おじいさんのランプ
新美南吉(著)
,長野ヒデ子(イラスト)
/ポプラポケット文庫
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
村を光で満たしたいと願う巳之助は、ランプ屋をはじめます。「手ぶくろを買いに」など8編を収録。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- おじいさんのランプ
- 出版社
- ポプラ社
- 掲載誌・レーベル
- ポプラポケット文庫
- 書籍発売日
- 2005.10.03
- Reader Store発売日
- 2021.12.10
- ファイルサイズ
- 59.7MB
- ページ数
- 220ページ
以下の製品には非対応です
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 4.5 (3件のレビュー)
-
4月6日読了。iPhoneの青空文庫リーダーにて。文明開化の頃、ランプの明りに憧れて商売を始め成功を手にした巳之助だが、やがて電気が普及するようになり・・・。ランプの明りに魅せられ無我夢中で働いた少年…がやがて新しい時代に取り残されそうになり足掻き、そんな自分に決別する、その話を老人となってから孫に語り聞かせるという話なのだが、このほっこりとしていて苦い味わいは大人になってから読んでこそ噛み締められるものだな。新見南吉と言えば教科書でお馴染み「ごんぎつね」が有名だが、藤子不二雄のようなストーリーテラーであったのだな。続きを読む
投稿日:2011.04.06
まだ読んでない話が入っていたので、借りてきた。「ごんごろ鐘」と「川」「嘘」を初めて読む。
村の「ごんごろ鐘」を、とうとうお国のために献納することになった。これは、もうじき国民六年になろうという「ぼ…く」の日記のようなかたちで書かれている。「ごんごろ鐘」の思い出は数限りない。尼寺の鐘楼の下は、村の子どもたまり場で、毎日そこで遊び、夕方には庵主さんがついてもいいとおっしゃるのを待って、撞木をうばいあって鐘をついた。
「ごんごろ鐘」がいよいよ出征する日、年寄りも壮年も子どもも、それぞれに別れを惜しみ、ぼくらは見送るつもりで鐘についていった。その翌日、「ごんごろ鐘」の出征の日を一日まちがえたおじいさんがやってきた。お別れができなかったことをおじいさんは残念がった。ぼくたちは、全員一致して、おじいさんを町までつれていって、「ごんごろ鐘」に会わせてあげることにした。おじいさんと町まで行き、そしてまたおじいさんを家まで送るのは大変だったけれど、誰も文句を言わなかった。
ラジオのニュースで、きょうもわが荒鷲が敵の飛行場を猛爆して多大の戦果をおさめたと言っている。ぼくの眼には、爆撃機の腹からばらばらと落ちてゆく黒い爆弾のすがたがうつる。
▼「ごんごろ鐘もあの爆弾になるんだねえ。あの古ぼけた鐘が、むくりむくりとした、ぴかぴかひかった、新しい爆弾になるんだね。」
とぼくがいうと、休暇で帰ってきている兄さんが、
「うん、そうだ。なんでもそうだよ。古いものはむくりむくりと新しいものに生まれかわって、はじめて活動するのだ。」
といった。(p.39)
「ごんごろ鐘」は、最後に海蔵さんが日露戦争に出征していく場面を描く「牛をつないだ椿の木」にも似て、戦争というものが、するりと書かれている。
「川」と「嘘」は久助君や兵太郎君の話。思春期のちょっと手前、10~11歳頃の子どもの心、友達とのことで、こうすれば、ああすればと思い、自分のしたことを省みて、それが言えずにくるしみ、いっそ誰かに話してしまえば楽になるのではと思う、そんなゆれる心が書かれている。
「手ぶくろを買いに」「うた時計」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」「貧乏な少年の話」を、またまた読んで、いいなあと思う。南吉の童話には、人の生きる姿、生きているとゆれ動く心もようが書かれていて、まだ読んでないのを、読みたいと思う。
(3/9了)続きを読む投稿日:2013.03.17
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。