天皇メッセージ
矢部宏治(著)
,須田慎太郎(著・写真)
/小学館
作品情報
込められた思い。たくされた祈り。
あなたは天皇・皇后両陛下の言葉に耳を傾けたことがありますか?
「普通の日本人だった経験がないので、 何になりたいと考えたことは一度もありません。 皇室以外の道を選べると思ったことはありません」
――明仁皇太子、1987年。アメリカの報道機関からの質問に対する回答。
「石ぐらい投げられてもいい。 そうしたことに恐れず、県民のなかに入っていきたい」
――明仁皇太子、1975年。沖縄訪問を前に。
「だれもが弱い自分というものを 恥ずかしく思いながら、それでも絶望しないで生きている」
――美智子皇太子妃、1980年。46歳の誕生日会見より。
【目次】
はじめに
1章 I Shall be Emperor.
2章 慰霊の旅・沖縄
3章 国民の苦しみと共に
4章 近隣諸国へのメッセージ
5章 戦争をしない国
6章 美智子皇后と共に
7章 次の世代へ
あとがき
※本書は過去に配信された『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』の増補改訂版です。
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商品情報
- シリーズ
- 天皇メッセージ
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 小学館
- 書籍発売日
- 2019.02.01
- Reader Store発売日
- 2019.02.06
- ファイルサイズ
- 21.6MB
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この作品のレビュー
平均 4.5 (4件のレビュー)
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日本国民の象徴
日本の国土は本来、律令制の時代に完全に天皇家の手に帰しています。それ以降、藤原家と結んだ勢力が一時的に取り返しかけた時代がありますし、源氏、平家を別な家と見なせばそのことについても言えますが、同一の家…と見なせば、豊臣秀吉の一時的な統一を除けば明治維新まで完全に天皇家のものだったのです。
しかし、明治維新については言わないこととして、我々日本人は完膚なきまでにWW2で敗れました。そして、天皇家の男系男子の血統以外の人間は解法して貰ったのです。これは、自ら勝ち取ったものではない為、忘れがちですが、決して忘れてはいけないもので、この点を誤ると政治的に誤った行動を取りがちです。この日本が明治維新までは天皇家のものであることは認めるべきことで、天皇が自らの姿勢によって天皇になった稀有な人物であることを認めることも否定すべきではありません。しかし、本書に登場しているように天皇の沖縄訪問に際して火炎瓶を投げた人物について我々は考えなければならないのです。火炎瓶を投げた人物は公安にマークされて人生を棒に振っています。それは、普通の国では当然のことです。しかし、我々は普通でない歴史を持っています。天皇は憲法改正が無い限り象徴です。かつての王権であり、現行圧倒的な勢力を持っていたとしても象徴なのです。日本人の自由は自ら贖ったものではありません。故に、その値段がわからないのです。作者は中道的な立場に立ちながら、太平洋がアメリカの湖で旧敵国条項があると非難します。これは、危険なことです。左翼と中道はアメリカと天皇家を両方敵にしては生きられないのです。作者の無料で公開する精神には敬服しますが、左翼と中道の反米主義者を増やさないようにして欲しいものです。
続きを読む投稿日:2019.02.08
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▼(本文より。明仁さんの言葉)
(国旗掲揚、国歌斉唱について)やはり、強制になるということではない方が望ましいですね。
▼「天皇メッセージ」矢部宏治・須田慎太郎著、2019年小学館。2019年9月読…了。平成天皇さん、その奥様の美智子さんが、公的な場面で残した発言を集めて編集した本です(どうも天皇さん、という敬称は、むしろ馬鹿にしている感じに聞こえますね・・・明仁さん、とすべきか)。編者(著者)の解説文はちょっと情緒的過ぎるというか思い入れが強すぎてさほど感心しませんでしたが、明仁さんと美智子さんの言葉はもともと結構ファンなので、味わい深く読みました。
▼かなりの分量が、編者の意図なのか、満州事変から太平洋戦争への時代の解釈、そして沖縄への言及に裂かれています。沖縄についてだけでも、戦後数十年、明仁さんほど沖縄の人の心を打った言葉を残し続けたヤマトンチュはいなかったのではなかと思います。パチパチ。
▼ヒステリックに反権力や、なんにせよアンチ○○な価値観、☓☓批判、を振りかざすのはあまり健康的では無いと思っています。ただ、それにつけてもこの何年かの(世界的な?)ポピュリズム、右傾化、嫌韓反中などの”ヘイト”の潮流はげんなりします。そんな時代に、象徴天皇という職業を、選択の余地無く与えられるという強烈に辛い状況の天皇さんが、もっとも理性的でリベラルで寛容な発言を貫いている”日本のセレブリティ”だと言うのは改めて驚きです。ノーベル平和賞、あげたい。
▼新型コロナ禍に見舞われている2020年4月現在、貧富の差や、精神的な不安定さ、人間関係のあり方や、他者への寛容さなど、考え出すときりがない課題が、個人としても集団としても拷問のように炙り出されているような気もしますが、以下の美智子さんの言葉には、ハッとさせられます。
▼(本文より)
だれもが弱い自分というものを恥ずかしく思いながら、それでも絶望しないで生きている。続きを読む投稿日:2020.04.18
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