コミック
浮浪雲(はぐれぐも)
シリーズ内の平均評価:
(2)
完結
激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。▼第1話/宿場女郎▼第2話/戸塚ッ原の対決▼第3話/木曽路から来た男▼第4話/品川慕情▼第5話/街道工事不正事件▼第6話/くりからもんもん▼第7話/幽霊駕篭▼第8話/黒の舟唄▼第9話/風流トンヤレ節 ●登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場、夢屋の頭。柔軟かつ強靱な精神の持ち主)、新之助(雲の長男。大人物を夢見る熱血少年)、カメ(雲の妻)、欲次郎〈とっつあん〉(夢屋の帳場をまかされている老人) ●あらすじ/「3年経ったら迎えに来る」と言い・・・
便利な購入方法
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連載44年、全1039話。堂々完結。
44年にわたり描かれてきた1039話の物語・・・
そして、その中に散りばめられた言葉に、
一体どれだけの人間が揺り動かされてきたのだろうか?
漫画家・ジョージ秋山と主人公・浮浪雲の長い長い旅が終わる。
一日中、働き通しの母・かめさんの姿を見て、新之助とお花が感じたものは・・・『母様の日々』
浮浪雲と付き合いがあった女たちに取材する「よみうり屋」。彼女たちの<浮浪雲評>は・・・『さよなら』
突然、姿を消した浮浪雲。一体どこへ? 様々な憶測が飛び交うが・・・最終話『神隠し』他、全9編収録。 -
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死を悟った大店の主の遺言。そこに記されていた言葉は・・・「金比羅」
〈浮浪雲が死んだ〉という噂を耳にした男が、カメさんや渋沢先生に真偽を聞き回った末に・・・「おとしまえの海」
旅先で出会った二人の男。互いに60歳を過ぎた彼らが、人生を語るうちに・・・「旅は道づれ」
家に引き蘢りっきりの浮浪雲を引きずり出そうと試みる町奉行。やがて彼の胸にある感情が去来する・・・「出不精」他、〈生と死〉を考えさせられる全9編収録。 -
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漫画家50年。誰も描き得ぬ人生がここに!
妻子とうまくコミュニケーションがとれず、酒と薬に溺れる男の行く末は・・・「さびしい人」。
突然、年若の妻との別離を決めた大店の主。その真意は?・・・「ごめんね」。
悩める新之助に、父である浮浪雲が伝えたこととは?・・・「烏がなくから」。
財産目当てに色仕掛けで孤独な老人をたらし込む女。その目論見は?・・・「しょぼくれ」。他全9編収録。<生>が鮮明に見えてくる。 -
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悩み惑い・・・それこそが生きるということ。
青年・青田に「生きる姿勢」を考えさせる一冊の書物。その中身とは?・・・「幸福療法本」
病に苦しむ子を医者に見せる金がない夫婦の最後の手だては?・・・「どろぬま」
年老いた両親の願いで、姪と婚約させられた男。だが、その縁談は・・・「縁談」
浮浪雲のひと言が、人気のない咄家を変えた・・・「わはは本舗」他、
市井の人々の人生を描いた全9編収録。 -
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通算1000話突破の金字塔!
