武田薬品M&A戦略 失敗の検証
原雄次郎(著)
/さくら舎
作品情報
タケダOBが激白!タケダ王国凋落の真実!
240年の歴史を誇る、日本最大の製薬会社「武田薬品」がピンチを迎えている。きっかけは「長谷川閑史前社長とウェバー現社長」のラインにより行われた巨額の海外M&A。2008年、ガン領域の米大手バイオ企業『ミレニアム・ファーマシューティカルズ』を約8900億円で、2011年にはスイスのジェネリック製薬大手『ナイコメッド』を約1兆1800億円で、さらに2019年にはアイルランドの製薬大手「シャイアー」を約6兆2000億円で買収した。
いずれも割高感の否めない、お粗末なM&A。これらの買収劇により、無借金経営の超優良企業だった武田薬品は4兆円もの借金を背負うことになった。この巨額の借金を返済すべく、武田薬品は有形・無形の資産を数多く売却、優秀な研究者が大勢流出した。多大なる犠牲を出しながら武田薬品が目指したものはなんだったのか。武田薬品OBがその真相に迫る。
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商品情報
- シリーズ
- 武田薬品M&A戦略 失敗の検証
- 著者
- 原雄次郎
- 出版社
- さくら舎
- 書籍発売日
- 2022.07.07
- Reader Store発売日
- 2022.07.29
- ファイルサイズ
- 3MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (2件のレビュー)
-
元武田マンによる、武田薬品のための、提言というか苦言?というか、ある種の諦めを漂わせながら、願望を述べた本。
端的にいって、製薬会社としての武田薬品はオワコンだな、と感じられました。
私の会社にも武田…から来られた方がいらっしゃいますが優秀ですね。
栄枯盛衰は世の常とは言ったもので、著書に書かれている財務データを検証しているわけではないですが、これが正しいとすると、エンロン型の倒産するんじゃないか、そのうちという気がしますね。
日本人経営者が、グローバル化という幻想に捕らわれるとこうなりますよ、ということを見事に描いたノンフィクションでした。続きを読む投稿日:2022.12.11
M&Aのメリット、デメリットを考えるきっかけになる本です。
日本では、経営者の高齢化などの影響もあり、事業承継の重要性が高まっています。
後継者が育っていない場合、M&Aも選択肢になりますが、そのメリ…ット、デメリットを知っておくことが必要です。
自社に合った方法を選ばないと、短期的にはうまくいったように見えても、長期的に見ると会社の強みを失っていることもあります。
本書では、武田薬品の事例を紹介して、主にM&Aのデメリット、注意点が紹介されています。
武田薬品の方針に反対する視点で書かれており、読むにあたっては多面的な視点を忘れないことが重要ですが、M&Aの功罪の一例を知ることができる1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
・モノづくりの会社が、その根幹である製品開発にカネをかけられないことがいかに危険な状態かは明白。M&Aで単に組織を肥大化させただけだと、負債圧縮のためにコア事業を売却せざるを得なくなり、人材流出が起こる可能性がある。
・どんな分野でも、画期的な製造技術は一代で潰えるものではない。技術者の知見と経験は、「血脈」のごとく企業内で受け継がれていくもの。組織運営、持続には「カネ」「モノ」「ヒト」という3本の柱を受け継ぐことが重要だが、「ヒト」がいないと、ほかの2つは成立しない。
・戦後の日本の製造業は、生産性の高さが世界で注目されたが、外国から輸入したノウハウを応用し、発展の土壌としてした点はあっても、最大の要因の1つは、日本人特有の精緻な技術力があったから。人材の流出は、国家的な損失になりうる。
・外国企業の傘下に収まり、売上の半分を持っていかれても、それでもいい場合はある。もはや日本の市場だけで勝負できる時代ではない。自社を発展させるため、子会社化という手法を巧みに使い、優れた技術を評価してもらい、グローバル市場に打って出る方法はある。
・外部から異なる環境で研鑽を重ねた人材を集め、ともに新しい事業に取り組む「オープンイノベーション」が世界で主流と言われるが、人種が入り乱れ、多様な文化とそのギャップを合理的にすり合わせてきた欧米で、成果を比較的早く出せるものかもしれない。
・日本企業は、それぞれが独自の社風のなかで特性を生かしながらモノをつくってきたので、やり方を取り入れるだけでは、早期に成果が出るかは微妙。続きを読む投稿日:2022.10.16
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