買い負ける日本
坂口孝則(著)
/幻冬舎新書
作品情報
かつては水産物の争奪戦で中国に敗れ問題になった「買い負け」。しかしいまや、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で日本の買い負けが顕著になっている。日本企業は、買価が安く、購買量が少なく、スピードも遅いのに、過剰に高品質を要求するのが原因。過去の成功体験を引きずるうちに、日本企業は客にするメリットのない存在になったのだ。調達のスペシャリストが目撃した絶望的なモノ不足と現場の悲鳴。生々しい事例とともに、機能不全に陥った日本企業の惨状を暴く。
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商品情報
- シリーズ
- 買い負ける日本
- 著者
- 坂口孝則
- 出版社
- 幻冬舎
- 掲載誌・レーベル
- 幻冬舎新書
- 書籍発売日
- 2023.07.26
- Reader Store発売日
- 2023.07.26
- ファイルサイズ
- 2.6MB
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この作品のレビュー
平均 4.1 (11件のレビュー)
-
買い負ける日本企業の惨状に絶句するが、さもありなんと感じる。納期を含め過剰品質を求める、誰も責任を取らないから行動まで時間をかける。過去のやり方にとらわれずになりふり構わず即断即決できる組織体制も必要…なんだろうか。続きを読む
投稿日:2023.12.03
これは刺激的な新書だった。
「買い負け」の言葉は知っていた。
日本が海外から調達しようとしても、中国などに買い負ける現象。
私はこれは単に経済力の差、かと思っていた。
急成長で金回りのいい中国などが、…失われた30年で疲弊した日本よりも豊かになり、
金にものを言わせて半導体でもマグロでもじゃんじゃん買う、
そのことだと思ってた。
外国人留学生の数が増えない、減っているのは、日本の経済力を反映した円安もあり、
日本の賃金が諸外国と比べ安くなってしまったから、、、。
そういう面は確かにある。それは間違ってない。
ただ、それだけではなかった。
2章が肝。
商社経由で買うこと、直接交渉しないことで、相手の顔が見えない、
こちらの要望、熱意が伝わらない。
なるほど。これは英語アレルギー、交渉下手な日本であれば確かにある。
でも今に始まったことじゃない。高度成長のときからそうったのでは?
ここからだ。
品質追求。
品質に対するこだわりが強すぎ。
他国が気にしないことも気に留めて、
交渉が進まない。歩留まりが悪くなる。
・・・・そうなればそんなことを気にせず買ってくれる国のほうが
売り手としては都合がいい。
これは買い負けではなく買い渋りみたいなもんだろう。
そうしないと日本で売れない、、、
そんなこと言ってるうちに日本にものが来なくなる。
クレーマーの増加が遠因ってことか。
さらに、
意思決定の遅さ。
その場で即決できなければ、すぐ決めてくれる方になびくのは当たり前。
無駄な値引き交渉をして結局できず時間だけがかかり、ものがなくなる。
昔役所のたらいまわしが問題になっていたが、
今や私企業にもこれが蔓延している、ということだ。
そういえば、、、私は大企業から中小企業に転職を繰り返したが、
スピードが全く違った。
特に前職はワンマンオーナー社長の脅威のスピード決裁で、
中小企業から1兆円企業にのし上がった。
品質へのこだわりと意思決定の遅さ、、、
そういえば、最近実施したOBOG会。
私も幹事の一角に入れさせてもらったのだが、
他の幹事はまだ現役。グループ売上3兆円の大企業。
会の実施へのこだわりがすごかった。
なかなか決まらなかった。
おかげでいい会が実施できたが、なお「あれはこうすべきだった」
と反省していた。
こだわり、、
私がいい加減なのかもしれないが、
この新書を読んで、なるほど、という感があった。
失われた30年にいてなお高度成長、バブル時代から
変わろうとしない日本。
いや、むしろ今の政府自民党は保守、右翼という名のもと、
変化することに抵抗しているように見える。
堕ちるところまで堕ちるしかないのか、、、
続きを読む投稿日:2024.03.07
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