一生モノのファイナンス入門
朝倉智也(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
ファイナンスは、ビジネスにも人生にも役立つ「一生もの」の知識。ファイナンスがわかると自分の仕事を「企業価値の向上」という観点から考えるようになり、会社の未来を語れる人材になれる。決算書が読めなくても大丈夫。財務3表の読み方からファイナンス理論の基本までが一気に学べる!
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商品情報
- シリーズ
- 一生モノのファイナンス入門
- 著者
- 朝倉智也
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2016.03.25
- Reader Store発売日
- 2016.04.04
- ファイルサイズ
- 19.8MB
- ページ数
- 248ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (13件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
・モーニングスター社長の著書で、投資信託以外の初めての著作。
レビューの続きを読む
・ファイナンスとは何かを非常に分かり易くまとめており、手元に置いておきたい本である。
・会計の目的は、企業の過去と現在を示す財務3表から「現在の企業の状態を把握」すること。
・ファイナンスの目的は、「企業価値を最大化させるためにこれからどうすべきか」を考えること。
・財務3表の細部まで理解する必要はなく、企業の全体像を掴めれば十分。
・貸借対照表には、資産の部に流動資産と固定資産、負債の部に流動資産と固定資産、純資産があり、「資産の部」=「負債の部」+「純資産」となる。流動と固定は1年以内に現金化されるかどうかの違い。
・貸借対照表では以下の3点がポイント。
1.「純資産」>「負債」であれば安全な状態。自己資本比率=純資産÷(負債+純資産)であり、自己資本比率は一般に40%以上あると比較的安定していると言える。
2.「流動資産」>「流動負債」であれば安全。
3.「純資産」>「固定資産」であれば極めて安全。(「純資産」+「固定負債」)>「純資産」であれば比較的安全。
4.損益計算書では、売上高と営業利益(本業での利益)が前期比でどれくらい伸びたかをチェック。さらに売上高に占める各利益の割合がどれくらいかもチェック。また「販管費」の内訳として、「人件費」「賃貸費」「販売促進費」「研究開発費」「事務関連費&その他」をチェックし、どの費用が大きいのか、無駄がないかをチェック。
・キャッシュフロー計算書では、「営業キャッシュフロー」が企業の本業からあがるキャッシュであり、プラスなら利益が出ている状態、「投資キャッシュフロー」が設備や有価証券等に投資したり売却したりした際のキャッシュであり、マイナスなら積極的に投資をしている状態でプラスなら現金化している状態、「財務キャッシュフロー」が借り入れや株式発行による資金調達、配当金の支払いや自己株取得のキャッシュであり、マイナスなら株主還元を積極的に行っている状態、マイナスなら資金調達を行っている状態を示す。
・営業キャッシュフローはプラス、投資と財務キャッシュフローは何によってプラスなのかマイナスなのかによって分析する必要がある。
・ファイナンスでは利益よりキャッシュを重要視する。利益は減価償却費によって調整できてしまう。
・財務分析のポイントは、成長性、収益性、効率性、安全性の4項目。
・成長性は、売上高や営業利益の成長率を損益計算書でチェック。
・収益性と効率性は、ROE(株主資本利益率)とROA(純資産利益率)でチェック。
・ROE=当期純利益÷自己資本であり、株主に帰属する資産を使って、企業がどれだけ利益を上げたかを示す。
・ROA=利益÷純資産であり、企業が資産全体を使ってどれだけ稼いだかを示す。この時の利益には複数の利益を使えるが、重要なのは「営業利益」を使うことで本業での効率性をチェックすることができる。
・ROEは、「収益性(売上高当期純利益率)を高める」「効率性(総資産回転率)を上げる」「負債を増やす(安全性=財務レバレッジ)」によって高めることが出来る。一方ROAは「収益性を高める」「効率性を上げる」ことによて高めることができる。ROEは借り入れを増やすことで高めることが出来てしまうため、ROEよりROAを重視すべき。
・財務分析をする際は、同業他社と比較する必要がある。
・財務分析では、成長性として「対前年売上高成長率」「対前年営業利益成長率」、ROEとその内訳として「売上高当期純利益率」「総資産回転率」「財務レバレッジ」、ROAとその内訳として「売上高当期純利益率」「総資産回転率」、その他の安全性として「自己資本比率」「流動比率」、P/Lの内訳として「売上高」「原価率」「売上高総利益率」「販管費率」「営業利益」をまとめた表をエクセルで作成しておく。その際、B/Sから自己資本、総資産、流動資産、流動負債、P/Lから売上高、売上総利益、販管費、営業利益、当期純利益をピックアップすれば全て計算できる。
・従来の日本企業では、目先の「費用対効果」を重視していたが、今後は過去のデータから将来を予測して「投資すべきビジネス」を見極め、「企業価値向上」を目指す必要がある。
・ここからが本題(第3章以降)だが、これを要約することは難しいので、必要であれば購入するしかない。
・ちなみに最終章ではファイナンスを家計に適用した考えも掲載されている。
・著者のお薦め投資はインデックスファンドへの分散投資で、国内株式ファンドはニッセイTOPIXインデックスファンド(0.31%)、先進国株式ファンドはたわらノーロード先進国株式(0.24%)、新興国株式ファンドはEXE-i新興国株式ファンド(0.39%)、先進国債券ファンドはたわらノーロード先進国債券(0.22%)、新興国債券ファンドはeMAXIS新興国債権インデックス(0.65%)を、10:40:20:20:10の比率。()内は信託報酬。投稿日:2016.12.04
内容は分かりやすくて◎。
名前の通り入門の内容だが、IRRとNPVの正確な違いや、著者の実務経験に基づく実例はファイナンスの理論理解の一助となるのでおすすめ。投稿日:2024.01.06
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