映画・音楽・演劇
クラシック名曲「酷評」事典
シリーズ内の平均評価:
(4)
●新版への序文「もし何かすてきな言葉を思いつかないなら、こちらに来て私の隣に座りたまえ」(ピーター・シックリー)「・・・・・・というわけで、本書には禁断の甘い毒がたっぷり含まれている。劇薬であり強烈な効き目のある酷評なので、責任感ある薬剤師ならラベルに次のような注意事項を記載しておくかもしれない。(一)丸のみにしないでください、そして、(二)希釈してご利用ください。」●事典への前奏曲「なじみなきものに対する拒否反応」(ニコラス・スロニムスキー)「本書では音楽批評家が感情をぶちまけた例を詳しく紹介・・・
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[日本語版特別寄稿]●エッセイ:「未必の飴(あめ)と鞭(むち)を求めて」(望月京/作曲家)「・・・・・・なぜ人は他者の悪評不評にかくもヴィヴィッドに反応するのか?いわゆる「他人の不幸は蜜の味」ということなのか、それとも同情や共感の類なのか?」●解説:「音楽には愛を、罵倒にも芸を」(山本貴光/文筆家・ゲーム作家)「・・・・・・多くの経験を重ね、自らも練習することによって、当初は異物のように聞こえていた音楽が、馴染みのものに変化してゆきもする。学び経験することで、私たちの耳は変えることもできる。この事典が全ページを費やして示しているように、馴染みのない音に遭遇して違和を感じる人もあれば、反対に「これはなんだろう?」と好奇心をもって味わおうとする人もいるものだ。いつの時代も、文化が交わるところでは、この二つの傾向が混ざり合いながら、新たな耳をつくっていったわけである。」
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●新版への序文「もし何かすてきな言葉を思いつかないなら、こちらに来て私の隣に座りたまえ」(ピーター・シックリー)「・・・・・・というわけで、本書には禁断の甘い毒がたっぷり含まれている。劇薬であり強烈な効き目のある酷評なので、責任感ある薬剤師ならラベルに次のような注意事項を記載しておくかもしれない。(一)丸のみにしないでください、そして、(二)希釈してご利用ください。」●事典への前奏曲「なじみなきものに対する拒否反応」(ニコラス・スロニムスキー)「本書では音楽批評家が感情をぶちまけた例を詳しく紹介しているが、彼らは、人を中傷してばかりいる頑固者というわけでもなければ、新しいものに対し、単に新しいからというだけで不平不満をぶちまけているわけでもない。(中略)彼らの唯一の欠点は、自分にしみついた音楽鑑賞の習慣を、変わることのない美と完全さの理想と混同していることだ。」
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