理論、実験に次ぐ「第三の科学」と言われてきた計算(機)科学は昨今、理論や実験に先駆けて様々な現象を予測、発見するための不可欠な分野となっている。物質物性科学・工学の世界では、量子論に基づく第一原理計算によって、ナノスケールの構造・性質のきわめて正確な予測が実現している。 本書では、第一原理計算の理論的なベースとなる多体電子論の解説から入り(第1章)、それを実際に計算するためのアルゴリズムの紹介をカーボン材料の応用例を使って行う(第2章)。第3章では、特に環境問題の範疇で実現が叫ばれる炭素固定技術・・・
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理論、実験に次ぐ「第三の科学」と言われてきた計算(機)科学は昨今、理論や実験に先駆けて様々な現象を予測、発見するための不可欠な分野となっている。物質物性科学・工学の世界では、量子論に基づく第一原理計算によって、ナノスケールの構造・性質のきわめて正確な予測が実現している。 本書では、第一原理計算の理論的なベースとなる多体電子論の解説から入り(第1章)、それを実際に計算するためのアルゴリズムの紹介をカーボン材料の応用例を使って行う(第2章)。第3章では、特に環境問題の範疇で実現が叫ばれる炭素固定技術を第一原理計算で探る取り組みを、第4章では、第一原理計算が成功を収めたいくつかの事例を、それぞれ紹介する。【目次】第1章 基礎理論第2章 カーボン系への応用第3章 CO2還元を目指す計算科学 第4章 第一原理計算の適用例
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ナノ計測 電子線・光・プローブ技術を用いたナノ・バイオ材料の探索と評価
重川 秀実/ 重川 秀実/ 吉村 雅満/ 目良 裕/ 岡嶋 孝治
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2020年09月01日配信
¥4,950(税込)
近年のナノテクノロジーは、異なる材料(たとえば半導体材料と生体材料)を融合させて、新しい機能や物性を発見・定式化しようという方向にも進んでいる。そこで重要となるのが、観測対象に応じて新しい構造や機能をナノスケールで正しく計測・評価できる技術や手法である。本書は、数ある計測技術/手法について、電子線を用いる方法、光を用いる方法、原子レベルでの観察を可能とする走査型プローブ顕微鏡法に分けて解説する。単なる計測法の紹介ではなく、その原理や最先端の研究例についても図版を使って説明する。【目次】第1章 序論1.1 ナノテクノロジーとナノ計測1.2 ナノ構造と物性1.3 計測とは1.4 各種プローブの測定環境と分解能第2章 電子線と光を用いたナノ計測・評価法2.1 電子線を用いる方法2.2 光を用いる方法第3章 プローブ顕微鏡を用いる方法と応用3.1 プローブ顕微鏡法を用いたナノ計測・評価法3.2 太陽電池材料,pn接合の局所評価3.3 単一分子の伝導計測3.4 分子間力測定3.5 細胞力学診断3.6 固液界面3.7 STM発光分光法
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