第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説。憧れの先輩の後をつけ、たどり着いたEバーガー千葉中央駅前店の裏口。出てきた店長にバイトの面接と勘違いされた優芽は・・・第一巻「恋とポテトと夏休み」、第二巻「恋とポテトと文化祭」、第三巻「恋とポテトとクリスマス」と続きます。「ちゃんと言えるよな?」 すごむような口調の源くんは、ダークグレーの半袖シャツに黒のパンツスタイル、頭には赤と緑の音符の刺繍があるバイザーというEバーガーの制服・・・
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ファストフードでのアルバイトでの恋と友情と青春を描き、第45回日本児童文芸家協会賞受賞の「恋ポテ」シリーズの後日談です。ファストフード店のおまけセットをきっかけに動くそれぞれの恋と友情、仲間との成長、話題のファストフードバイトあるあるの楽しさもますます絶好調!
「気が付けば、このお店で働くようになって二週間。ゴールデンウイークに突入した。
嵐のようなお昼のピークがある休日のシフトも、すっごく疲れはするけど、何度かこなすうちに少しずつ慣れてきた。
パティを焼いたりフライを揚げたりする食材の調理だけじゃなく、バーガー類の作り方も教えてもらえて、できることが少しずつ増えてきて。
ちょっとだけ、油断してたのかもしれない。」ーー本文より。
目次
プロローグ 春のキッズセット
おまけ1 わくわくミニノート
おまけ2 おまじない消しゴム
おまけ3 オソロのボールペン
おまけ4 わからないクリップ
おまけ5 付箋で伝える気持ち -
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第45回日本児童文芸家協会賞を受賞した「恋ポテ」シリーズ。新たな主人公で待望のセカンド・シリーズがスタート!
学校の友だちには、アルバイトのことをずっとかくしていたのに。
バレンタインのその日、お店に現れたのはよりにもよってその学校の友だち、同じグループの愛美たちだった。
私が働くEバーガー京成千葉中央駅前展は繁華街の中心であるJR千葉駅からは距離がある。学校の友達が来ることなんて、ないと思っていたのに!本文より。
友だちと話を合わせるため、足りないお小遣いをためようとこっそりはじめたアルバイトなのに、最悪の形でバイトがばれてしまい、高校生活詰んだかも、と悩む詩織。さらに、バレンタインチョコを憧れのバイトリーダーの隼人さんに渡したけれど、隼人さんは本当に何も気にしていない風で・・・。恋に友情にさらに盛り上がる最終巻。 -
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「恋ポテ」シリーズが第45回日本児童文芸家協会賞を受賞! 新たな主人公で待望のセカンド・シリーズがスタート!
「辛かった受験生を終え、晴れて高校生になれるというのに。私にはなんにもなかった。やりたいこととか将来の夢とか、そんなの考えても空しいだけ。でもそうすると、自分の空っぽさばかりが身に染みちゃって。明るく社交的で、自慢できるような友だちもいる、高望みはしないけど、それくらいのキャラでいたいと思うようになった。そのためなら、空気を読んでキャラを作って、仮面を着けることなんてなんでもない。叶うわけなんてない夢を見るより、ずっとずっと楽。どうせ私にはなんにもないんだから、表面くらい取り繕って何か悪い。――そしてそれは、アルバイトでも同じだと思っていたのに」本文より
新主人公は漫画が好きな高校一年生の詩織。
足りないお小遣いを稼ぐため、詩織はEバーガー京成千葉駅前店で人生初のアルバイトを始めることに。
お小遣いが一番の目的だったけど、いざ働き始めてみると……。
仕事を覚える楽しさや学校とは違う人間関係、いろいろな出会いが自分で殻をつくっていた詩織を変えていく。
日本児童文芸家協会賞受賞の、読むと元気になれる“恋ポテEバーガーシリーズ”第2シーズン開始! -
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第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説、第三巻!
目次
プロローグ
1.やらせてください!
2.一緒に探しましょう。
3.これまで、ありがとうございました!
4.すぐに相談してください。
5.申し訳ありませんでした!
6.これからも、よろしくお願いします!
