覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年
立石泰則(著)
/講談社文庫
作品情報
巨人IBMが振り下ろす刃をかいくぐり先進国で唯一、市場の独占を阻んだ日本。技術者、経営者、官僚、さまざまな人間の織りなすドラマ――これは昭和の「坂の上の雲」である。さらに近年のIBMの凋落が意味するものは何か? 国産メーカーはIBMの轍を踏むことはないのか? 人と企業の盛衰を描いた傑作ノンフィクション!
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商品情報
- シリーズ
- 覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年
- 著者
- 立石泰則
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 1997.02.14
- Reader Store発売日
- 2022.05.27
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 942ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (3件のレビュー)
-
年末年始の読書。IBM System/360はエポックメイキングだったと思うが、UNIX/PC以前の標準化、もしくはイノベーションのジレンマの一例という切り口で読むのも一興。
投稿日:2020.01.04
コンピュータの歴史本。
背表紙に記載の通り、その歴史は昭和の「坂の上の雲」だ。
企業や官庁での一人一人の取り組みが、そのまま日本でのコンピューター産業の進歩に繋がっている。
印象的なのは、大蔵省から…コンピューター産業の補助金を獲得するためには、六社あるコンピューターメーカーを再編するように言われたときの通産省電子政策課長の平松守彦氏の次の一言。
「しかし、国産メーカーがそれまで発展してきたのは、IBMはともかく、同じ国産メーカーには負けないという強烈なライバル意識による切磋琢磨のおかげである。国産メーカーが六社で多いのではなく、六社あったからこそ、わが国のコンピューター産業は発展してきたのだという点を理解して欲しい。」
当時の技術者たちは、それこそ寝る時間も惜しんで開発していたのだろう。技術力は当然のことながら、技術者を奮い立たせるような使命感やライバル意識があったからこそ、なし得たこと。そのようなモチベーションは、今の電機業界に欠けているのではないだろうか。続きを読む投稿日:2012.03.14
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