1946年に創刊以来、井伏鱒二、川端康成、坂口安吾、三島由紀夫……と綺羅星の如き作家が登場してきた「別冊文藝春秋」が、電子版へと大リニューアル。記念すべき電子化第一号は、道尾秀介と綾野剛との巻頭対談、重松清、若竹七海といった人気作家の短編や貴志祐介、誉田哲也、月村了衛などの新連載と読み応え満点の一冊になっています。(通巻317号/2015年6月号)●巻頭対談「現場主義でいく」道尾秀介×綾野剛●短篇 小説の肌触りを堪能「ワン、ツゥ、スリー……パッ。」重松清「不適切な死」若竹七海「慈雨」岩城けい●新・・・
便利な購入方法
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◆春の特別対談◆
春の落とし穴にご用心
貴志祐介
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田中圭一(漫画家 『うつヌケ』著者)
進学、就職、転職・・・・・・新生活が始まる春は、心も変調しやすい季節。不安定な自分の心と上手に付き合うには?
◆人気シリーズ◆
円居挽「キングレオの回想 タチバナの種五つ」
京都地検からの挑戦状! 獅子丸が解決した事件に難クセをつける不遜な検事、その正体はまさかの――
◆連載小説◆
藤沢周「あじゃりあじゃらか」
門井慶喜「空を拓く」
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
◆漫画◆
久世番子 よちよち文藝部 「訳者ってどんな人?」
◆別冊コラム◆
☆あの日 増島拓哉「おじいの思い出」
☆偏愛がとまらない 八木圭一「この郷土愛を十勝平野に捧ぐ」
◆book trek◆
神津凜子「スイート・マイホーム」
結城真一郎「名もなき星の哀歌」 -
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◆新連載小説◆
澤田瞳子
「星落ちて、なお」
鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とは――
父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師一代記
◆人気シリーズ◆
円居挽
「キングレオの回想」 最終回
獅子丸による突然の引退宣言。慌てふためく有と大河のもとに、
宿敵・城坂論語が施設を脱走したとの知らせが届く
◆連載小説◆
藤沢周「あじゃりじゃらか」 最終回
門井慶喜「空を拓く」
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
◆漫画◆
久世番子
よちよち文藝部 「風と共に去りぬ」
反省! なめてた文学が、とんでもない名作でした
◆インタビュー◆
作家の書き出し 第一回 取材・構成 瀧井朝世
瀬尾まいこ
小説執筆のきっかけは「採用試験の自己PR」
◆別冊コラム◆
☆偏愛がとまらない
長浦京「卵とミルクと砂糖の小宇宙」
☆あの日
坪田侑也「二〇一九年三月二十八日」
◆book trek◆
木皿泉「カゲロボ」
辻寛之「インソムニア」 -
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◆一挙掲載◆
高殿円「グランドシャトー」
大阪・京橋の名物キャバレーを舞台に、激動の時代をユーモアたっぷりにたくましく生き抜いた女達の痛快人情物語
◆初登場◆
浅葉なつ「どうかこの声が、あなたに届きますように」
婚約者と別れたOL、トラウマを負った元アイドル・・・・・・ふと耳に入るラジオの声が、傷ついた人々の心を繋げていく
◆短篇◆
彩瀬まる「新しい星」
◆新連載◆
吉川トリコ「夢で逢えたら 第一話 その女、芸人につき」
◆連載小説◆
澤田瞳子「星落ちて、なお」
門井慶喜「空を拓く」
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
◆漫画◆
久世番子「よちよち文藝部『百年の孤独』」
◆インタビュー◆
作家の書き出し vol.2 インタビュー・構成 瀧井朝世
芦沢央
「ブレイクスルー、その秘密は破壊と創造」
◆book trek◆
浅原ナオト『御徒町カグヤナイツ』
伊吹亜門『刀と傘 明治京洛推理帖』
◆別冊コラム◆
☆あの日
安藤祐介「二〇〇二年七月二十日」
☆私のカミングアウト
蓮生あまね「体内時計の自己主張」 -
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◆Specialグラビア◆
有栖川有栖
「火村とアリスの新しい季節が始まる」
◆ロングインタビュー◆
作家の書き出し Vol.3 取材・構成 瀧井朝世
米澤穂信
「ミステリーの美学は、読者が解けるように
書くことだと思っています」
◆新連載◆
円居挽「キングレオの帰還 第一話 町屋の冒険」
宿敵・論語を追って姿を消した獅子丸。あれから一年、京都に戻ってきた獅子丸を衝撃の事実が待っていた・・・・・・!
