日本の教育はダメじゃない ――国際比較データで問いなおす
小松光(著)
,ジェルミー・ラプリー(著)
/ちくま新書
作品情報
昨今、メディアや識者からは、日本の教育に否定的な意見ばかりが目立つ。その結果として、教育現場の実態とはかけ離れた教育政策にすがりついてしまう。しかし巷間言われるように、日本の教育は本当にダメなのだろうか? 国際比較データを駆使して新しい姿を描き出す。思い込みを解きほぐし、不安や疑問に答え、未来に向けて提言をする。専門分野も国籍も異なる気鋭の研究者2名が、教育をめぐる議論に新しい視点を提供する。
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商品情報
- 著者
- 小松光, ジェルミー・ラプリー
- 出版社
- 筑摩書房
- 掲載誌・レーベル
- ちくま新書
- 書籍発売日
- 2021.02.04
- Reader Store発売日
- 2021.02.19
- ファイルサイズ
- 11.7MB
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この作品のレビュー
平均 4.2 (11件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
<目次>
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はじめに
第1部 日本教育の通説を疑う
第1章 学力は本当に低いのか?
第2章 教育の代償は大きいのか?
第2部 日本教育を壊さないために
第3章 もうそういうの、やめませんか?
<内容>
大変面白かった。教育現場にいるものとして、文科省のプランに疑問を感じつつ、やらされている身からすると、「そうだよ!」と腑に落ちる点も大変多い本だった。
基本はPISA(OECD主導の世界学力調査)のデータを基にしている。それを適切に分析して、文部行政や経済界や政界(文部行政を主導している張本人)、マスコミの誤りを指摘している。結果、日本教育のよさを指摘しているが、いわゆる「日本バンザイ!」本とは違う。データの読み取り、分析の結果を述べるだけだ。第2部で提案もちゃんとある。ある程度納得できるものだ。著者たちも述べている通り、PISAデータだけに頼るとずれるものが多々あるのも分かっている。また国全体のデータなので、もっと短期間の動向や日本の地域別などは読み取れない。そのうえで、文部行政がもっと腰を据えて分析をし、施策を出してもらえるほうが、教育界が余裕をもって改革をできると思う(改革をしなくてもいいとは、著者たちも私も思っていない)。
教育界に自信を持ってもらうためにも、先生が読むべきだろう。投稿日:2021.03.20
このレビューはネタバレを含みます
日本の教育はすごいと思った。日本はどのテスト結果でも上位であり、大人になってからもその能力を維持している。
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しかし、日本の大学生はアメリカの大学生に比べて勉強しない。日本は大学での勉強が少ないのにもか…かわらず、学力が高いのだ。
そこで、日本とアメリカでは大学進学率が異なるのではないかと考えた。アメリカの方が低ければ、日本に比べて勉強への意欲が高い学生が多くなるため、勉強量が多くても納得する。
ところが、大差をつけてアメリカの大学進学率の方が高かった。私の仮説は立証しなかった。やはり、勉強以外の様々な体験を積むことが大切なのだろうか。ますます疑問は深まるばかりだ。
「カナダの子どもたちは、自分が失敗したと感じると、頑張らなくなる傾向に」あって、この違いは「自己」認識の違いに関係していると本文にあった。
これは、前に述べられていた、日本の子どもたちは、学力を決める要素として重要なのは努力だと考えるが、カナダの子どもたちは、学力を決める要素として重要なのは才能だと考えている、ということに繋がると思った。アメリカやカナダの子どもたちは、上手くいかないと「自分には才能がないんだ」と思い諦めてしまうのだろう。
「諦める」というとネガティブなイメージだが、早めに見切りをつけるアメリカやカナダの考え方は、自分の才能を発揮できる場所を見つけやすそう。続きを読む投稿日:2023.11.10
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