強制不妊 旧優生保護法を問う
毎日新聞取材班(著)
/毎日新聞出版
作品情報
障害者は、子どもを産んではいけないのですか?
それは、基本的人権の尊重を謳った日本国憲法下で、国家が半世紀近くも障害のある人々に不妊手術を強いた「究極の人権侵害」だった。国家による“命の選別”はなぜ行われ、なぜ放置されたのか。そして、優生保護法なき今の社会に「産む自由」はあるのか――。
毎日新聞取材班による衝撃のドキュメント。かつて、「不良な子孫の出生を防止する」と謳った優生保護法の下、2万人以上の「障害者」が不妊手術を強いられた。終戦直後の1948年につくられ、96年まで続いた優生保護法。半世紀近くの間「強制不妊」が行われたのはなぜだったのか。厚生労働省や各都道府県に残された資料と、被害者、当時手術を行う側だった医師らの取材から、その実態に迫る。2018年度新聞協会賞受賞キャンペーン報道「旧優生保護法を問う」待望の書籍を電子化!
掲載記事、1年余で実に500本以上。「資料の発掘を通じて負の歴史を検証し、被害者・家族の悲しみや意志の悔恨など、数々の証言を引き出し多角的に報じた一連の報道が、救済制度実現の動きにつなげた」(新聞協会賞受賞理由より)
※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
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商品情報
- シリーズ
- 強制不妊
- 著者
- 毎日新聞取材班
- 出版社
- 毎日新聞出版
- 書籍発売日
- 2019.03.30
- Reader Store発売日
- 2023.03.01
- ファイルサイズ
- 9.4MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 3.8 (5件のレビュー)
-
素晴らしい本でした。
内容への詳細な取材と、各立場への比較的フラットな調査、意見や状況の記載とともに新聞の当時の立場への反省なども含め書かれています。
こういった倫理的には決着がついている内容の深掘り…は、日本の新聞社の得意なところなのかなと想像しました。各立場の心情が、とても解像度が高い人間として描かれています。
社会は色々な必要性や危機感から成り立っていて、この場合は人口の急増と貧困という背景の中で、優生法という歴史的な負の遺産が生まれ、倫理性について大きく吟味されないまま積極的に運用、維持されてきたというものでした。
ここでいう倫理観とは現代の我々の倫理観ですが、おそらくは僕らが当時の人たちに、倫理的に許されないことではないのか?と質問できたとして、その反応は「え?そうなの?」ぐらいのものなのではないかと想像する。
現代の倫理観とはそういう意味では無視されてきた、というよりはどこかで発見されてきたものなのではないかと想像する。続きを読む投稿日:2023.08.09
平成になってもあった法律。
というか戦後に成立して法律。
らい予防法についても同じ感覚になったが、なんなんだと思うと同時にこれをきちんと正面から向き合わなければ、何も変わらない投稿日:2023.04.14
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