授業を豊かにする28の知恵
白井達夫(著)
/三省堂
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
大切なのは、一人一人の子どもにまっすぐ向き合い、一つ一つの課題に真摯に対応しつづけること。豊かな授業をつくるノウハウを、豊富な実例を挙げて解説します。PISAや情報教育など現代の課題にも言及。
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商品情報
- シリーズ
- 授業を豊かにする28の知恵
- 著者
- 白井達夫
- 出版社
- 三省堂
- 書籍発売日
- 2010.01.10
- Reader Store発売日
- 2023.07.28
- ファイルサイズ
- 49MB
- ページ数
- 128ページ
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この作品のレビュー
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一読して「授業で大切にしたいこと」を考えました。
P19
「自分の知恵と経験とを総動員して自分だけの遊びを工夫する…それが実現した時、子どもたちは大きな喜びを味わうことでしょう。やり遂げたという達成…感も感じるに違いありません。」
自分の知恵と経験とを総動員して学ぶ。→達成感。
自分の知恵や経験を学習内容と関連付けることで理解を深める。
→既有の知識や経験と学習内容をつなげる。
P20
「自己効力感を高めるには、達成不可能な課題でもだめだし、容易に達成できるような課題でもだめだ。子どもたちがいくつかの困難を乗り越えて初めて達成できるような課題がいい。」
子どもたち一人一人、自分の力で乗り越えることができる困難の度合いが違う。
→教師の役割は、一人一人の能力に応じた高さのハードルを用意すること。
P22
「ずれ」を生かす
音読指導の場面で
「自分ならこう読む。その理由は…」
話し合い学習の場面で
意見の「ずれ」を明確にした上で、それを中心に話し合わせる。
①複数の意見の共通点と相違点を明らかにさせる。
→比較 対比と類比を見つける
②相違点を中心にして各自に意見の根拠を説明させる。
③根拠の一つ一つについて、正しいか否かを検討し合うようにさせる。
「ずれ」を意図的に取り上げるのは、話し合いの焦点化を図るため。
子どもたちの思考を促す「ずれ」を生かした学習展開を工夫する。
P27
「単元を貫く課題を設定したり、それを追究するにふさわしい学習活動を示したりするのは基本的には教師の仕事」
「課題が子どもから出たかどうかが大切なのではなく、子どもがその課題を自分のものと感じているかどうか、つまり子どもが学習の当事者としての意識を持って課題追究に臨んでいるかどうかが大切」
互いの意見をつなごうとする意識を高めていく
P28
課題発見能力を育てる
「大きな課題は教師が出し、それを基に子どもたちが次々と小さな課題を生み出し続けていく、そんな授業を作っていくべきだと考えています。」
P34
「自己評価は、学習のすべての段階において常時的に行わなければ意味がない」
課題追究の学習の例
・追究する価値のある課題か
・自分の力で追究することが可能な課題か
・他にもっとよい追究方法はないか
・資料は十分か
・課題を自分なりに解決することができたか
・説得力のあるプレゼンテーションになっているか
P39
「他者に助言をするという場合には、二者の間に相当の力量差がなければできないことだと思うのです」
「子どもたちの相互評価は、互いのよさを伝え合うということに限定すべきと考えています」
作文の授業で相互評価をとり入れるとしたら…
①よい点を伝え合う。
②改善したほうがよいと思う点を伝え合う。
③他者の助言をとり入れるかどうかは、作者が判断する。
P56
「発問は一発必中で」
「教師は不要なことばをしゃべらない努力をする」
「沈黙は考えを深める時間」
P59
「音声言語は、表情や抑揚など、文字言語にはない武器を持っている。それを生かすことを教えるのも、話すことの学習では大切なことではないかと思っている」
「なるべく聞き手の顔を見て、気持ちが伝わるように語りかけてごらん」と指導する。
P69
意図的な指名は教師の仕事
「なぜ、挙手していない子どもでも指名することが大切か。それは、授業というものが意図的・目的的な営みだからです。だから、どんな意見が、どの順で出てくるかをコントロールすることは、授業の目標達成のために教師が行う、たいへん重要な仕事の一つだと思うのです。」
P70
すべての子どもたちに学ぶ喜びと自信を与える
P72
板書の三機能
①学習課題を明確にする
②考えたり話し合ったりする際の材料になる
③学習のまとめに役立つ
P85
グループ学習が成立する条件
・それぞれのグループが課題をしっかりと把握していること
・グループの一人一人が自分たちの課題を追究したいという強い思いを持っていること
→全員が学習の当事者という対等な関係であること
・グループ内の人間関係が良好であること
互いを認め合える関係と友達の声に耳を傾けようとする姿勢は、グループ学習を行う際の最低条件。
P120
「本のすばらしさに出合う機会に恵まれ、読みたい時にすぐに本を手にすることができる環境がある、そういう条件を整えてやることが私たち大人の仕事なのではないでしょうか。」
P122
授業を作る
4つの観点
①育てたい力
②児童の実態
③教材の特質
④教師の願い
→単元構成の工夫
P123
本来なら4つの観点から検討を加え、目の前の子どもたちにもっとも適した単元を作り上げていくべき。
しかし、それを行うための十分な時間がないのが現状。
そこに、教科書を使うメリットがある。
教科書は学習指導要領に示された指導事項を網羅している。教科書を活用することで、子どもたちに一定の学力を保障することができる。
教科書を基にしながらも教師がひと手間加え、目の前の子どもたちに適したものに変えていく必要がある。
「通常は教科書を使用するとしても、年に一、二単元くらいはこの四観点をすべて自分で考えるような単元作りを行いたいものです。学習指導要領の指導内容の具体化を、教科書や指導書とは違った手法で行ってみるのです。それはとてもたいへんな仕事ですが、しかし学ぶことの多い仕事でもあります。そして、改めて教科書を見なおしてみる、よい機会ともなります。」
授業を行う上で意識していきたいこと
①比較 比べる 対比 類比
・相違点や共通点を見つける。
・自分の考えと友達の考えを比べる。
・筆者の主張に対して自分の考えをもつ。
・自分の考えと比べながら聞く。
・友達との解釈の違いに気付く。
・文章の中での対比に気付く。
・一人一人の感じ方や考え方の違いに気付く。
②関連付ける つなげる 関係性に気付く 因果関係を見つける 結び付ける
・既習事項とのつながりを見つける。
・既習事項と結び付けて新たな知識を獲得する。
・友達の発言と自分の発言をつなげる。
・原因と結果の関係を考える。
・原因から結果を予想する。
・既有の知識や経験をもとに予想する。
・文章の内容と自分の経験を結びつける。
・本と本のつながりを見つける。
・文章を引用して自分の意見を伝える。
・段落相互の関係をとらえる。
・自分がすでに知っていることを問題解決に生かす。
・すでにもっている知識を生かして類似する問題を解決する。続きを読む投稿日:2016.09.22
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