生きる喜びを見失った老夫婦が最後に選んだ道は?・・・「晩秋の海」
自分をたらせ。雲の言葉の意味を考える男が辿り着いた答えは?・・・「たらす」
進むべき道、生きる道に迷える青年・青田にとって、浮浪雲は認めたくない存在なのだが・・・通算1000話となる「ひねもす」他、時に重厚に、時に軽やかに「人生」を描き出す全9話収録。 -
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つまるところ、人間誰もが孤独。
母が死ぬ夢を見た新之助。それが正夢になりはしないかと疑心暗鬼に・・・「赤い月」
大店の後家さんが、大奥を下がる時に天璋院様から頂戴した観音様が盗まれた! その犯人は・・・?「後家観音」
仲が良いと評判だった夫婦。だが、亭主が急逝。残された妻は・・・?「おしどり夫婦」
“人間とは・・・?”ということを改めて考えざるを得なくなる全9話収録。 -
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これぞジョージ秋山。これぞ浮浪雲。
「愛してる証拠に殺してやるんだよ」(第1話 鬼女房)
「(父上は)やっぱりお正月っぽい人だなあ」(第2話 四苦八苦)
「どいつもこいつも みんなそうじゃねえけ。金のために生きてんじゃねえかよ。嫌だ嫌だ。人間てえのは嫌だねえ」(第5話 修羅の穴)
「おめえ、自分に飽きちゃあいけねえよ。自分を好きになんねえとよ。誰からも好かれねえよ」(第7話 ぼんやり)
今こそ、こんな時代だからこそ、心震える魂のセリフが満載の全9話。 -
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一つ一つのセリフに真実がある。嘘がある。
「心ないようで、ある。あるようで、ない。いわば空(くう)なるものじゃ」
「西洋を妄信狂信は危険であるぞ」「医療は神にも勝る」
「オレの恋心はどうしてくれるんだよ。オレの絶望はどうしてくれるんだよ」
「おとうちゃんの命はおとうちゃんのものだけど、おとうちゃんだけのものじゃないよ。おかあちゃんのものだし、私のものでもあるんだよ」
「何事もだ、答えを出すことはないんだよ」 (すべて本巻収録のセリフより)
繰り返し読んでさらに深く、笑って読んでさらにさらに深く噛みしめる。人間のホントとウソ。馬鹿で哀しい人間が充満してる全9編収録。 -
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人は、他人がいるから幸せで、不幸だ。
吉良邸の井戸で黄金の光を目撃した新之助が・・・!?「黄金伝説」。
浮浪雲のいいかげんさが、どうにも許せない青田師範がガツンと・・・!?「ぺにしりん」。
品川宿で保険金殺人が起きる!浮浪雲とカメさんの夫婦は・・・!?「生命金」。
最愛の母を喪った息子。死ぬのは悲しい。でも生きるのももっと悲しい・・・・・・「慈悲」。
人と人が集まって街になる。人は人がいて笑い、人は人がいて泣く。
馬鹿で哀しい人間関係を描いた珠玉の全9編収録。 -
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人間の営みは、馬鹿馬鹿しくって、哀しい。
婚礼の前日に、一度だけ過ちを犯す花嫁の心理を描いた『狐の嫁入り』。
『跡継ぎ』で語られる、腹を痛めて産んだ我が子を抱けない女の覚悟。
「あちきはいつも女に愛想尽かされるんです」と笑う浮浪雲の爽快。『素泊まりの人』。
我が子の将来に絶望した母がとった、絶望的な“愛の形”とは?
『はぐれくも蛛』・・・・・・・・・
魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。
全九編収録。 -
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世界はこんなにも豊かだ。人がいるから。
女房が病床にあるのに、隣の家の奥さんとヤッてしまった亭主・・・殺人事件に発展した夫婦間の本当の理由は・・・!?「女房の隣の横」
女房がある日突然姿を消した・・・・・・原因は不甲斐ない自分のせいだと考えた男は・・・?「地女」
ひとり黙々と、自分の墓を掘る坊主がいる・・・なぜ?「墓穴」 ほか、
喜びと哀しみ、希望と絶望、沈黙と饒舌・・・・・・
今日を生きるヒントに溢れる全9編収録。 -
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ぐらり、人生が少し違って見えてきます。
唯一の生きる希望とは、浮浪に「あちきと遊ばない?」と声をかけられることだと常々言っていた老婆。死に際に、枕元に立った憧れの浮浪に老婆は言う「帰っとくれ!」その理由とは?・・・・・・『乾物の味』。他、ほんの少し肩の荷が下りたり、隣に住んでる人の心配事がわかったり・・・昨日までの人生が少し違って見える全9編収録。 -
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