立花隆 最後に語り伝えたいこと 大江健三郎との対話と長崎大学の講演
立花隆(著)
/中央公論新社
作品情報
★「負け続けてもいい。自分の意思を持ち続けろ!」
知の巨人、立花隆氏の遺作
解説・保阪正康
立花隆が「どうしても最期に残しておきたい」と切望した遺作。未収録の「肉声」を中心に編んだ。
【第一部】は、ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツの恐怖をなんとしても若い世代に伝えたいと、2015年に長崎大学で行った講演「被爆者なき時代に向けて」などを収録した。
【第二部】は、ソ連が崩壊した1991年に、21世紀を見通そうと大江健三郎氏と行った対談を収録。あれから30年が経過したが、二人の巨匠は、この先もますます深刻になるであろう環境汚染、人口問題、排外主義、格差拡大、核拡散など地球規模の危機をぴたり見通していた!
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商品情報
- 著者
- 立花隆
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 中央公論新社
- 書籍発売日
- 2021.08.10
- Reader Store発売日
- 2021.08.10
- ファイルサイズ
- 16.1MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (9件のレビュー)
-
本書の「まえがき」にあたる部分を、立花隆の実の妹である菊入直代さんという方が書かれている。それによると、本書の発行意図は下記の通りである。
【引用】
2021年4月30日に兄・立花隆が亡くなり、80日…あまりが経った。
本書は、時代を担う人々に、兄がどうしても伝えたいと切望したラストメッセージを、講演録や対談など書籍未収録だった「肉声」を中心に編んだものである。
【引用終わり】
そして、具体的な中身としては、第一部は、立花隆が2015年1月に長崎大学で行った講演「被爆者なき時代に向けて」を中心に構成されており、第二部は大江健三郎との2日にわたる対談を中心に構成されている。さらに、最後に保坂正康が追悼的な文章を書いている。
第一部・第二部で語られているテーマは、核兵器・戦争・地球環境などといった問題である。それを、立花隆は、「現在」「将来」の問題として、提起している。メッセージは、若い世代に向けたもの。
立花隆は、数多くのテーマを著作にしているが、若い世代に伝えたかったことの中心は、こういうことだったのか、と理解した。続きを読む投稿日:2024.03.15
2015年に行われた長崎大学の講演と作家、大江健三郎氏との1992年の対談を再構成した本。
前半は、被爆者、核の脅威について。これからこの体験をどう伝えていくか、自分の経験も含めて語る。後半は、大江健…三郎氏との対話。約30年前のソ連崩壊の頃の対談だが、その後の環境問題や人口減、移民、格差の問題、戦争の話について語っており、2人の先見の明を感じた。
立花隆は、若者に対して、有効性を求めすぎてはいけないこと(コスパ,タイパの風潮)、大衆運動は99.9%は負け戦なのだから負け続けること、継続こそ力であり、自分の意思を持ち続けることが大事という。またメディアに対しては、視覚メディアと言語メディアでは性格が違うこと。言葉のメディアは、心情的に深いところに届く。視覚のメディアは一瞬で情報を伝えるが、深いレベルで理解するためにはデータなどで二重三重に補足しないと良質な情報にはならない。写真は、言葉と組み合わせて初めて伝達力を持つこと。情報伝達の難しさを感じていると言う。
最後に、保坂正康さんの解説、回想記は興味深かった。 昭和史に焦点を当てて文筆活動をする保坂さんと森羅万象について好奇心旺盛な立花隆とは、同じノンフィクション作家で方向性が全く違うけれど、出来事の真髄を知りたいという欲求は共通している。同年代の盟友として、共感する部分が多かったのだろう。二人には若い頃から接点がありその話も面白かった。(この本が遺作となっている)続きを読む投稿日:2024.05.22
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