原子力の哲学
戸谷洋志(著)
/集英社新書
作品情報
マルティン・ハイデガー、カール・ヤスパース、ギュンター・アンダース、ハンナ・アーレント、ハンス・ヨナス、ジャック・デリダ、ジャン=ピエール・デュピュイ。本書は原子力(核兵器と原子力発電)をめぐる7人の代表的な哲学者の考えを紹介し、それぞれの人と思想の関係を整理する。技術、自然、そして人間――。原子力の脅威にさらされた世界はどのようなもので、そうした世界に生きる人間はどのように存在しているのか、その根源を問うていく。
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商品情報
- シリーズ
- 原子力の哲学
- 著者
- 戸谷洋志
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2020.12.22
- Reader Store発売日
- 2021.01.22
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (4件のレビュー)
-
本書のタイトル「原子力の哲学」とあるように、代表的な哲学者の原子力に対する哲学を書籍である。
筆者は哲学の専門であるが原子力の専門ではない。というか解説されている哲学者も原子力の専門家ではない(哲学の…専門家だ!)。
ということを念頭に置いて本書は読むべきである。
筆者の解説は分かりやすいので、登場している哲学者の論旨は理解することができる。この部分は本書の良いところである。
一方で、哲学者の原子力の哲学のほうであるが、哲学者よろしく難解な表現を使用して読者を混乱させてわかったようでわからない論法である。というか、原子力という言葉は原子爆弾と原子力発電で全く違うだろう。
哲学者さん、ここは間違っちゃいけないよ。
カールヤスパース(Karl Jaspers)が一番まともかな。
しかしどの哲学者も(哲学の最悪なところだけれど)答えを出さない。自分の哲学を述べて、じゃあどうすんねん!がまったくない。
強いて挙げるのであれば
・世界中の人々が原子力について考える
・オープンな議論を実施し、合意形成を得る
という現在やっていることと同じじゃん。
とは言いつつ、新しい観点は読めばいくつかは発見できる。この手の書籍はあまり多くないので、一読の価値はあると思う。本書がきっかけなって、原子力=怖い=なくしたほうが良いという短絡的な発想を脱却して、もう1歩先に進んでくれれば、と思う。
なお、本書に登場する哲学者は以下の通り;
ハイデガー
カールヤスパース
ギュンターアンダース
ハンナアーレント
ハンスヨナス
ジャックデリダ
ジャンピエールデュピュイ続きを読む投稿日:2021.08.30
自分が読みたかったこと、知りたかったことからずれていることもあり、最初から最後まで「芯を食ってない」印象でした。
本書は2020年に出ていますが、2020年における原子力の語りとしては、哲学者の取り…上げ方やその解釈のピントがずれているように思います。
確かに、「原子力」の話が中心ではありますが、重点が置かれているのは「原爆」。
フクシマから10年を迎えようとするタイミングに出た本であることから、「原発」を改めて見直すための哲学を期待していたのですが、原発の話は手薄。
しかも、全体的に、原子力に関する知識が希薄な印象。
中でも第7章は、取り上げられたたとえ話が非科学的すぎて、読んでいて恥ずかしくなりました。
「原子力」は、著者には手に負えないテーマだったんじゃないでしょうか。
もっと地に足のついた、時代に即した本を出してほしいものです。続きを読む投稿日:2024.02.29
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