論理的に考え、書く力
芳沢光雄(著)
/光文社新書
作品情報
現在、大学入試改革が検討されている。目指す方向は、論述式の試験を廃止して、マークシート形式の試験とAO(自己推薦)入試だけにするというものである。しかし、この方向は、「感情優先」の学生を大量に生み、これからの時代に必要な「論理的に考え、書く力」を奪ってきた。なぜ、時代と逆行するような教育が目指されているのか。本書では、消費増税、経済成長率など、新鮮な題材を用いて「現代に必須の能力」を考える。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 論理的に考え、書く力
- 著者
- 芳沢光雄
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社新書
- 書籍発売日
- 2013.11.01
- Reader Store発売日
- 2013.12.17
- ファイルサイズ
- 1.8MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 2.9 (17件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
「論理的に考え、書く力の危機」について数学教育の立場から記した本。
レビューの続きを読む
筆者は数学者の立場から、論述力の低下に着眼している。そして大学生の口から恐るべきことが語られる。
彼らは数学の授業において、公式は教わったが、その証明については充分な時間が割かれなかったという。
その理由は、ゆとり教育のため時間が無い、から、先生自身もよくわかってない、に移ってきているのだろうと思うとそら恐ろしい。
論述力低下のスパイラルから抜け出すために何ができるのか、答えの主要な部分に大学入試改革があるのは間違いなく、こういうニュースにも注意を持ってないといけないと理解した。
1章では大学の現場から見た大学や学生の問題点が「考えて論述する」という視点から詳しく述べられています。
2章では1章で紹介した個々の要因の一つと考えられるマークシート式問題の問題点を、国語の問題二題を著者が作って述べているように、「単に数学だけの問題ではない!」という主張。
3章では、「ゆとり教育」は格差拡大の教育と総括している点が、他の「ゆとり教育」反対者とは趣が異なる点で、社会の格差やデータから述べている点に注目します。また教員採用の地方と大都市圏の異なった状況を、採用試験の難易度ばかりでなく論述式・マークシート式という視点から捉えている点に注目します。
4章では、「数学的思考法」出版後の社会問題である消費税増税、本年の参議院選挙、AKBじゃんけん大会などの身近な題材を用いて数学的な考え方を説明しています。
◎ 目 次
まえがき
【第1章】 ゆとり教育の「負の遺産」
1-1 1991年というターニングポイント
1-2 「お客さま扱い」に慣れた大学生
1-3 行き着く先は「替え玉受験」
1-4 地図の説明ができない大学生
1-5 「定義」と「規則」を軽視した結末
1-6 大学生は、なぜ「比」と「割合」の概念が苦手になったのか
【第2章】 マークシート式問題の本質的な弊害
2-1 国語のマークシート式問題を考える
2-2 答えをあてる技術がものをいい、良心的答案は不利になる
2-3 裏技だらけのマークシート式問題
2-4 マークシート問題では出題できない問題に良問あり
2-5 大学入試でマークシート式問題は止められないのか
【第3章】
3-1 「ゆとり教育」の本質は教育の格差拡大
3-2 すべては国語教育の充実から始まる
3-3 大学入試を抜本的に見直せ
3-4 教員免許の国家試験化を目指せ
【第4章】 論理的に考え、書く力を磨くために意識したいこと
4-1 グローバル化時代で大切なのは論述力
4-2 論理的に考えることの仕組み
4-3 論理的に考えるためのヒント
4-4 数学がもつ様々な視点
あとがき投稿日:2016.01.28
思ってたのと違ったな。大学・入試・教育批判の本。
今の数理・データサイエンスゴリ押しの風潮はどのように評価されているんだろう。
日本の未来のために教育に力をいれるべき、かつての日本の水準は…という論調…が多いが、政治家の出る家系らしい。道理で。
社会に出てから苦労するだけなので、勉強は無料のとこでしっかりやってほしいよね~。続きを読む投稿日:2024.02.01
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。