官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態
佐藤 優(著者)
/朝日新書
作品情報
高級官僚の異様なまでの忖度力。超エリートとして高い実務能力を持ちながら、なぜ倫理意識の欠如は起こるのか。淵源には「城山三郎の“官僚史観”がある」と指摘。小泉・新自由主義後に現れた「第二官僚」とは何か。「民主主義の迂回路」を形成する政官の実態と思想的背景に迫る。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態
- 著者
- 佐藤 優
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 掲載誌・レーベル
- 朝日新書
- 書籍発売日
- 2018.11.13
- Reader Store発売日
- 2018.11.13
- ファイルサイズ
- 1MB
- ページ数
- 208ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.8 (15件のレビュー)
-
官僚になる人はスーパーエリートに違いないのだが、近年??と思うことも目立つ。
安倍政権の時に、森友・加計案件が問題視された。
このように後で問題が発覚した時に、事実確認と問題の原因を検証するために記…録がある。
正直に文書を開示すればいいだけなのに、なぜかそうしない。
これが日本の政治か?官僚のモラルはどうなっているのか?と悲しくなった。
・森友公文書改ざん問題での佐川宣寿(当時財務省理財局長)の黙秘
・加計学園問題での文科省「総理のご意向」文書の存在隠しや公開拒否
と、官僚がなぜ真実を隠す行動に出るのか、何に怯えているのか、理由が分からなかった。
安倍政権が設置した内閣人事局。これで首相官邸が官僚の人事権を完全に握った。
その結果、官邸の意に沿わない高級官僚を排除する人事が次々となされた。
逆に官邸の意向に沿う官僚はとことん優遇された。
この、総理大臣に近しい人を異常なまでに優遇し、そうでない人は排除するという権力の乱用が組織のモラル低下原因だった。
民間企業は新自由主義の社会にいて、成果主義・能力主義で無駄をそぎ落とした生産性の高さで他社と競争している。
対して官僚組織は外部にライバル組織がない競争なき世界である。
見方を変えると、外部に同等の働き場所がないので、今いる組織の中で生き延びるしかないのだ。
官僚は法令に違反しない限りクビにはならない。
人材の潰し合いになるから年功序列で(同期以外とは)競争はない。
そして、政治家なしには仕事ができない。
政治家のご機嫌取りの仕事をしないと自分が潰されてしまう圧力の中で働く職場になってしまった。
何年もこんな状態が続いたので、今や官僚の仕事は魅力的でやりがいのあるものではなくなった。
政権がこんな官僚の使い方をしてはダメだと意見する議員はいないのか?とも思っていた。
安倍政権では閣僚に対しても、反論する大臣に「総理大臣を支持しないなら辞職せよ」と「恫喝」した。
これでは、全員一致の閣議決定で反対者が出ないのも当然だ。
自民党議員も黙認または支持する人ばかりなのが異常に見えたが、仕打ちが怖かったのだろう。
佐藤優さんは、政権発足からしばらく、安倍晋三は「反知性主義」の人間だと批判していた。
これは知らなかったし、「反知性主義」って言葉も初めて聞いた。
反知性主義の人は、「自分が理解したい形で世界を理解する」のだそうだ。
自分のことが好きで好きでしょうがないので、周囲を見ない。
自分を攻撃する人には、すぐに感情的になって、非論理的な言葉をまくしたてる。
知識が足りないだけでなく、知識や知性を憎んでいる。
都合の悪い要素は、いくら正論であっても雑音にしか聞こえない。
だから、啓蒙による説得は不可能。
ゆえに、権力を持つと手強い。
そういうことなら、新たな疑問が湧く。
なぜ、安倍晋三が総理大臣にまでなれたのか?
その理由がわからない。
政治家も国民も「反知性主義」がメジャーになっているから?
そうだとすると嫌だな。続きを読む投稿日:2023.08.03
官僚は社会のどの階級にも属さず、税金の徴収と再分配という本来国がやるべきことを、今の社会はできていないというのが印象的だった。官邸の意向を見て動かないといけなくなったことはやりがいの減少につながり、社…会の弱体化にとつながると思った。自分の頭で考えられる人になることが皆大事だと思う。続きを読む
投稿日:2024.02.10
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。