私たちはAIを信頼できるか
大澤真幸(著)
,川添愛(著)
,三宅陽一郎(著)
,山本貴光(著)
,吉川浩満(著)
/文春e-book
作品情報
ゲーム、言語、哲学の最新知見から、最先端の5人が集まりました。
「信頼」をテーマに、2022年の「AIと人類」の現在地に迫ります。
AIは世界を再構築できるか。「意味がわかる」とは何か。
人間の無意識は、AIに奪われているのか。
もっともわかりやすく、もっとも刺激的な、2022年のAI論!
〈目次〉
はじめに 生活と社会のなかの人工知能 山本貴光
TALK1
三宅陽一郎「世界と知能を再構築する」
エッセイ 人と人工知能の拡張――メタバースとスマートシティ、リアルと仮想を越えて
TALK2
川添愛「意味がわかるとは何か」
エッセイ “信頼できるAI”に向けての課題
TALK3
大澤真幸「無意識が奪われている」
エッセイ 〈無為〉という能力
TALK4
座談会「私たちはAIを信頼できるか」
大澤真幸、川添愛、三宅陽一郎、山本貴光、吉川浩満
BOOKS
AIと人類の36冊 山本貴光&吉川浩満
おわりに 吉川浩満
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商品情報
- シリーズ
- 私たちはAIを信頼できるか
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春e-book
- 書籍発売日
- 2022.09.13
- Reader Store発売日
- 2022.09.13
- ファイルサイズ
- 3.2MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (5件のレビュー)
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AIとは、人間には不可能な全知に近い領域から、その対象にとって最も合理的な最適解を導く事の出来るツールと言える。桁数の多い暗算は人間には難しいが、計算機は即答だ。同様に、数字による規則性ではなく、言語…による記号接地、つまり現物と言葉を対にして紐付け、概念にも言葉を当てはめ、自然言語をマスターした上で、それらの動きや関係性を考慮できるなら、圧倒的に人間を凌駕する。大企業の社長が企業全体のリソースや活用策を把握する事は難しいが、AIは可能だ。
「押すなよ、絶対に押すなよ」
この文脈は最後までAIには分からないが、分かる必要はない。ここが人間とAIの境目であり、皮肉や嫌味、ギャグや曖昧な表現は、不要だ。
「もう死にたい」と漏らす人間の言葉を文字通り受け止め回答するAIも危険だ。人間側も意図せぬ感情表現を排してAIと付き合うように、インプット側を制御する必要がある。
本著はこうした問題を真剣に語り合う本だ。
ユヴァルの著作から。お金からデータに宗教が変わる、所謂、〝データ教“の話。お金ではなく、データを信じ、データを目的に、データを神として動き始める人類。マウスの脳に電極をつないで右や左にリモコン操作できる技術は既に開発されている。イーロンマスクが立ち上げたニューラリンクと言う会社では、人間の脳と機械を直接つなげる研究開発を進めている。いずれ人間も身体拡張される日が来るだろうか。
AIの怖さなんて微塵も感じない。寧ろ、ここからの時代の変化は非常に楽しみである。続きを読む投稿日:2023.08.27
GPT3についても言及されている(多分この本が出た時はまだネットニュースとかに掲載されていなかったと思う)。ゲームでは味方のAIにユーザーは厳しいとか各界からの意見が面白い。
インタビュー中も様々な本…が出てくるが巻末でも要約した感じでお勧め本が紹介されているのはありがたい。
人工知能におけるフレーム問題は中田敦彦のYouTube動画でも取り上げられていたが正式に初出が分かったのが良かった。続きを読む投稿日:2023.03.28
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