予言の日本史
島田裕巳(著)
/NHK出版
作品情報
私たちは果たして何に動かされてきたのか
『古事記』のなかの予言から、安倍晴明の陰陽道、豊作を占う予言獣、キリスト教の終末論、「ノストラダムスの大予言」まで。それらは神からのメッセージか、はたまた虚言妄言の類だったのか。時代や社会を騒がせた数々の予言を取り上げながら、これまであまり語られてこなかった日本史の裏側に光を当てる野心作。
■目次
第1部 占いの時代
(1)予言によって日本の運命を変えた天照大神
(2)『万葉集』にも詠われた古代の占い「亀卜」「太占」
(3)56億7000万年後に地上にあらわれる弥勒菩薩
(4)天皇制を危機に陥れた宇佐八幡宮神託事件
(5)式神を操る陰陽師の安倍晴明
第2部 終末の時代
(6)末法の世の到来を説いた最澄『末法灯明記』
(7)予言を的中させたがゆえに過酷な運命をたどった日蓮
(8)戦乱の世の行く末を示した聖徳太子「未来記」と「邪馬台詩」
(9)弾圧のきっかけになった隠れキリシタンの終末論
(10)即身仏となることで訪れるとされた「身禄の世」
(11)幕末の世に各地で出没した謎の予言獣
第3部 理想の時代
(12)天理教を巨大教団に押し上げた「陽気ぐらし」の予言
(13)文化人や知識人を大勢巻き込んだ内村鑑三「再臨運動」
(14)戦後日本の宗教にまで影響を与えた大本「立替之説」
(15)高度経済成長を実現させた政治的な予言「所得倍増計画」
第4部 現代へ
(16)オウム真理教の事件へとつながった『ノストラダムスの大予言』
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この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
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もう少し面白いかと思ったら拍子抜け。日本史というほど包括したという印象がなく、エピソードもばらけていて、まとまりがない感じ。
新書では尺不足なのかもしれません。投稿日:2015.06.29
予言と言えば、私などにとってはノストラダムスの大予言等が連想されるのですが、本書はその予言、しかも日本社会と予言の関係をテーマにしています。
内容は古事記から安倍晴明、仏教の弥勒菩薩信仰、幕末の予言獣…、聖徳太子の「未来日記」に隠れキリシタンの終末論と言った過去から、内村鑑三の再臨運動や大本及びそこから派生した各種新宗教、高度経済成長期の所得倍増計画にオウム真理教と言った近現代までを取り上げおり、それぞれを予言と言うキーワードで解説しています。
前半部分は過去を取り上げていることもあってか、予言と言うキーワードと解説している内容がよく合っていたのですが、後半になるにつれ、例えば、新宗教団体について取り上げた章においてはそれぞれの宗教団体の歴史に関する内容が主体となっていたり、所得倍増計画においては若干無理矢理予言に結びつけた印象も受けました。
この様に、後半になるにつれて内容がぼやけた感じになってきている本書ではありますが、予言と宗教の関係、危機的な社会情勢下における予言の存在等、現在においては迷信でしかない予言が、かつてはとても重要な存在であった事がよく理解できる物となっています。
ちなみに本書によれば、安部清明ゆかりの安部文殊院仲麻呂堂(もんじゅいんなかまろどう)には安部仲麻呂、安倍晴明の位牌が祀られており、その隣には安部首相の父親、安部晋太郎氏の位牌が置かれているとの事。
先日読んだ「江戸しぐさの正体」(原田実/著)には、自民党幹部と水からの伝言と言ったオカルト教育を推進していたTOSSとの密接な関係が記されていました。
また安部政権においてNHKの経営委員に選ばれた長谷川三千子埼玉大学名誉教授が、天皇を現人神とする論文を発表したと報じられた事もあり、安部首相は政治目的を達成する為にオカルトを利用しているに過ぎないのか、それとも首相自身もオカルト的思想の持ち主であるのか気になる所です。続きを読む投稿日:2014.11.02
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