ロボット考学と人間 未来のためのロボット工学
森政弘(著)
/オーム社
作品情報
※この電子書籍は紙版書籍のページデザインで制作した固定レイアウトです。ロボットづくり、ものづくりの神髄はここに!本書は、「ロボットとは何か」、「人間存在とは何か」という普遍的なテーマに、著者が様々な切り口から論考を加え、第一線で活躍する技術者・工学者たちへのメッセージと「考えるヒント」にあふれた技術論集です。『ロボコンマガジン』誌連載(「ロボット考学と人間」の全40回分)を1冊にまとめ、今日的観点から記述の細部を見直し、再構築して単行本化しました。序 章「ロボット考学」とは何か第1章 自然と人間から学ぶ、ロボット工学―ロボットの設計思想―第2章 ロボットから考える、人間というもの―ロボットの哲学―第3章 ロボットの世界―ロボット独自の発展を考察する―第4章 設計への警告―幸せとは何か―第5章 ロボコンに学ぶ―「技道」の哲学―第6章 ロボット工学者へ―創造的な研究のために―参考文献
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
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著者は不気味の谷現象やロボコンで有名な先生。
ロボットを考えるということは、人間とは何かを改めて問いただすこと。現代の技術者には哲学が足りないという。
- ロボットは「自我」をもつことができるか
-… ロボットに「所有」の概念を理解させられるか
- ロボットだけの「社会」は成り立つのか
- ロボットに座標ではなく「空間」を認識させられるか
また著者は「ものづくり」は人を育てると確信している。少年時代にロボコンに打ち込んだ人は、あらゆるモノを丁寧に扱うようになるのだそうだ。
昨今は安価で便利過ぎるモノを求めすぎたせいか、モノに対して傲慢で薄情な人が増えている。生産性やコストではなく、創発されたモノが人や社会に何をもたらしているのかまで考えるべきだと強調する。
この本の最大の面白さは仏教を中心とした著者の哲学だ。後々また読み返す時の為に要点はあえて書かないでおく。
良書。続きを読む投稿日:2016.04.12
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