矢月秀作「刑事学校 III」
刑事研修所に新たな事件が持ち込まれた。単純な殺人事件のはずだったのだが・・・・・・。人気シリーズ第三弾開幕!
◆連載小説◆
吉川トリコ「夢で逢えたら 第二話 命短し目覚めよ女『子』→『性』アナ」
「将来の夢はお嫁さん」と言ったら母に撲(ぶ)たれた。なぜ?
澤田瞳子「星落ちて、なお」
河鍋暁斎の死から七年、暁斎の娘を名乗る女が現れて・・・・・・
門井慶喜「空を拓く[最終回]
金吾、逝く。最期にぶつけた積年の想い、その相手こそ――
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
精根尽き果てた一行の前に現れた“緑”。これは幻なのか
◆book trek◆
宮内悠介『遠い他国でひょんと死ぬるや』
松葉屋なつみ『星砕きの娘』
◆エッセイ◆
[Xの余白]
荻上直子「たま」
[Iの告白]
武田穂佳「ひとつの姿」 -
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◆巻頭対談◆
今村昌弘×浜辺美波
本格ミステリーに“アレ”を持ち込んだ大胆不敵な書き手と、大の読書家女優のミステリー愛溢れるわくわく対談
◆連載スタート◆
真藤順丈
ものがたりの賊(やから)
関東大震災が襲う帝都を奔(はし)るは、坊っちゃんに伊豆の踊子に光源氏!? 文学史に輝くキャラクターたちの豪華競演開幕!
[新連載インタビュー]
なんでおまえがって言われることをやるのが、自分の芸風なんで
◆短篇◆
寺地はるな
コードネームは保留
商店街で働く優香は今日から“殺し屋気分”で暮らす事に
彩瀬まる
海のかけら
ひきこもる玄也の部屋を、シーグラスが照らす
◆対談◆
住野よる×芦沢央
芦沢さんの新刊を読んで思わず泣いてしまったという住野さん。
作家として闘い続けるふたりが抱える想いとは
◆インタビュー◆
・作家の書き出し Vol.4 取材・構成 瀧井朝世
東山彰良「掃き溜めのような場所に宿る哀愁、僕が求めているのはそういうもの」
・著者に訊く
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
凪良ゆう『流浪の月』
◆連載小説◆
澤田瞳子「星落ちて、なお」
自分が描くべき絵とは? とよの前には再び分かれ道が
吉川トリコ「夢で逢えたら 第三話 女が女に笑う夜」
仕事減少中に得た貴重なレギュラー。ここが正念場!
矢月秀作「刑事学校 III」
殺人現場を調べた研修生たちは、かすかな違和感を覚える
円居挽「キングレオの帰還 第二話 恐喝王ジェダ・マクベス」
恐喝王――その言葉に獅子丸は苦い思い出があった
夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
目下に広がる光景。これこそがシャンバラなのか?
◆エッセイ◆
伴名練「別の本」
もちぎ「優しい人かどうなのか。」
◆漫画◆
久世番子「よちよち文藝部 CM篇」
ついに刊行の「世界文學篇」! 一番思い出深い作品は?
