超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる
菅野久美子(著)
/毎日新聞出版
作品情報
特殊清掃、略して“特掃”。遺体発見が遅れたせいで腐敗が進んでダメージを受けた部屋や、殺人事件や死亡事故、あるいは自殺などが発生した凄惨な現場の原状回復を手掛ける業務全般のことをいう。そして、この特殊清掃のほとんどを占めるのは孤独死だ。著者の試算によると、わが国では現在およそ1000万人が孤立状態にある。これは、とてつもなく大きな数字だ。そして、孤独死の8割を占めるごみ屋敷や不摂生などのセルフ・ネグレクト(自己放任)は、“緩やかな自殺”とも言われており、社会から静かにフェードアウトしていっている。誰もが、いつ、どこで、どのように死ぬのかはわからない。けれども、死を迎えるに当たってあらかじめ準備をすることはできる。死別や別居、離婚などで、私たちはいずれ、おひとりさまになる。そんなときに、どんな生き様ならぬ死に様を迎えるのか。本書では、特殊清掃人たちの生き様や苦悩にもクローズアップしながら、私たちにとっての生と死、そして現代日本が抱える孤立の問題に徹底的に向き合う。
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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商品情報
- シリーズ
- 超孤独死社会
- 著者
- 菅野久美子
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 毎日新聞出版
- 書籍発売日
- 2019.03.20
- Reader Store発売日
- 2023.03.01
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (26件のレビュー)
-
特殊清掃…殺人現場、遺体発見が遅れたせいで腐敗やダメージが進んだ部屋、ゴミ屋敷化した部屋などを掃除するお仕事。
特殊清掃を請け負う5人の方の人生とその現場、
そして亡くなった人の見え隠れする人生を描…いたルポ
まるで本からその現場の温度と臭いまでが伝わってくる…
著者の思いまでもが伝わってくる…
そんな文章と内容
ペットボトルにひたすらためた尿
体液をすって蛆だらけの布団
天井までゴミだらけの部屋
カビだらけの部屋
腐って床が抜けそうな部屋
「人が死んだらまず目玉にウジがわいて…」
そうか…死ぬことっていうのは血液循環がなくなるから体が腐ってくるってことか…
当たり前のことだけどそこに人という尊厳はなくなりモノになっていく
人がモノになっていく、あるいはなった状態の部屋を淡々と片付ける特殊清掃人は多いし、そうでないとやってられないんだと思う。
でも、取材したこの5人は亡くなった人の人生を慮って、その人生を汲み取ろうとしてくれているんだな~と思う。
すごい。
言うのは簡単だけど、なかなかできることではない。
衝撃を受けたのが
ゴミ屋敷化した部屋を親族に知られたことがわかり
失踪してしまった女性の話
親族にしたら「なぜ相談してくれなかったのか?」という後悔でいっぱいかもしれない。
でも本人にしたら「誰にも相談できなかった」のだと思う。
セルフネグレクトという言葉を最近よく聞く
精神的に病み、自分自身をケアすることができなくなった状態のことである。
お風呂に入れない
トイレにも行けない
みだしなみも整えられない
何もできなくなる
現在の日本の家族関係から「孤独死」は避けて通れない社会問題となっている。
だけどそれに対しての解決策はない
あとがきを読むと、そんな問題に立ち向かっている人々の話があった。
「おせっかいおばちゃん」の小さな一歩が社会を動かすことになるかもしれないし、行政も動き始めているという。さらに、孤独死や見守りなどを踏まえた保険なども登場しているという。
孤独死は他人ごとではない
もちろん私もそう
死んだらおしまい…ではない
死んだ後の問題も怖い
部屋の清掃代、火葬代、火葬のその後など…お金の話もリアルで怖い
この本を読んで「私、カンケーないもん」なんて言える人っているのか?
それ考えると「孤独死」ってすごく身近な問題だし、リアルに怖いし考えさせられる。続きを読む投稿日:2020.09.26
孤独死は独身・一人暮らしの課題
現状、独身者、一人暮らしが急激に増加した日本では、若い人も含め年間3万人の孤独死が発生しており、老人のみならず若い人でも死後の処理相談などに関して圧倒的に増えている、と…言う。更に孤独死の予備軍が1千万人いる日本は社会問題化しており、一度「事故物件」(孤独死・自殺・殺害・病死)となった場合には周辺の住民、家族へのインパクトも費用負担も大きい。 それには少なくとも一人暮らしの人が絶え間なく社会との繋がり(民間サポート・SNS・支援団体等)を続けていく事が必須だ、と言うこと。今後はIT、生成AIなどの機器等による見守り緊急通報システムなどで孤独死が減ること、また孤独死保険等などで費用負担減にも期待したい。続きを読む投稿日:2024.06.15
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