1 7 エピローグ
どうせ予定も何もない夏休み、何か新しいことをやってみよう、くらいのつもりで始めたアルバイト。
最初は挨拶一つろくにできなくてどうしようもなかったけど、色んな人と知り合って、仲よくなって、次第にできることも増えてきた。
家と学校しかなかった私に、新しい居場所とやれることができた。
それから、好きな人もできた。
私に仕事を教えてくれて、色々相談にも乗ってくれた源(みなもと)くん。
知り合った当初はものすごい塩対応だったし、今でも何かとぶっきらぼうだけど、とってもまじめで、本当はすごく優しい人。
そんな源くんとアルバイトで会えて、一緒に仕事ができるだけで私は十分幸せだった。
けど。──中略──こっそり想ってるだけで何もできなかった私は、先を越されても文句は言えない。
そして時を同じくして私の方はというと、アルバイトの先輩、隼(はや)人(と)さんにデートに誘われた。
――一緒に舞台、観に行ってくれませんか?
大学生の隼人さんは私が演劇に興味を持ち、そしてアルバイトをすることになったきっかけを作った人。それから、女子にすごくモテる人でもある。
何かの冗談じゃないかと思ったけど、これもどうやら本気っぽくて、もうどうしたらいいのか全然わからない。
おまけに、隼人さんは通りがかった源くんにこんなことを言った。
――俺、優芽ちゃんのことデートに誘いたいんだけど。かまわないよね?
本文より。 -
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第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説、第二巻!
受験に失敗して落ち込んでいたのに、夏休みにひょんなことからファストフード店でアルバイトを始めることになって、モノクロだった生活が一変した優芽。でもある日、そんな優芽をささえてくれていたあの彼の笑顔が優芽ではなく違う人に向けられたのを見た優芽は・・・
心の中で、パチンとスイッチを入れる。
いつもは下ろしている肩に届く髪は二つに結び、頭には音符の刺繍があるバイザー。
グレーの半袖シャツに、黒のパンツ。
シャツの胸ポケットには、『守崎』って名前のシールと、できるようになった仕事の証である動物のシールが貼ってある名札。
今の私は、Eバーガーの店員。
中学生の頃、自分を変えたかった私は演劇に憧れていて、演劇部のある新(にい)宿(じゅく)幕(まく)張(はり)高校を受験した。けど受験には失敗、演劇部のない作草部高校に通うことになったのだ。
やりたかった演劇もできないしって、うじうじしているうちに高校デビューに失敗した。けどアルバイトを始めて、演劇じゃなくても自分を変えることはできるんじゃないかって気づいた。
だから働くときはいつも、違う自分を演じるつもりで心の中でスイッチを切り替える。─本文より。
目次
プロローグ 5
1 どうかなさいましたか? 8
2 ご注文はお決まりでしょうか?37
3 勤務時間中なのでご遠慮いただけますか? 81
4 ただ今ご用意いたしますので、少々お待ちください。
5 イートインでお願いします。141
6 ご来店ありがとうございます 173
7 エピローグ 203 -
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第5回集英社みらい文庫大賞優秀賞受賞し、デビュー以来人気シリーズを連発中の神戸遥真氏による、アルバイト×恋愛青春小説。
憧れの先輩の後をつけ、たどり着いたEバーガー千葉中央駅前店の裏口。出てきた店長にバイトの面接と勘違いされた優芽は・・・
第一巻「恋とポテトと夏休み」、第二巻「恋とポテトと文化祭」、第三巻「恋とポテトとクリスマス」と続きます。
「ちゃんと言えるよな?」
すごむような口調の源くんは、ダークグレーの半袖シャツに黒のパンツスタイル、頭には赤と緑の音符の刺繍があるバイザーというEバーガーの制服姿だ。
そしてその格好はそのまま、今の私の格好でもある。
どこからどう見ても、カウンターの中にいる私は今、このお店の店員以外の何ものでもない。
補充用に持ってきたペーパーナプキンの束で、源くんは今にもどついてきそうな形相だし……。
私は思いっ切り深呼吸をし、教えてもらったばかりの挨拶を口にする。
「――いいいいらっしゃい、ませ、おはようございますっ!」本文より。
中学時代に観た演劇部の舞台に感動し、私立の新宿幕張高校を志望していたものの受験に失敗した高校一年生の優芽。進学した新千葉高校に演劇部はなく、やる気が出ないまま味気ない毎日を送っていた。
終業式の日、なんとなく立ち寄った千葉駅で憧れていた新宿幕張の演劇部のステージに立っていた先輩・隼人を見かける。声をかけることもできずあとをつけると、隼人は京成千葉中央駅前のEバーガーの裏口へ。どうしたものかと裏口の前にいたところ、制服姿の店長が出てきて「何か用?」と訊かれ、答えに詰まっていたら「もしかしてバイトの面接?」と訊かれて頷いてしまう。 -
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