◆巻末グラビア◆
森見登美彦
本とあそぶ――探検! 箱根本箱 -
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◆巻頭対談◆
家入レオ and/or 千早茜 「やわらかな獣たち」
ややこしい自分に振り回されても、大丈夫。私の武器は、いつだって私だから。
奔放な感性を解き放ち、正直に生きることを決めたふたりのまっすぐな創作論
◆連載スタート◆
今村翔吾
新連載グラビア
人と人の繋がりとは何か? それが私のテーマだった。
この小説がその問いへの一つの答えになるかもしれない
「海を破る者」
日本を揺るがした文明の衝突がかつてあった――そのとき人々は何を目撃したのか?
人間に絶望した二人の男たちの魂の彷徨を壮大なスケールで描く歴史巨篇
◆短篇◆
寺地はるな 「深く息を吸って、」
彼方のかれが、少女の日々をそっと照らす
◆対談◆
小川哲×彩瀬まる 「ぼくたちの歴史と記憶――スーダン、渋谷幕張、カンボジア」
常に現実をアップデートしたいと志す同世代作家同士。
多彩な文化を捉えんと奮闘する二人の原点はどこにあるのか
◆インタビュー◆
・作家の書き出し Vol.5 取材・構成 瀧井朝世
門井慶喜「辰野金吾を書くということは、東京の街そのものと立ち向かうことだった」
・著者に訊く
相沢沙呼 『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』
砥上裕將 『線は、僕を描く』
◆連載小説◆
真藤順丈 「ものがたりの賊(やから)」
坊っちゃん一行に虎と人斬りが加わり、いざ纐纈城(こうけつじょう)へ
澤田瞳子 「星落ちて、なお」死の床についた兄の、亡き父・暁斎への秘められた思いは
吉川トリコ 「夢で逢えたら 第四話 恋・レボリューション」
もしかして妊娠? かみぽん、大いなる決断
矢月秀作 「刑事学校 III」
研修生たちはついに、賢人に恋人がいたことを突き止める
円居挽 「キングレオの帰還 第三話 ふな屋敷」
探偵学校の生徒を狙った怪しい勧誘。首謀者は一体何者?
夢枕獏 「ダライ・ラマの密使」
隕石孔の内部に生まれた森と湖。一行は進むことを決めた
◆エッセイ◆
[Iの告白]
折輝真透「コーヒーの魅力とその弊害」
[Xの余白]
穂波了「ベランダ」
◆巻末グラビア◆
伊吹有喜 「盛岡で羊とあそぶ――手しごとのまち探訪」 -
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◆連載スタート◆
澤村伊智「邪教の子」
この家はまともな場所ではない。ここは邪教の巣だ。だから私たちは彼女を救い出す。『ぼぎわんが、来る』の気鋭がニュータウンを舞台に描く、戦慄のホラーサスペンス
新連載エッセイ「THE PEOPLE UNDER THE STAIRS」
私は自作の解説を好まない。ではなぜこの文章を書くのか?
それは、このエッセイもまた小説の趣向の一部だからだ
◆対談◆
藤森照信×門井慶喜「東京対談:江戸をリフォームした男」
近代「東京」の街づくりを志した明治の建築家・辰野金吾とその時代とは?
