昭和史の論点
坂本多加雄(著)
,秦郁彦(著)
,半藤一利(著)
,保阪正康(著)
/文春新書
作品情報
日本は進路を誤ったのか。戦前は「暗黒」だったのか。ワシントン体制から戦争責任まで、現在にまで尾をひく諸問題を徹底討論する
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく――。昭和日本はどこで誤ったのか? 戦争以外の進路はなかったのか? ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。
【※電子書籍版には収録されていない写真があります。】
1:ワシントン体制(大正10年)
2:張作霖爆殺事件(昭和3年)
3:満州事変から満州国へ(昭和6年)
4:国際連盟からの脱退(昭和8年)
5:二・二六事件(昭和11年)
6:盧溝橋事件から南京事件へ(昭和12年)
7:東亜新秩序生命(昭和13年)
8:ノモンハン事件(昭和14年)
9:日独伊三国同盟(昭和15年)
10:四つの御前会議(昭和16年)
11:ハル・ノート(昭和16年)
12:真珠湾攻撃(昭和16年)
13:大東亜共栄圏
14:餓死と玉砕
15:科学技術と戦略
16:原爆とソ連侵攻(昭和20年)
17:戦争責任と戦後補償
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商品情報
- シリーズ
- 昭和史の論点
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春新書
- 書籍発売日
- 2000.03.17
- Reader Store発売日
- 2023.01.20
- ファイルサイズ
- 2.5MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (10件のレビュー)
-
ワシントン体制から戦争責任・賠償まで新書一冊だから、一つ一つの掘り下げが物足りないけど、安定して読めるいい本。張作霖爆殺のあたりをもっと読みたかった。あのあたりは、当時の人達が事態をどう認識していたの…かよく分からないから。
ハル・ノート受諾説は衝撃的だった。目からうろこだった。
これについては私も、「あれはアメリカの最後通牒だよな。あんなの言われたら、そりゃ戦わなくちゃしょうがないよな」と思っていた。
少なくとも、「このままだとジリ貧だ。座して死を待つよりも死中に活を求めん」とか言われたら反論できない、と思っていた。
だけど、あっさり受諾してしまえば一気に大逆転! という可能性があるという指摘には、びっくりしたと共になるほどだ。
泥沼の中国から手を引き、「満州は中国に含まれない」と満州は確保し、役立たずの三国同盟からは身を引き、それでアメリカからは石油をせしめ、枢軸、連合、共産のどことも付き合えるフリーハンドを持った大国として、第一次世界大戦と同じように振る舞う・・・ これってベストシナリオじゃん。
・・・まあ、こういうのを歴史のifというのだけどさ。
あと、最終章の戦争責任と戦後補償については、そこまで含んだことは良かったとは思うけど、内容は歯切れが悪かった。続きを読む投稿日:2013.01.11
昭和史研究の第一人者「坂本多加雄」、「半藤一利」、「秦郁彦」、「保阪正康」が昭和史を討論した作品『昭和史の論点』を読みました。
ちょっと前になりますが、12月8日… 太平洋戦争開戦の日に、昭和史のこ…とを考えたくなり読み始めました。
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日本は進路を誤ったのか、戦前は「暗黒」だったのか、ワシントン体制から戦争責任まで、いまに尾をひく諸問題を徹底討論する。
国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。
しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく―。
昭和日本はどこで誤ったのか?
戦争以外の進路はなかったのか?
ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。
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ワシントン体制から戦争責任までの期間を、時代に沿った以下の17テーマで四人が討論している作品です。
■1 ワシントン体制(大正10年) ― 反英のスタート
■2 張作霖爆殺事件(昭和3年) ― 陰謀の発端と発言せざる天皇
■3 満州事変から満州国へ(昭和6年) ― 泣く子も黙る関東軍
■4 国際連盟からの脱退(昭和8年) ― 新聞の果たした役割
■5 二・二六事件(昭和11年) ― 皇道派と統制派
■6 盧溝橋事件から南京事件へ(昭和12年) ― 陰謀・虐殺の事実は?
■7 東亜新秩序声明(昭和13年) ― 自主外交の突き当たったもの
■8 ノモンハン事件(昭和14年) ― 北進から南進へ
■9 日独伊3国同盟(昭和15年) ― 4国同盟への夢想
■10 四つの御前会議(昭和16年) ― 戦争への道のり
■11 ハル・ノート(昭和16年) ― 多くの陰謀説の検証
■12 真珠湾攻撃(昭和16年) ― 「無通告急襲=騙し討ち」の汚名
■13 大東亜共栄圏 ― 「解放戦争」か「侵略戦争」か
■14 餓死と玉砕 ― 太平洋戦争の軍事的側面
■15 科学技術と戦略 ― 戦艦大和・零戦・酸素魚雷
■16 原爆とソ連侵攻(昭和20年) ― 聖断をもたらせたものは何か
■17 戦争責任と戦後補償 ― 謝るべきか、否か
■関連地図・年表
昭和史研究の第一人者たち… と言っても、17もテーマがあると、それぞれに特に得意なテーマがあるようで、テーマによってリーダー的な発言をする人が異なっていましたね。
意見が相違したり、対立するテーマもありました。
歴史というのは、事実として判明している部分は意外と少なく、事実から類推する部分が多いので、このようなことは起こって当たり前なんでしょうねぇ… ひとりの人の意見だけを信じるのではなく、複数の人の意見を知ることにより、多面的に物事を見て、判断できるようにしないといけませんね。
そういう意味では、歴史って、答えのないミステリーのようなものなんですよねぇ、、、
事実と推理を組合わせて仮説をたて、それを証明できる資料や証言を探す… ということを繰り返して、真実に近づいて行くしかないけど、本当のことは当事者にしかわからないですからね。
興味はあるけど、なかなか頭に入らない昭和史… 勉強させてもらった一冊でした。続きを読む投稿日:2022.06.18
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