路地裏の民主主義
平川克美(著者)
/角川新書
作品情報
世界の様相は、予想を上回るスピードで変化している。グローバリズムに対する揺り戻しがくるとすれば、それは再分配に配慮した国民国家の再生に向けての動きであり、同時に、復古主義的なナショナリズムが勃興してくる危険性も懸念された。簡単に言ってしまえば、左からの揺り戻しと、右からの揺り戻しがあるということだ。経済も、政治も、環境も、個人がコントロール可能なスケール(ヒューマン・スケール)を超えて肥大化しており、わたしたちの予想を超えたスピードで変化している。しかし、だからと言って、不公正や横暴がまかり通ることや、戦争への危険を手をこまねいて見ているわけにはいかない。思想的拠点は存在しなくとも、わたしたちには生活の拠点がある。息の長い、実感の伴った生活の場から、今の状況を見つめ直すことはできるからだ。人が生きていく上で本当に大切なものは、変わらない、路地裏を歩けば、忘れてはならないものが見えてくる。オリンピック問題、カジノ法案、憲法改正論議、グローバル教育、権力とメディアなど、市井の思想家が日本社会の違和感について考察していく。第1章:路地裏から民主主義を考える第2章:路地裏のメディア論第3章:路地裏の記憶を歩く第4章:路地裏の読書、ときどき映画第5章:人間のための経済学終章:民主主義について語るために、わたしたちは生まれた町に帰ってきた
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商品情報
- シリーズ
- 路地裏の民主主義
- 著者
- 平川克美
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川新書
- 書籍発売日
- 2017.05.10
- Reader Store発売日
- 2017.05.10
- ファイルサイズ
- 0.8MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (4件のレビュー)
-
■メインテーマ
グローバルの違和感とは何か?
■感想
グローバリズムの波によって、信用、他者とのつながりの場であった仕事の役割が、単なるお金を稼ぐ手段・レバレッジ・合理性の追求を追い求めるものになっ…た。続きを読む投稿日:2021.01.11
中盤以降、内容紹介と本の内容が合っていないように感じました。政治や経済の話を期待していたのに、途中から著者のエッセイや昔の記憶などの自分語りが中心となって、読み進める興味が薄れてしまいました。
…政治、経済について書かれている前半部については、意見は概ね妥当というか、納得できるものでした。特に経済分野は共感できるところが多かったです。労働者の変化や都市化の弊害などもそうなのですが、経済成長の話が一番面白かった。
アベノミクスの時の経済成長の話を聞いて、「そんなの絵に描いた餅じゃないか?」と強い違和感を覚えたのですが、その違和感の原因をズバリと言い当ててくれたように思います。
自衛隊派遣や放送の自律の話や、電波法なども意見自体は同意できるものだったのですが、ここにきて語りが嫌みったらしくなるというか、急に姑感がでてきたのがちょっと違和感がありました。
読んでいて、怒っていることが伝わってくるのですが、正直批判的な文章から怒りの感情を感じると白けてしまいます。
内容自体は間違っていないとは思います。でも、その語り口のせいで読んでいて引いてしまったというか、「この人は政権批判したいから、この内容の話を選んだのかな?」と勘ぐってしまいます。政権批判が目的化してしまっているというか……。
ここで著者の態度に疑問を持った後に、政治とは関係ない自分語りが始まってしまうので、そこで本の内容に入っていけなくなりました。
元々様々な紙面で発表したコラムを一冊に集めたらしいのですが、それならば内容紹介やタイトルはもうちょっと気を使ってほしかったように思います。
一番始めにこの本に興味を持ったきっかけは、タイトルの「路地裏」というキーワードでした。また内容紹介でも「路地裏を歩けば」と書いてあるため、路地裏の市井のことを紹介しながら、政治のことを考察するのか、と思ったのですが、結局は著者の主張だけです。そこも、違和感がありました。
主張自体は間違っていないし、うなずけることも多かったのですが、引っかかるところがあまりに多かったのが、印象として残っています。続きを読む投稿日:2019.10.14
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