“建築探偵”ふたりの白熱談義
森見登美彦×深緑野分「空想対談:虚空に城をなす」
小説の根っこには、何がある? 子どもの頃から空想に親しみ、長じて作家になったふたりの創作舞台裏
◆巻頭企画◆
木村綾子
(1)その本が、その場所にあること――「羽田空港 蔦屋書店」からはじまる挑戦
本屋さんで過ごす「2時間」を特別なものにしたい。そんな想いで「本屋B&B」の企画担当を七年半。今春から、さらなる挑戦へ。本と人は、もっと掛け算できるはず
(2)『Perch』制作日記
「そこでだけ出会える本」として誕生した『Perch』。又吉直樹さんによる全編書き下ろしアンソロジーはいかに生まれ、編まれたのか。怒涛の日々を綴る
◆インタビュー◆
・作家の書き出し Vol.6 取材・構成 瀧井朝世
貴志祐介「人間はみな愚かだ、ということを出発点とする小説を書きたいですね。だからこそ、悲劇も起これば喜劇も起こる」
・著者に訊く
新庄耕『地面師たち』
真下みこと『#柚莉愛とかくれんぼ』
◆連載小説◆
今村翔吾「海を破る者」
家宝の刀が突如消えた。犯人として疑われたのは・・・・・・
真藤順丈 「ものがたりの賊(やから)」
坊っちゃんと伊豆の踊子が東海道で出会った「使者」とは
澤田瞳子 「星落ちて、なお」
父の絵は過去のものなのか。戸惑いの中で見出した希望は
吉川トリコ 「夢で逢えたら 第五話 女の敵だョ! 全員集合(前編)」
テレビから干された真亜子。彼女が犯した“過ち”とは?
矢月秀作 「刑事学校 III」
被害者の“夜の仕事”が事件の鍵を握っていそうだが・・・・・・
円居挽 「キングレオの帰還 第四話 性根の曲がった男」
学生起業家死亡との一報。しかも死の瞬間、傍にいたのは
夢枕獏 「ダライ・ラマの密使」
ああ、おれたちは今、シャンバラにいる! 込み上げる感慨
◆短篇◆
彩瀬まる 「蝶々ふわり」
疲れた心をなぐさめに、青子と茅乃は臘梅園へと向かった
◆エッセイ◆
[ディープインパクト]
崎山蒼志「十歳、食べられなかった私の話」
[Xの余白]
歌田年「紙と模型」 -
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◆連載スタート◆
・相場英雄「マンモスの抜け殻」
“都心の限界集落”で起きた殺人事件が、四十年前の夏の日の記憶を呼び覚ます。ここは欲望の吹き溜まりだった
[新連載グラビア]
きっかけは近所にある巨大団地だ。ここの現実を見て、私は〈逃げ場なし〉のヒリヒリした感覚を味わうことになる
・伊東潤「夜叉の都」
頼朝の死により将軍となった頼家。だが息子の器量に不安を覚えた政子は、弟・北条義時とともにある決断をする。武家政権維持のために夜叉と化す姉弟を描く、歴史巨篇
[スタート・エッセイ]
史実を踏まえた上で、いかに人物の感情をうまく描けるか――それでこそ歴史小説は説得力を持ち、存在意義を得る
◆読みきり◆
・甲斐さやか「シェルター」
すべてを失い、保護施設へと逃れた佐和子。美しい庭と、番号で呼び合う女たちのなかで佐和子は・・・・・・
・寺地はるな「夢の女」
夫を喪った明日実の心に居座る、ひとりの美しい女
◆奇跡のコラボレーション◆
・望月麻衣×桜田千尋・画「満月珈琲店の星詠み」
疲れた人々だけが訪れることができるちょっと不思議なお店では、猫のマスターと美味しいスイーツが待っている
◆インタビュー◆
作家の書き出し Vol.7 取材・構成 瀧井朝世
・伊坂幸太郎「反論する勇気はなくても、心の中で『俺はそう思わないけどね』と思うことも大事なんじゃないかと思うから」
著者に訊く
・大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
・高丘哲次『約束の果て 黒と紫の国』
◆連載小説◆
・澤村伊智「邪教の子」
“拒絶”の手紙から浮かび上がる本当のメッセージとは?
・今村翔吾「海を破る者」
俺は高麗人を憎む。憎しみの正体の影には過去の因縁が
・真藤順丈 「ものがたりの賊(やから)」
怪人、狂気の科学者が暗躍し、ついに凶報がもたらされる
・澤田瞳子 「星落ちて、なお」
絵を習う息子を激しく殴打した母親。彼女の真意はどこに
・吉川トリコ 「夢で逢えたら 第五話 女の敵だョ! 全員集合(後編)」(最終回)
騒動を起こしテレビから干された真亜子の“禊”の場所は
・矢月秀作 「刑事学校 III」(最終回)
ついに最終回。不可解な事件の真の“黒幕”が明らかに
・円居挽 「キングレオの帰還 第五話 そして伝説へ」(最終回)
この闘いを仕組んだ者がいた。獅子丸、最終決戦!
・夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
シャンバラに辿り着いた一行を、予期せぬ銃声が襲う
◆エッセイ◆
[Xの余白]
城山真一「刑務所見学ツアー」
阿部暁子「車いすテニスプレイヤーと車いすエンジニア」 -
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◆巻頭対談◆
・YOASOBI「音楽で紡ぐモノガタリ」
「小説を音楽にする」ユニットとして、言葉の可能性を切り拓く。異ジャンルを自由に飛び回るふたりが本音を語る
◆連載スタート◆
・島本理生「星のように離れて雨のように散った」
行方不明の父、未完の『銀河鉄道の夜』、書きかけの小説。三つの未完の物語の中に「私」は何を探すのか。人生の岐路に立った女子大学院生を通して描く魂の彷徨の物語
[新連載エッセイ]
自分がこんな小説を書くなんて数週間前まで考えもしなかった。失踪した父についての物語はいきなり始まった
・長浦京「アキレウスの背中」
シューズ革命に意識改革――まさに進化の只中にあるマラソン界のトップランナーに届いた脅迫状。犯人の狙いは何処に? ノンストップ・スポーツ・ミステリー、始動!
[新連載エッセイ]
警察嫌い、マラソン嫌いの私がなぜこの物語を書くのか。情報化社会が変える組織と人間、その葛藤に迫りたかった
◆ロングエッセイ◆
・凪良ゆう「覗き込んでみた、わたしの世界」
緊急事態宣言発令のその日、二〇二〇年本屋大賞は発表された。思えば私の人生は、ままならないことに満ちていた
◆対談◆
・住野よる×松本穂香「その『苦しみ』が未来をつくる」
学生時代の痛いエピソードから〝プレイヤー〟としての心構えまで。もがきながらも前に進む二人の青春対談
・村山太一(シェフ)×小川哲(作家)「別冊文藝春秋LIVE TALK vol.1[ダイジェスト]」
コロナ禍すら追い風に、問題山積の飲食業界を変えようとしている男がいる! サイゼリヤでバイトする〝異色の一つ星シェフ〟の成長戦略にSF作家・小川哲が迫る
◆短篇◆
・彩瀬まる「温まるロボット」
「東京にはもう、戻りたくない」妻の言葉にうろたえる僕
・寺地はるな「口笛」
姪の送迎に駆り出されるうちに、初音はその音を聞いた
◆インタビュー◆
作家の書き出し Vol.8 取材・構成 瀧井朝世
・桜木紫乃「親の言うことを聞いてよかったことなんてないでしょう? 家族へのわだかまりを仕舞う、という思いで書きました」
著者に訊く
・武田綾乃 『どうぞ愛をお叫びください』
◆連載小説◆
・相場英雄「マンモスの抜け殻」
巨大団地で起きた殺人事件で、新たな不審人物が現れて
・伊東潤「夜叉の都」
頼家が人事不省に陥るなか、政子と義時は次の手を打つ
・澤村伊智「邪教の子」
友達を助けるための救出作戦。だが、思わぬ落とし穴が
・今村翔吾「海を破る者」
元日、当主としての大仕事を邪魔しようとする者が現れ
・真藤順丈 「ものがたりの賊(やから)」
ついに動き出した纐纈城主を翁の一党は止められるのか⁉
・澤田瞳子 「星落ちて、なお」
父・暁斎とうり二つの絵。その描き手はあの人しかいない
・夢枕獏 「ダライ・ラマの密使」
武器を持つ追っ手に、幻術で挑むことにしたホームズたち
◆エッセイ◆
[Iの告白]
くどうれいん「御毛」 -
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◆連載スタート◆
・藤井太洋「オーグメンテッド・スカイ」
2024年、鹿児島。寮で高校生活を送る僕たちは、インターネットの向こう側の世界に「ゲリラ戦」を挑むことにした。自由を獲得するために――。最旬青春小説、開幕!
