どの子も違う 才能を伸ばす子育て 潰す子育て
中邑賢龍(著)
/中公新書ラクレ
作品情報
個性の強い子どもたち。突出した才能に恵まれても、いくらかは問題児扱いされて居場所を失い、結果として不登校になりがちだ。そんな彼らに学びの場を提供するのが東大先端研「異才発掘プロジェクト」で、そこでディレクターを務めるのが中邑教授である。「成績が良ければ優秀」な時代は過ぎた? 学校や親が子どもとの間に築いた“壁”を越える方法とは? 「全ては見守ること」という主張や最先端の研究の場で得られた知見を一冊に集約し、子どもの才能を伸ばす子育て法を伝授。今こそ、仲間外れの先に広がる可能性に向き合え!
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商品情報
- 著者
- 中邑賢龍
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書ラクレ
- 書籍発売日
- 2021.06.10
- Reader Store発売日
- 2021.06.11
- ファイルサイズ
- 4.5MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (7件のレビュー)
-
中邑先生3冊目。自分に都合の良いように読みとっているかもしれない。が、あえて読み返したり、引用したりすることなく、本書を読んで感じ取ったことを紹介したい。まず、親あるいは先生は子どもたちの壁になっても…良い、ということ。がまんができない、すぐあきらめてしまう子どもたちがいる。自分で考えたり、工夫したりできない子どもたちがいる。そんなときに、まあその場しのぎで、かゆい所に手が届くように、先回りして親や先生が手を差し伸べることがある。それでは子どもが成長できない。質問をして、すぐ答えを教えてくれる先生が良い先生。考えさせる先生は親切ではない。そんなふうに感じている子どもたちがきっといる。私の場合、どうしても時間がないときは、「ごめん、もう教えるね」と言って答えの導き方を直接教えてしまうことがある。そんなとき、本当に申し訳ないと思う。子どもの考えるチャンスを奪っているわけだから。大人は子どもの前に壁となって立ちはだかってよい。それに向き合うことで、子どもは成長する。次は、何でもかんでも簡単にほめ過ぎない、ということ。ほめるにしても、色々と工夫ができる。間接的にほめたり、客観的事実のみを公表したり。ほめられなければ行動できないなんてなったら困ったものだ。子どもにとっては、もっと自分の内側から出てくる、やってみたい、がんばってみたい、というような思いが大切なのだ。それは、苦労して、自分の力で行動してみないと気付くことができない思いだ。安易にほめられて、ほめられるからがんばる、ということが常態化していると、そんな思いには気づけなくなってしまう。まわりの大人はすぐほめるのではなく、上手に見守ってあげたい。最後は、競走することで成長することもある、ということ。最近いろいろな場面で競争原理を否定的にとらえる話が出てくる。まわりの人のことは気にし過ぎず、自分の中で成長を感じ取れれば良い。それはその通りだと思う。しかし、競争することで、周りと比較して、一喜一憂することで、成長していく子どもたちがいることも事実だ。子どもたちにはいろいろな成長する場面があって良い。運動会で順位を決めないとかになってしまうと、もうそれは行き過ぎで、そこで活躍できる子をないがしろにしていることになる。いろいろな子どもたちが、いろいろな場面で、いろいろと成長していければ良い。他の人と比べて、違うから良くない、と考えるのではなく、いろんな子がいるんだとわかってくれればそれでよい。本書を読んで、そんなことを考えた。ところで、タイトルはどうして「子育ての壁」にならなかったのだろうかなあ。続きを読む
投稿日:2021.06.17
ROCKETの中邑さんの2021年の子どもを囲む現状を書いた本
6章のうち4章までは様々な「壁」について現状分析し上げている。だけ。
5章、6章はふんわりした提案。
うん、まあそうなるんだろうけどさ。…
やはり子育て論などは総論をしてしまうと面白くなくなるのかな
手放した続きを読む投稿日:2023.01.27
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