暮らしているということを分かっていない。五十年間、ガラスの中で暮らしていると、ガラスそのものの存在が分からなくなってくる。そのときが「属国化」の完成である。75
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力の強い人の言うことに合わせていればよい、というのは平和的かもしれないが、世界に向かって貢献する所以ではない。「アングロ・サクソンは攻撃的だ」と言っているばかりでもいけない。アングロ・サクソンの中の穏健派が勝利を得るように援助をしないといけない。穏健派が負けると、ルーズベルトやチャーチルが正しいということになってしまう。(…)向こうにもルーズベルトに抵抗して左遷された穏健派の子孫がいるのだから、その人たちを優遇するのも外交のうちである。105
――――――――――――――――――――――――――――――○続きを読む投稿日:2012.03.21
戦争をやってはいけないことは当たり前のことだが、シミュレーションとして、戦争を設計することも必要だと著者は語る。そして戦争と平和は表裏一体であるらしい。
投稿日:2019.08.12
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