[新連載エッセイ]
記憶に残る寮生活が、私に書く力をくれた。あの頃、テクノロジーの力があれば、どんな世界を切り拓いただろうか
・藤田祥平「すべてが繋がれた世界で/episode 1 その宛先には到達できません」
人類が総オンライン化し、悲しみが充満した世界で起きた大災厄――22歳以上の大人が消えた世界で、少年達は何を拠り所に生きていくのか。未来に託す、希望の物語
[新連載エッセイ]
ある日、バスの中から見た白昼夢のような風景。あれはてた街の姿に、ぼくは居ても立ってもいられなくなった
◆対談◆
・小川哲×松山大耕(僧侶)「別冊文藝春秋LIVE TALK vol.2」
「精神世界のニューノーマル」
現代的アプローチで人々に寄り添うために思索と実践を重ねる僧侶と、小説で社会のバージョンアップを目論むSF作家が語るウィズコロナ時代の〈こころの処方箋〉
◆短篇◆
・寺地はるな「灯台」
わたしの役回りはいつだって、みんなの引き立て役
◆インタビュー◆
作家の書き出し Vol.9 取材・構成 瀧井朝世
・阿部智里「どこから読み始めても、楽しんでもらえる作品でありたい。人気シリーズゆえの試練と、新章に込めた覚悟とは」
著者に訊く
・五十嵐律人 『法廷遊戯』
・蝉谷めぐ実 『化け者心中』
◆連載小説◆
・島本理生「星のように離れて雨のように散った」
日常の些細なことが私を混乱させる。私に必要なのは・・・・・・
・長浦京「アキレウスの背中」
この事件、もしかして思いっきり外交案件?
・相場英雄「マンモスの抜け殻」
重要参考人の美人投資家が語った、介護ビジネスの可能性
・伊東潤「夜叉の都」
武士の府を守る大義のため政子と義時は父・時政をも逐う
・澤村伊智「邪教の子」
この男は「大地の民」に壊された。そして俺の人生もまた
・今村翔吾「海を破る者」
行楽に出かけた女中たちが襲われた。一体誰が?
・澤田瞳子 「星落ちて、なお」
娘を絵師にはしない。父との関係がとよにそう決意させた
・夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
首尾よく捕らえた追っ手から、秘密を聞き出すことに -
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◆巻頭対談◆
・阿津川辰海×斜線堂有紀「進化しつづけるミステリーの遺伝子」
キーワードは“はやみねかおる”と“逆転裁判”!? ルーツから秘蔵の創作論、
特濃ビブリオバトルまで、二〇二〇年のミステリー界を席巻した同世代作家、白熱の二万字対談
◆特別掲載◆
・望月麻衣×桜田千尋・画「満月珈琲店の星詠み ~本当の願いごと~」
猫のマスターがいる満月珈琲店では、上弦の月夜、
迷える人々の助けとなるよう星詠みの勉強会を開いていて・・・・・・
◆対談◆
・岸田奈美×澤田智洋〈別冊文藝春秋LIVE TALK vol.3[ダイジェスト]〉
「ゆるめる対談 弱さを誇れる未来へ」
自分の「強み」に縛られる必要なし?
「できない」ことにこそ、可能性は詰まっている
◆短篇◆
・彩瀬まる「サタデイ・ドライブ」
犬を散歩させる玄也の前に、どこかで見た人が
◆インタビュー◆
作家の書き出し Vol.10 取材・構成 瀧井朝世
・深緑野分「いまの世の中に『物語』を届ける意味ってなんだろう。
書物を愛する人の街に住む『本が嫌いな子』を描いた理由」
著者に訊く
・太田愛 『彼らは世界にはなればなれに立っている』
・夏木志朋 『ニキ』
◆連載小説◆
・藤井太洋「オーグメンテッド・スカイ」
寮の異端児が語った規格外の世界大会「ビヨンド」とは?
・藤田祥平「すべてが繋がれた世界で/episode 2 メッセージを入力してください」
22歳の誕生日まであとわずか。おれはついに覚悟を決めた
・島本理生「星のように離れて雨のように散った」
恋人でも仕事関係でもない、そんな異性と話したかった
・長浦京「アキレウスの背中」
嶺川の恋人を襲った男たちを逮捕した悠宇たちは
・相場英雄「マンモスの抜け殻」
介護業界での革命的ビジネスが、殺人事件の鍵を握る
・伊東潤「夜叉の都」
武士の府を守るという大義の下、義時の策謀はさらに続く
・澤村伊智「邪教の子」
俺を出迎えた「大地の民」の広報は年齢不詳の美女だった
・今村翔吾「海を破る者」
迫りくる出陣の時。己が望む夢の国はどこにあるのか?
・真藤順丈「ものがたりの賊(やから)」
帝都に迫る疫病を阻止すべく坊っちゃん達はある人の元へ
・澤田瞳子 「星落ちて、なお」
私にとっての父・暁斎とは? その答えがついに姿を現す
・夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
ロシアはなぜ、こうまでシャンバラを狙うのか -
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◆連載スタート◆
・朝倉かすみ「よむよむかたる」
小樽の古民家カフェで開かれる〈坂の途中で本を読む会〉。本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間。最年長九十一歳、最年少七十七歳、今日も賑やかに全員集合!
[はじまりのことば]
同好の士による「ちいさな集まり」を書いてみたかった。そこでは、本来の姿で語り合う人たちに出逢える気がするから
・武田綾乃「世界が青くなったら」
ある朝、大好きな彼の存在が消えていた。夢で招待される雑貨店、謎めいた店主、記憶の結晶……この不思議な世界の先で、彼とまた会うことはできるのだろうか
[はじまりのことば]
もしも時を戻す魔法が使えたら、もしも二度と会えないはずの相手に会えたら――私はどんな未来を選ぶのだろう?
◆インタビュー◆
作家の書き出し Vol.11 取材・構成 瀧井朝世
・呉勝浩「自分なりの『テロリストのパラソル』を書きたい――その決意の裏に秘めた積年の想いとは」
著者に訊く
・新川帆立『元彼の遺言状』
・櫻田智也『蟬かえる』
◆グラビア◆
・ひがしちか「アトリエ探訪 in八ヶ岳山麓」
日傘に魅せられ、独学でつくり始めて十年。長野に居を移し、鶏の声や滝の音に囲まれながら、制作にいそしむ日々
◆連載小説◆
・島本理生「星のように離れて雨のように散った」
私は向き合おうと思う。封印されたあの数日間の記憶と
・長浦京「アキレウスの背中」
怪我をして以来、本気で走ることから逃げてきた悠宇に監督が見せたものとは
・藤井太洋「オーグメンテッド・スカイ」
名門女子高生は、代理店主催の学生大会の欺瞞を指摘した
・相場英雄「マンモスの抜け殻」
犯行現場付近のカメラに映っていたのはなんと、あの男だった
・伊東潤「夜叉の都」
朝幕融和を目指す実朝は、後継に親王将軍の擁立を主張する
・澤村伊智「邪教の子」
「大地の民」に潜入した俺は、ついにあの女と対面する
・真藤順丈「ものがたりの賊(やから)」
危機に陥る翁と六条院。疫病対抗の鍵を握る媼とは何者か
・夢枕獏「ダライ・ラマの密使」
蓮姫の無事を知らしめるため、一行は王宮に戻ることに -
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